TOP特許意匠商標
特許ウォッチ Twitter
公開番号2024048616
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-04-09
出願番号2022154631
出願日2022-09-28
発明の名称蓋部材の着脱治具
出願人住友金属鉱山株式会社
代理人個人,個人,個人
主分類F04B 53/22 20060101AFI20240402BHJP(液体用容積形機械;液体または圧縮性流体用ポンプ)
要約【課題】安全性及び作業効率を向上させることのできる、蓋部材の着脱治具を提供する。
【解決手段】高耐圧設備1に対して水平方向から取り付けられた鉛直面を覆う蓋部材60の着脱治具50であって、少なくとも、蓋部材60の上端61と下端62とを挟むように上腕部51及び下腕部52が形成された本体部53と、本体部53の上腕部51と蓋部材60の上端61との間を固定し、高さ調整可能な上端固定部54と、本体部53の下腕部52と蓋部材60の下端62との間を固定し、高さ調整可能な下端固定部55と、着脱治具50を持ち運び又は吊下げるために本体部53の上部に設けられた持ち手56を備える。
【選択図】図3
特許請求の範囲【請求項1】
高耐圧設備に対して水平方向から取り付けられた鉛直面を覆う蓋部材の着脱治具であって、
少なくとも、
前記蓋部材の上端と下端とを挟むように上腕部及び下腕部が形成された本体部と、
前記本体部の上腕部と前記蓋部材の上端との間を固定し、高さ調整可能な上端固定部と、
前記本体部の下腕部と前記蓋部材の下端との間を固定し、高さ調整可能な下端固定部と、
当該着脱治具を持ち運び又は吊下げるために前記本体部の上部に設けられた持ち手
を備えることを特徴する蓋部材の着脱治具。
続きを表示(約 300 文字)【請求項2】
着脱対象である前記蓋部材の質量は10kg以上であることを特徴する請求項1に記載の蓋部材の着脱治具。
【請求項3】
前記上端固定部及び/又は前記下端固定部は螺合されたボルトであることを特徴とする請求項1に記載の蓋部材の着脱治具。
【請求項4】
前記上端固定部及び/又は前記下端固定部を複数備えることを特徴する請求項3に記載の蓋部材の着脱治具。
【請求項5】
ニッケル酸化鉱石の湿式製錬方法において用いられる高圧ダイヤフラムポンプのコーンバルブカバーを着脱対象とすることを特徴とする請求項1乃至請求項4のいずれか1項に記載の蓋部材の着脱治具。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、蓋部材の着脱治具に関し、より詳しくは、ニッケル酸化鉱石の湿式製錬におけるダイヤフラムポンプのコーンバルブカバーの着脱に用いる蓋部材の着脱治具に関する。
続きを表示(約 1,900 文字)【背景技術】
【0002】
近年、ニッケル酸化鉱石の湿式製錬法として、硫酸を用いた高圧酸浸出(HPAL:High Pressure Acid Leaching)法が注目されている。この方法は、乾燥及び焙焼工程等の乾式処理工程を含まず、一貫した湿式工程からなるので、エネルギー的及びコスト的に有利であるとともに、ニッケル品位を50質量%程度まで向上させたニッケルコバルト混合硫化物を得ることができるという利点を有している。
【0003】
低品位ニッケル鉱を利用するHPALプラントにおいては、低品位ニッケル酸化鉱石を所定のニッケル品位、不純物品位となるように混合し、それらを水と混合してスラリー化したものを篩にかけ、篩下の鉱石のみを使用する。その後、スラリー化した鉱石をオートクレーブに供給して、硫酸溶液中、高温・加圧下で鉱石中のニッケルを浸出させる。浸出液スラリー中の残留遊離酸は予備中和工程にて石灰石を用いて中和し、固液分離工程に送られる。固液分離工程で分離された浸出残渣は最終中和工程にて重金属類を所定の濃度まで除去したのちテーリングダムと呼ばれる貯留ダムへと送液する。
【0004】
貯留ダム(テーリングダム)への送液においては、高圧ダイヤフラムポンプを使用している。この高圧ダイヤフラムポンプの内部部品は消耗部品であることから定期的に取り替えを実施する必要がある。また、各部品は、高圧仕様のポンプであることから強度を持たせるために鉄製や鋼製などで質量が大きいという特徴がある。
【0005】
上記高圧ダイヤフラムポンプにはコーンバルブ(逆止弁)が設けられている。例えば、特許文献1には、コーンバルブの弁座を含む第1筒部を柔軟性素材で形成することにより、弁体と弁座との間にスラリーに含まれる固体粒子が噛み込んでも、柔軟性素材で形成された弁座が変形することで、弁体と弁座とが密着し、その結果、逆止弁の閉じ遅れを抑制できて、ダイヤフラムポンプの油圧室内の油圧が異常に高くなるピーク油圧の発生を抑制でき、ダイヤフラムの破損を抑制できることが記載されている。
【0006】
上記高圧ダイヤフラムポンプのコーンバルブには内部の点検や補修に備えてコーンバルブカバー(蓋部材)が設けられている。このコーンバルブカバーは約30kgと質量が大きく、コーンバルブ本体への取り付けは、弁体の往復運動を妨げないよう水平方向から4箇所のボルトにて取りけられている。このコーンバルブカバーを取り外すと、そのあとコーンバルブの内部部品を点検・交換・補修することができるが、当該カバーの取り外しを行う際は、ボルトに引っかからないように二人がかりで少し持ち上げた後、ボルトに沿って真横へ引き出しながら取り外す必要がある。
【0007】
コーンバルブカバー(蓋部材)の荷重は、ボルトの上にあっては手で支えたりボルトに預けたりできる一方、ボルトから完全に引き出した後は、手で支え続ける必要があり取り落とす恐れがある。危険が比較的大きい局面として、ボルトから完全に引き出す直前はボルトにコーンバルブカバーの片側しか乗らずに落下したり、コーンバルブカバーを取り外し終えて下ろすときに運び手1人の手指に荷重が集中したり等があり、手足を挟む危険性が生じる。カバーの下方に台車などを準備する場合も、手で持ち上げる動作を要するため危険が比較的大きい局面は同様であり、慎重に作業しなければならず作業効率が悪くなるという問題もある。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0008】
特開2018-197509号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0009】
本発明は、このような状況を解決するためになされたものであり、安全性及び作業効率を向上させることのできる蓋部材の着脱治具を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0010】
本発明の一態様は、高耐圧設備に対して水平方向から取り付けられた鉛直面を覆う蓋部材の着脱治具であって、少なくとも、蓋部材の上端と下端とを挟むように上腕部及び下腕部が形成された本体部と、本体部の上腕部と蓋部材の上端との間を固定し、高さ調整可能な上端固定部と、本体部の下腕部と蓋部材の下端との間を固定し、高さ調整可能な下端固定部と、着脱治具を持ち運び又は吊下げるために本体部の上部に設けられた持ち手を備える。
(【0011】以降は省略されています)

