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公開番号2024061411
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-05-07
出願番号2022169348
出願日2022-10-21
発明の名称スクロール型圧縮機
出願人株式会社豊田自動織機
代理人個人,個人
主分類F04C 18/02 20060101AFI20240425BHJP(液体用容積形機械;液体または圧縮性流体用ポンプ)
要約【課題】ハウジングの大型化の抑制と固定スクロールの強度の確保とを両立しつつ外周通路を広げることができるスクロール型圧縮機を提供する。
【解決手段】スクロール型圧縮機10は、流体を圧縮する圧縮室S2と、モータ室S1から流体が流入する外周通路Rと、外周通路Rから圧縮室S2に流体を吸入する吸入通路67とを有している。圧縮室S2は、固定スクロール60と旋回スクロール70とによって区画されている。外周通路Rは、吐出ハウジング40の第3周壁42の内周面420と固定スクロール60の固定周壁63の外周面630とによって区画されている。吸入通路67は、固定周壁63に設けられている。固定周壁63の外周面630は、回転軸12の軸線方向において吸入通路67よりも電動モータ13側に位置する上流側外周面631を有する。回転軸12の軸線Lから上流側外周面631までの距離は、回転軸12の軸線方向において変化している。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
回転軸と、
前記回転軸を回転させる電動モータと、
前記電動モータを収容するモータ室を有するハウジングと、
前記ハウジング内に収容されるとともに前記ハウジングに固定される固定スクロールと、
前記回転軸の回転に伴い公転する旋回スクロールと、
を備え、
前記固定スクロールは、固定端壁と、前記固定端壁から前記旋回スクロールに向かって延出する筒状の周壁とを有し、
前記固定スクロールと前記旋回スクロールとによって区画され、流体を圧縮する圧縮室と、
前記ハウジングの内周面と前記周壁の外周面とによって区画され、前記モータ室から前記流体が流入する外周通路と、
前記周壁に設けられ、前記外周通路から前記圧縮室に前記流体を吸入する吸入通路と、
を有するスクロール型圧縮機であって、
前記周壁の外周面は、前記回転軸の軸線方向において前記吸入通路よりも前記電動モータ側に位置する上流側外周面を有し、
前記回転軸の軸線方向と直交する方向における前記回転軸の軸線から前記上流側外周面までの距離は、前記回転軸の軸線方向において変化していることを特徴とするスクロール型圧縮機。
続きを表示(約 730 文字)【請求項2】
前記上流側外周面は、前記回転軸の軸線方向と直交する方向における前記回転軸の軸線から前記上流側外周面までの距離が前記回転軸の軸線方向において徐々に変化するように、前記回転軸の軸線に対して傾斜している請求項1に記載のスクロール型圧縮機。
【請求項3】
前記回転軸の軸線方向と直交する方向における前記回転軸の軸線から前記上流側外周面までの距離は、前記回転軸の軸線方向において前記モータ室から前記吸入通路に向かうにつれて長くなっている請求項1に記載のスクロール型圧縮機。
【請求項4】
前記上流側外周面は、前記回転軸の軸線方向と直交する方向における前記回転軸の軸線から前記上流側外周面までの距離が前記回転軸の軸線方向において前記モータ室から前記吸入通路に向かうにつれて徐々に長くなるように、前記回転軸の軸線に対して傾斜しており、
前記回転軸の軸線に対する前記上流側外周面の傾斜角度は、前記周壁の周方向において異なっている請求項1に記載のスクロール型圧縮機。
【請求項5】
前記周壁の外周面は、前記回転軸の軸線方向において前記吸入通路を挟んで前記上流側外周面とは反対側に位置する下流側外周面を有し、
前記回転軸の軸線方向と直交する方向における前記回転軸の軸線から前記下流側外周面までの距離は、前記回転軸の軸線から前記上流側外周面までの最長距離以上である請求項1に記載のスクロール型圧縮機。
【請求項6】
前記回転軸の軸線方向と直交する方向における前記回転軸の軸線から前記下流側外周面までの距離は、前記回転軸の軸線方向において一定である請求項5に記載のスクロール型圧縮機。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、スクロール型圧縮機に関する。
続きを表示(約 1,900 文字)【背景技術】
【0002】
