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公開番号2024029500
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-03-06
出願番号2022131804
出願日2022-08-22
発明の名称送風手段
出願人株式会社桑和
代理人個人
主分類F04D 29/70 20060101AFI20240228BHJP(液体用容積形機械;液体または圧縮性流体用ポンプ)
要約【課題】 気体を流動させる流動部の掃除を効果的に行うことができる送風手段を提供する。
【解決手段】衣服開口を有する衣服本体に取り付けられ、外部から内部に向け衣服開口を経て気体を流通させる送風手段であって、気体を流動させる流動部と、該外部の気体が流動部に流入すると共に流動部から吐出される気体が該内部に流出することができるように気体が流通可能な1以上の孔を有し、流動部を取り囲んで収容することで流動部への異物の接触を防止又は減少させ、流動部に対して直接的又は間接的に取り付けられる保護部と、を備えてなり、保護部が、流動部よりも該流動の下流側に存する部分を含む第1保護部を有し、第1保護部が、保護部のうち第1保護部以外の残部である第1残部に対して変位することで流動部に対して相対的に移動可能であり、第1保護部の該変位により、流動部を取り囲んでいた保護部の第1保護部が存していた位置に少なくとも該1以上の孔のいずれよりも大きな第1開口が形成される、送風手段である。
【選択図】図3
特許請求の範囲【請求項1】
着用者が存する内部に面する内面と、外部に面する外面と、の間を連通させる衣服開口を有する衣服本体に取り付けられ、外部から内部に向け衣服開口を経て気体を流通させる送風手段であって、
気体を流動させる流動部と、
該外部の気体が流動部に流入すると共に流動部から吐出される気体が該内部に流出することができるように気体が流通可能な1以上の孔を有し、流動部を取り囲んで収容することで流動部への異物の接触を防止又は減少させ、流動部に対して直接的又は間接的に取り付けられる保護部と、を備えてなり、
保護部が、流動部よりも該流動の下流側に存する部分を含む第1保護部を有し、第1保護部が、保護部のうち第1保護部以外の残部である第1残部に対して変位することで流動部に対して相対的に移動可能であり、第1保護部の該変位により、流動部を取り囲んでいた保護部の第1保護部が存していた位置に少なくとも該1以上の孔のいずれよりも大きな第1開口が形成されるものである、送風手段。
続きを表示(約 1,200 文字)【請求項2】
第1保護部は、第1残部に対して着脱自在にされ、
第1保護部が第1残部から取り外されると、第1保護部が取り付けられていた第1残部の位置に第1開口が形成されるものである、請求項1に記載の送風手段。
【請求項3】
第1残部及び第1保護部のいずれか一方が筒体を含み、該筒体を、1の底面部分から嵌入可能な凹部を他方が有し、該1の底面部分を該凹部に嵌脱することで第1保護部を第1残部に着脱自在とするものである、請求項2に記載の送風手段。
【請求項4】
前記筒体が前記凹部に嵌入された状態において、前記筒体が前記凹部から抜ける方向への移動を制限する抜け止め手段を有するものである、請求項3に記載の送風手段。
【請求項5】
抜け止め手段の先端側部分が第1保護部から第1残部に向けて第1保護部を通過し、第1残部又は流動部に形成された第1係合孔に係合することで、第1保護部が抜け止め手段の基端側に移動することを制限するものである、請求項4に記載の送風手段。
【請求項6】
抜け止め手段は、前記先端側部分と、前記先端側部分が先端に取り付けられ第1保護部を貫通する抜け止め手段軸部と、第1保護部を通過不可能な抜け止め手段軸部の基端側に取り付けられた基端側部分と、を有してなり、
第1係合孔に対する抜け止め手段軸部の周りの該先端側部分の回動位置が所定の位置においては該先端側部分が第1係合孔に嵌入可能であると共に該回動位置を該所定の位置と異ならせることで第1係合孔に嵌入された該先端側部分が第1係合孔に係合するものである、請求項5に記載の送風手段。
【請求項7】
抜け止め手段の基端側部分は、回転体をなす回転体部分を有してなり、