この特許をJ-PlatPatで参照する

関連特許

ニデック株式会社
ポンプ
2か月前
トヨタ自動車株式会社
圧縮機
2か月前
サンデン株式会社
電動圧縮機
2か月前
サンデン株式会社
電動圧縮機
3日前
サンデン株式会社
電動圧縮機
1か月前
トヨタ自動車株式会社
圧縮機
1か月前
エドワーズ株式会社
真空ポンプ
22日前
合同会社小林知財研鑽処
造波装置
22日前
サンデン株式会社
スクロール圧縮機
2か月前
大研医器株式会社
弁構成部材
29日前
サンデン株式会社
スクロール圧縮機
2か月前
株式会社豊田自動織機
流体機械
1か月前
株式会社豊田自動織機
遠心圧縮機
1か月前
株式会社豊田自動織機
遠心圧縮機
1か月前
株式会社豊田自動織機
遠心圧縮機
1か月前
株式会社豊田自動織機
電動圧縮機
1か月前
株式会社豊田自動織機
電動圧縮機
1か月前
株式会社豊田自動織機
遠心圧縮機
16日前
株式会社ナカキン
横型押込み装置
1か月前
株式会社豊田自動織機
遠心圧縮機
1か月前
株式会社豊田自動織機
遠心圧縮機
1か月前
株式会社豊田自動織機
遠心圧縮機
1か月前
株式会社豊田自動織機
ルーツポンプ
1か月前
サンデン株式会社
スクロール式電動圧縮機
3日前
株式会社日立産機システム
圧縮機
1か月前
株式会社 神崎高級工機製作所
油圧ポンプ構造
1か月前
山洋電気株式会社
軸流ファン
29日前
大日本除蟲菊株式会社
扇風機用揮散製品
3日前
日機装株式会社
流速制御装置および遠心ポンプ
17日前
株式会社豊田自動織機
スクロール型圧縮機
3日前
株式会社日立産機システム
ガス圧縮機
1か月前
ダイキン工業株式会社
圧縮機
3日前
ニデック株式会社
送風装置
24日前
樫山工業株式会社
水封式真空ポンプおよびインペラ
25日前
サンデン株式会社
可変容量圧縮機
1か月前
個人
ナノ潤滑方法
17日前
続きを見る