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公開番号2023156542
公報種別公開特許公報(A)
公開日2023-10-25
出願番号2020150581
出願日2020-09-08
発明の名称チューブ体
出願人株式会社カネカ
代理人
主分類A61F 2/94 20130101AFI20231018BHJP(医学または獣医学;衛生学)
要約【課題】挿入時には適度の剛性を保ちつつ、留置後は胆管に追従するような柔軟性を有する生体内留置チューブを提供する。
【解決手段】デリバリーシステムと組み合わせ、生体内へ挿入するチューブ体1であって、前記チューブ体は長手軸を有し、該長手軸に沿って樹脂材料で略管状に形成されており、前記チューブ体は、室温下、径方向への圧縮力に対する剛性である第1剛性を有し、37度温水にて2時間浸した後の、径方向への圧縮力にする剛性である第2剛性とを有し、前記第2剛性が前記第1剛性より柔軟であり、剛性変化率が50%以上であるチューブ体である。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
デリバリーシステムと組み合わせ生体内へ挿入するチューブ体であって、
前記チューブ体は長手軸を有し、該長手軸に沿って樹脂材料で略管状に形成されており、
前記チューブ体は、
室温下、径方向への圧縮力に対する剛性である第1剛性を有し、
37度温水にて2時間浸した後の、径方向への圧縮力にする剛性である第2剛性とを有し、
前記第2剛性が前記第1剛性より柔軟であり、剛性変化率が50%以上であるチューブ体。
続きを表示(約 220 文字)【請求項2】
前記第2剛性は前記第1剛性と比較し、剛性変化率が60%以上、75%以内である請求項1に記載のチューブ体。
【請求項3】
前記第2剛性は5N以下である請求項1または請求項2のいずれか1項に記載のチューブ体。
【請求項4】
前記チューブ体は、湾曲形状を有し、
37度温水に2時間浸した後において、湾曲の曲率半径が、浸す前よりも小さい請求項1から3のいずれか1項に記載のチューブ体。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、生体内留置するチューブ体に関するものである。
続きを表示(約 1,600 文字)【背景技術】
【0002】
ステントに代表される生体内留置チューブ、特に、胆管用または膵管用のステントは、胆管や膵管等の生体内管腔が狭窄または閉塞することにより生じる胆道閉塞症、黄胆、胆道がん等の様々な疾患を治療するための医療器具である。生体内留置チューブステントは、胆汁の胆管内から十二指腸側への排出や、狭窄または閉塞部位の病変部を内側から拡張することによる管腔内腔の維持を目的として生体管腔に留置される。
【0003】
生体内留置チューブステントは金属材料から構成されているものと、樹脂材料から構成されているものがある。上述のような治療において、樹脂材料から構成されている生体内留置チューブステントが使用されることがある。
【0004】
従来の生体内留置チューブステントは、樹脂材料から構成されて、近位端と遠位端を有し、遠近方向に延在している。通常、内視鏡からチューブステントを挿入し、十二指腸の乳頭から胆管に挿入する。生体内留置チューブの内腔にがん細胞等の病変部の組織が入り込んでチューブステントの内腔が閉塞または狭窄すると、チューブステントを内視鏡を通して体外に引き抜いて交換する必要がある。
【0005】
この種の生体内留置チューブステントは、内視鏡挿入性を維持するための硬さと、留置後内腔を維持しつつ、胆管の形状または体の動きに追従するための柔軟さが求められる。
【0006】
特許文献1は、先端チップを設けたカテーテルであって、挿入前は適度の剛性が保たれ、体内挿入性が良く、挿入後は体温による加温によって柔軟性が増すようにするために、ガラス転移温度が体温乃至その近傍にあるポリマーを主成分としてなる先端チップを開示している。特許文献2は、主に血管内に配置されるステントであって、超弾性材料を用い、体温にさらされると部分的に硬さが変化するものを開示している。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0007】
実開平04-108554
特表2004-501680
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
特許文献1および特許文献2に記載されたカテーテルやステントなどの生体チューブは、室温の環境下において、適度の剛性を有するので挿入容易である。体内挿入後は、体温により温められ、柔軟性が良好になり、組織を傷つきにくい仕様となっている。しかし、生体内留置チューブが体内で柔軟になりすぎると、閉塞や狭窄などに圧迫され、内腔がつぶれてしまい、十分なドレナージ効果が発揮できなくなる問題がある。また、生体内留置チューブが体内で柔軟になるのが速すぎると、挿入時に必要な剛性が得られなくなり、挿入に支障をきたす問題がある。また、チューブの硬さが部分的に異なるため、チューブ全体として挿入時の性質が一定せず、挿入に支障をきたす問題がある。
【0009】
本発明は、前記の事情に鑑みてなされたものであり、その目的は、挿入時には適度の剛性を保ちつつ、留置後は胆管に追従するような柔軟性を有し、かつ内腔が維持できるような生体内留置チューブを提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0010】
前記課題を解決することができたチューブ体は、デリバリーシステムと組み合わせ生体内へ挿入するチューブ体であって、前記チューブ体は長手軸を有し、該長手軸に沿って樹脂材料で略管状に形成されており、前記チューブ体は、室温下、径方向への圧縮力に対する所定の剛性である第1剛性を有し、37度温水にて2時間浸した後の、径方向への圧縮力にする所定の剛性である第2剛性とを有し、前記第2剛性が前記第1剛性より柔軟であり、剛性変化率が50%以上であるチューブ体である。
(【0011】以降は省略されています)

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