第1保護部が、該回転体の軸を中心として該回転体部分の少なくとも一部を回動可能に嵌入する第1保護部嵌入凹部を有し、
第1保護部嵌入凹部に嵌入された該回転体部分を該軸を中心として回動させることで、第1係合孔に対する前記先端側部分の前記回動位置を変更するものである、請求項6に記載の送風手段。
【請求項8】
気体が流動する方向に対して垂直な平面である投影面への流動部の正投影像が、該投影面への第1開口の正投影像に含まれるものである、請求項1に記載の送風手段。
【請求項9】
流動部が、気体が流動する方向に平行な回転軸の周りに回転する回転羽根を含んでなり、
気体が流動する下流側の方向に存し、気体が流動する方向に対して垂直な平面である投影面に、回転する羽根が存する範囲が部材により遮られず第1開口を経て投影された投影像の面積が、回転する羽根が存する範囲が該投影面に投影された投影像の面積の50%以上である、請求項1に記載の送風手段。
【請求項10】
第1開口が、標準的な成人男性の母指と示指との2本が貫通しうる大きさを有するものである、請求項1に記載の送風手段。
(【請求項11】以降は省略されています)

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、送風手段に関し、より詳細には、衣服の外部から内部へ気流を形成し衣服を快適に着用することができるようにする送風手段に関する。
続きを表示(約 3,100 文字)【背景技術】
【0002】
以前から、衣服の外部から内部へ通風を形成し着用することができる衣服が知られている(例えば、特許文献1参照)。
特許文献1には、『粉塵等の異物の侵入を抑制することができる、より使い勝手の良い空調衣服を提供する』(特許文献1の段落番号0006)ためになされたものであり、具体的には『外気導入用のファンを備えた空調衣服であって、着用者を覆う衣服本体を含み、前記衣服本体には、異物侵入防止用のフィルタを備えたカバー部材が前記ファンの外側から着脱可能に取り付けられていることを特徴とする空調衣服』(特許文献1の請求項1)が開示されている。かかる衣服で用いる『ファン4は、円柱状のファン本体部20と、このファン本体部20に着脱自在に外嵌(装着)される円筒状のリング部材22とを備えて構成されている。ファン本体部20は、ブレード26と、これを駆動するためのモータを含む駆動部28と、ブレード26及び駆動部28が収容される多孔質の樹脂製のケース24とを備えており、ブレード26が回転することより、ファン取付孔10を介して外気を衣服本体2の内側に取り込むように構成されている。ファン本体部20は、図4及び図5に示すように、衣服本体2の外側からファン取付孔10に挿入されている。このファン本体部20に対して衣服本体2の内側からリング部材22が外嵌(装着)されることにより、ファン4が衣服本体2に取り付けられている』(特許文献1の段落番号0027~0029)。
【0003】
特許文献1開示のファン本体部20は、上述の通り、ブレード26と、これを駆動するためのモータを含む駆動部28と、ブレード26及び駆動部28が収容される多孔質の樹脂製のケース24と、を備えており、ブレード26を回転させることにより、ファン取付孔10を介して外気を衣服本体2の内側に取り込むことができる。
このようにファン本体部20のブレード26を回転させることで、気体を流動させるブレード26等に埃や汚れ等が付着することがあり、これを除去するためブレード26等を掃除することもあった。
この掃除は、例えば、多孔質の樹脂製のケース24が有する通風用の孔に綿棒等を挿入し、ブレード26等を拭き掃除等することができる。
【0004】
また、本願出願人は、衣服の外部から内部へ通風を形成し快適に着用することができる衣服に関し、特許文献2~5のような特許出願等をなしている(特許文献2、特許文献3、特許文献4、特許文献5)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
特開2020-20056号公報
特開2020-153033号公報
特許第6692528号公報
特開2020-153055号公報
特願2021-12393号(未公開)
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