特許文献1のスクロール型圧縮機は、回転軸と、電動モータと、ハウジングと、固定スクロールと、旋回スクロールとを備えている。電動モータは、回転軸を回転させる。ハウジングは、電動モータを収容するモータ室を有している。固定スクロールは、ハウジング内に収容されるとともにハウジングに固定されている。固定スクロールは、固定端壁と、固定端壁から旋回スクロールに向かって延出する筒状の周壁とを有している。旋回スクロールは、回転軸の回転に伴い公転する。
【0003】
スクロール型圧縮機は、圧縮室と、外周通路と、吸入通路とを有している。圧縮室は、固定スクロールと旋回スクロールとによって区画されている。圧縮室は、流体を圧縮する。外周通路は、ハウジングの内周面と固定スクロールの周壁の外周面とによって区画されている。外周通路には、モータ室から流体が流入する。吸入通路は、周壁に設けられている。吸入通路は、外周通路から圧縮室に流体を吸入する。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特開2021-161947号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
ハウジングの内周面から固定スクロールの周壁の外周面までの距離が短い場合、すなわち外周通路が狭い場合、流体は外周通路を流れにくくなる。外周通路を広げる方法として、例えば、次の2つの方法が考えられる。第1の方法としては、特許文献1のように、ハウジングを外周側に大型化する方法である。第2の方法としては、固定スクロールの周壁の厚さを薄くする方法である。しかしながら、第1の方法では、圧縮機が大型化する。第2の方法では、固定スクロールの強度を確保できなくなるおそれがある。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記問題点を解決するためのスクロール型圧縮機は、回転軸と、前記回転軸を回転させる電動モータと、前記電動モータを収容するモータ室を有するハウジングと、前記ハウジング内に収容されるとともに前記ハウジングに固定される固定スクロールと、前記回転軸の回転に伴い公転する旋回スクロールと、を備え、前記固定スクロールは、固定端壁と、前記固定端壁から前記旋回スクロールに向かって延出する筒状の周壁とを有し、前記固定スクロールと前記旋回スクロールとによって区画され、流体を圧縮する圧縮室と、前記ハウジングの内周面と前記周壁の外周面とによって区画され、前記モータ室から前記流体が流入する外周通路と、前記周壁に設けられ、前記外周通路から前記圧縮室に前記流体を吸入する吸入通路と、を有するスクロール型圧縮機であって、前記周壁の外周面は、前記回転軸の軸線方向において前記吸入通路よりも前記電動モータ側に位置する上流側外周面を有し、前記回転軸の軸線方向と直交する方向における前記回転軸の軸線から前記上流側外周面までの距離は、前記回転軸の軸線方向において変化していることを要旨とする。
【0007】
上記構成では、回転軸の軸線方向と直交する方向における回転軸の軸線から上流側外周面までの距離が短い部分によって、ハウジングの内周面から周壁の外周面までの距離を長くすることができる。このため、ハウジングを大型化しなくても、外周通路を広げることができる。また、回転軸の軸線方向と直交する方向における回転軸の軸線から上流側外周面までの距離が長い部分によって、周壁の厚さを確保することができる。このため、固定スクロールの強度を確保できる。よって、ハウジングの大型化の抑制と固定スクロールの強度の確保とを両立しつつ外周通路を広げることができる。
【0008】
上記スクロール型圧縮機において、前記上流側外周面は、前記回転軸の軸線方向と直交する方向における前記回転軸の軸線から前記上流側外周面までの距離が前記回転軸の軸線方向において徐々に変化するように、前記回転軸の軸線に対して傾斜していてもよい。
【0009】
上記構成では、回転軸の軸線方向と直交する方向における回転軸の軸線から上流側外周面までの距離が回転軸の軸線方向において段階的に変化するように、上流側外周面が階段状になっている場合と比較して、流体は外周通路を流れやすい。
【0010】
上記スクロール型圧縮機において、前記回転軸の軸線方向と直交する方向における前記回転軸の軸線から前記上流側外周面までの距離は、前記回転軸の軸線方向において前記モータ室から前記吸入通路に向かうにつれて長くなっていてもよい。
(【0011】以降は省略されています)

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