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公開番号2024060651
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-05-07
出願番号2022168045
出願日2022-10-20
発明の名称電動圧縮機
出願人サンデン株式会社
代理人個人
主分類F04B 39/00 20060101AFI20240425BHJP(液体用容積形機械;液体または圧縮性流体用ポンプ)
要約【課題】ハーメチックプレートを隔壁のインバータ収容部側に取り付ける場合のシール性を改善することができる電動圧縮機を提供する。
【解決手段】ハーメチックピン53は、ハーメチックプレート52が端壁7A(隔壁)に取り付けられた状態で、当該端壁7A(隔壁)に形成された貫通孔73を通過し、インバータ収容部13からモータ室12に渡って設けられ、各ハーメチックピン53のモータ室12側に位置する部分の周囲には、個別のインシュレータ66がそれぞれ取り付けられると共に、複数本のハーメチックピン53及び貫通孔73の周囲を囲繞するように、ハーメチックプレート52と端壁7A(隔壁)との間にシール材76が介設されている。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
モータが内蔵されたモータ室と、前記モータに給電するインバータが取り付けられるインバータ収容部と、前記モータ室と前記インバータ収容部との隔壁と、該隔壁の前記インバータ収容部側に取り付けられたハーメチックプレートと、該ハーメチックプレートを貫通して当該ハーメチックプレートに取り付けられた複数本のハーメチックピンを備えた電動圧縮機において、
前記ハーメチックピンは、前記ハーメチックプレートが前記隔壁に取り付けられた状態で、当該隔壁に形成された貫通孔を通過し、前記インバータ収容部から前記モータ室に渡って設けられ、各ハーメチックピンの前記モータ室側に位置する部分の周囲には、個別のインシュレータがそれぞれ取り付けられると共に、
前記複数本のハーメチックピン及び前記貫通孔の周囲を囲繞するように、前記ハーメチックプレートと前記隔壁との間にシール材が介設されていることを特徴とする電動圧縮機。
続きを表示(約 440 文字)【請求項2】
前記ハーメチックピンは、前記ハーメチックプレートに形成された透孔にガラスを介して取り付けられていると共に、
前記インシュレータは、前記ガラスよりも前記モータ室側となる前記ハーメチックピンの周囲に圧接して取り付けられていることを特徴とする請求項1に記載の電動圧縮機。
【請求項3】
前記ハーメチックプレートの前記モータ室側となる面の前記透孔周囲には、前記各ハーメチックピンに取り付けられたインシュレータに対応する凹部がそれぞれ形成され、前記各凹部内には、前記各インシュレータと前記ハーメチックプレートとの間に位置する絶縁レジンが塗布されていることを特徴とする請求項2に記載の電動圧縮機。
【請求項4】
前記ハーメチックプレートの前記モータ室側となる面とは反対側の面の前記透孔周囲には凸部がそれぞれ形成され、各凸部を覆うかたちでシリコン部材が塗布されていることを特徴とする請求項2又は請求項3に記載の電動圧縮機。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、ハーメチックピンを有するハーメチックプレートを、モータ室とインバータ収容部との隔壁に取り付けて成る電動圧縮機に関するものである。
続きを表示(約 1,900 文字)【背景技術】
【0002】
例えば電動車両の空気調和装置に用いられる冷媒圧縮機としては、ハウジングに形成されたインバータ収容部にインバータを取り付けたインバータ一体型の電動圧縮機が用いられている。この場合、ハウジングのモータ室にはモータが収容され、モータ室とインバータ収容部との隔壁には、ハーメチックプレートが設けられる。そして、このハーメチックプレートの三本のハーメチックピンにより、インバータの回路基板とモータを電気的に接続するものであった(例えば、特許文献1参照)。
【0003】
また、ハーメチックピンは絶縁のため、ガラス(ガイシ)を介してハーメチックプレートに取り付けられるが、特許文献1では隔壁のモータ室側にハーメチックプレートを取り付けていたため、モータからの高電圧コネクタとハーメチックピンとの接続部を絶縁するためのインシュレータ(密封部材)をガラスに取り付けていた。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特許第5944169号公報
特許第7013402号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
ここで、特許文献1のようにハーメチックプレートを隔壁のモータ室側に取り付けると、モータ室内が過密となる。そこで、ハーメチックプレートを隔壁のインバータ収容部側に取り付けることが考えられるが、モータ室は圧力が高く、インバータ収容部は大気圧となるため、差圧による冷媒漏れを防止するため、ハーメチックプレートと隔壁の間をOリング等のシール材によりシールしなければならない。
【0006】
このとき、例えば特許文献2のように三本のハーメチックピンに対して一体化されたインシュレータ(断熱体)を使用すると、それらの周囲を囲繞するシール材(Oリング)の大きさが大きくなってしまう。
【0007】
図7を用いて具体的に説明する。図7は一体化されたインシュレータを用いた場合のハーメチックプレートとシール材の位置関係を示す図である。この図において、100は従来のハーメチックプレート、53はハーメチックピンであり、図示しないガラスを介して三本のハーメチックピン53が並んで取り付けられている。101はゴム製のインシュレータであり、三本のハーメチックピン53に渡って取り付けられるように一体的に成形されたものである。102はこれら三本のハーメチックピン53やインシュレータ101の周囲を囲繞するOリングから成るシール材である。
【0008】
このシール材102より内側となるハーメチックプレート100のモータ室側の面(シール材102より内側となる領域)に、モータ室内の圧力が加わることになるが、図7のように一体化されたインシュレータ101を用いた場合、どうしてもシール材102が大きくなってしまい、そのため、ハーメチックプレート100に圧力が加わる面積(図7に示す受圧面積B)が大きくなる。そのため、ハーメチックプレート100が変形し、モータ室内の圧力が漏れてしまう。また、シール材102が大きくなると当該シール材102自体を透過する漏れも多くなるという問題が生じる。
【0009】
本発明は、係る従来の技術的課題を解決するために成されたものであり、ハーメチックプレートを隔壁のインバータ収容部側に取り付ける場合のシール性を改善することができる電動圧縮機を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0010】
本発明の電動圧縮機は、モータが内蔵されたモータ室と、モータに給電するインバータが取り付けられるインバータ収容部と、モータ室とインバータ収容部との隔壁と、この隔壁のインバータ収容部側に取り付けられたハーメチックプレートと、このハーメチックプレートを貫通して当該ハーメチックプレートに取り付けられた複数本のハーメチックピンを備えたものであって、ハーメチックピンは、ハーメチックプレートが隔壁に取り付けられた状態で、当該隔壁に形成された貫通孔を通過し、インバータ収容部からモータ室に渡って設けられ、各ハーメチックピンのモータ室側に位置する部分の周囲には、個別のインシュレータがそれぞれ取り付けられると共に、複数本のハーメチックピン及び貫通孔の周囲を囲繞するように、ハーメチックプレートと隔壁との間にシール材が介設されていることを特徴とする。
(【0011】以降は省略されています)

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