特許文献1のブレード26等を、多孔質の樹脂製のケース24が有する通風用の孔から綿棒等を挿入し、ブレード26等を拭き掃除することは、ブレード26に当接する綿棒の先端の面積が小さいことや十分な力で拭くことができないこともあり、必ずしも効果的とは言えない場合もあった。
そこで、本発明では、気体を流動させる流動部(特許文献1においてはブレード26を含んでなる)の掃除を効果的に行うことができる送風手段を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明の送風手段(以下「本手段」という。)は、着用者が存する内部に面する内面と、外部に面する外面と、の間を連通させる衣服開口を有する衣服本体に取り付けられ、外部から内部に向け衣服開口を経て気体を流通させる送風手段であって、気体を流動させる流動部と、該外部の気体が流動部に流入すると共に流動部から吐出される気体が該内部に流出することができるように気体が流通可能な1以上の孔を有し、流動部を取り囲んで収容することで流動部への異物の接触を防止又は減少させ、流動部に対して直接的又は間接的に取り付けられる保護部と、を備えてなり、保護部が、流動部よりも該流動の下流側に存する部分を含む第1保護部を有し、第1保護部が、保護部のうち第1保護部以外の残部である第1残部に対して変位することで流動部に対して相対的に移動可能であり、第1保護部の該変位により、流動部を取り囲んでいた保護部の第1保護部が存していた位置に少なくとも該1以上の孔のいずれよりも大きな第1開口が形成されるものである、送風手段である。
【0008】
本手段は、着用者が存する内部に面する内面と、外部に面する外面と、の間を連通させる衣服開口を有する衣服本体に取り付けられ、外部から内部に向け衣服開口を経て気体を流通させる送風手段である。衣服本体は、衣服本体を着用する着用者が存する内部に面する内面(該着用者の身体に面する内面)と、外部に面する外面と、該内面と該外面との間を連通させる衣服開口と、を有している。本手段は、衣服本体に取り付けられると共に、衣服本体に形成された衣服開口を経て該外部から該内部へ気体(通常は空気)を流通させる。
【0009】
本手段は、流動部と保護部とを備えてなる。
流動部は、該外部に存する気体(通常は空気)が該内部に吐出されるように気体を流動させる。
保護部は、流動部に対して直接的(他の部材を介さない)又は間接的(他の部材を介する)に取り付けられる。保護部は、流動部を取り囲んで収容することで流動部への異物の接触を防止又は減少させる(流動部の破損等を防止又は減少させる)。そして、保護部は、取り囲んで収容した流動部に該外部の気体が流入すると共に流動部から吐出される気体が該内部に流出することができるように気体が流通可能な1以上の孔を有する。
【0010】
保護部は第1保護部を有する。本手段により生じる気体の流動に関する上流(該外部側)及び下流(該内部側)のうち、流動部よりも下流側(即ち該内部方向)に存する部分を第1保護部は含む。そして、保護部のうち第1保護部以外の残部である第1残部に対して第1保護部が変位することで、第1保護部は流動部に対して相対的に移動する。この第1残部に対する第1保護部の変位により、流動部を取り囲んでいた保護部のうち第1保護部が存していた位置に第1開口が形成される。この第1開口は、保護部が有する気体が流通可能な該1以上の孔のいずれよりも大きい。ここに第1開口と該孔との大小は、これらの穴(第1開口、該孔)に貫入可能な直円柱のうち最大の半径によって決する。即ち、第1開口に貫入可能な直円柱のうち最大の半径をR1とし、該1以上の孔それぞれに貫入可能な直円柱のうち最大の半径をri(但しiは1~nの整数。nは該1以上の孔の個数。)とし、n個のriのうち最大のものをrmとすると、R1>rmであることをいう。
かかる本手段において流動部の掃除を行う場合には、第1残部に対して第1保護部を変位させ(第1保護部は流動部に対して相対的に移動する)、第1保護部が存していた位置に第1開口を形成することで、保護部が有する該1以上の孔のいずれよりも大きい第1開口を経て下流側から流動部の掃除を効果的に行うことができる。
(【0011】以降は省略されています)

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