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公開番号2024056462
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-04-23
出願番号2022163351
出願日2022-10-11
発明の名称ナノ潤滑方法
出願人個人
代理人弁理士法人サンクレスト国際特許事務所
主分類F04B 43/02 20060101AFI20240416BHJP(液体用容積形機械;液体または圧縮性流体用ポンプ)
要約【課題】ナノリットルレベルの超微少量の潤滑油を潤滑対象に均一かつ安定的に供給する。
【解決手段】
圧電素子33によって駆動される圧電ポンプ3から吐出されたナノリットルレベルの超微少量の潤滑油Xを、ノズル2を通して潤滑対象に供給するナノ潤滑方法である。
前記ノズル2に前記超微少量の潤滑油Xを所定時間ごとに送給して、ノズル先端21から前記超微少量の潤滑油Xを押し出し、この押し出した潤滑油Xを、その表面張力を利用してノズル2の先端21に保持するステップと、前記潤滑対象に設けられ、前記ノズル2に対して非接触状態で相対移動する潤滑対象を、前記ノズル先端21に保持した潤滑油Xに接触させて、前記当該潤滑油Xの一部を前記潤滑対象へ供給するステップと、を備える。
【選択図】図3
特許請求の範囲【請求項1】
圧電素子によって駆動される圧電ポンプから吐出されたナノリットルレベルの超微少量の潤滑油を、ノズルを通して、当該ノズルに対して非接触状態で相対移動する潤滑対象に供給するナノ潤滑方法であって、
前記ノズルに前記超微少量の潤滑油を所定時間ごとに送給して、前記ノズルの先端から前記超微少量の潤滑油を押し出し、この押し出した潤滑油を、その表面張力を利用してノズルの先端に保持するステップと、
前記潤滑対象を前記ノズルの先端に保持した潤滑油に接触させて、当該潤滑油の一部を前記潤滑対象へ供給するステップと、
を備える、
ナノ潤滑方法。
続きを表示(約 230 文字)【請求項2】
前記圧電ポンプとして、潤滑油の吐出量が100nl以下10nl以上のものを用いる、
請求項1に記載のナノ潤滑方法。
【請求項3】
前記圧電ポンプの圧電素子を1回だけ変形させる、
請求項2に記載のナノ潤滑方法。
【請求項4】
前記ノズルの先端と前記潤滑対象との間の最小隙間は、前記ノズルの先端の外径の4分の1以下である、
請求項1から請求項3のいずれか1項に記載のナノ潤滑方法。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本開示は、ナノ潤滑方法に関する。
続きを表示(約 1,800 文字)【背景技術】
【0002】
従来、各種機械装置に構成された回転部や摺動部等の潤滑対象を潤滑する方式として、オイルミスト潤滑やオイルエア潤滑が知られている。オイルミスト潤滑は、油槽から吸い上げた油滴にエアを吹き付けることで、潤滑油をミスト化させた状態で潤滑対象に供給する潤滑方式である。オイルエア潤滑は、大量のエアとともに潤滑油を潤滑対象に供給する潤滑方式である。
前記の潤滑方式のいずれにおいても、潤滑油をノズルから勢いよく飛翔(噴射)させる必要があるので、必要量以上の潤滑油が供給されることになる。このため、微少量の潤滑油を供給する潤滑には不向きである。特に、ナノリットルレベルの量の潤滑油を前記の潤滑方式で供給することは不可能であると考えられる。また、潤滑油が過剰に供給されるので、潤滑対象の回転トルクや摺動抵抗が増加する。さらに、飛翔した余分な潤滑油が潤滑対象に弾かれて、潤滑対象の周囲にミストとして飛散するので、クリーンルーム等の塵埃を嫌う空間では使用し難い。
【0003】
そこで、特許文献1に示される圧電ポンプ(マイクロポンプ)を、潤滑装置として用いることが考えられる。この圧電ポンプは、圧電素子に電圧を印加してダイヤフラムを変形させることで、微少量の液体を吐出させるものである。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特開2021-38693号公報([0049]段落、図13および図14)
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
近年、機械装置のさらなる小型化、高速化および低トルク化等の要請が高まっている。このため、潤滑対象に対してさらに微少量の潤滑油を確実に供給することができる潤滑方式が要望されている。より具体的には、例えば100nl(ナノリットル)以下の超微少量の潤滑油を、均一かつ安定的に供給することができるナノ潤滑方式が要望されている。
【0006】
特許文献1に記載の圧電ポンプを潤滑装置に用いた場合、オイルミスト潤滑やオイルエア潤滑に比べて、潤滑対象に対する潤滑油の供給量を少なくすることができる。しかし、この圧電ポンプについても、潤滑油をノズルから飛翔させる必要があるので、潤滑油の供給量をより効果的に少なくするには限界がある。現に、特許文献1に記載の実施例には、単位時間当たりの流量が42.0μl/minのものが開示されているに過ぎない(特許文献1[0066]段落参照)。したがって、特許文献1に記載のマイクロポンプをナノ潤滑に用いることは不可能である。
【0007】
かかる課題に鑑み、本開示の目的は、ナノリットルレベルの超微少量の潤滑油を、均一かつ安定的に潤滑対象に供給可能なナノ潤滑方法を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本開示のナノ潤滑方法は、圧電素子によって駆動される圧電ポンプから吐出されたナノリットルレベルの超微少量の潤滑油を、ノズルを通して、当該ノズルに対して非接触状態で相対移動する潤滑対象に供給するナノ潤滑方法であって、
前記ノズルに前記超微少量の潤滑油を所定時間ごとに送給して、前記ノズルの先端から前記超微少量の潤滑油を押し出し、この押し出した潤滑油を、その表面張力を利用してノズルの先端に保持するステップと、
前記潤滑対象を前記ノズルの先端に保持した潤滑油に接触させて、当該潤滑油の一部を前記潤滑対象へ供給するステップと、を備える。
【発明の効果】
【0009】
本開示によれば、ナノリットルレベルの超微少量の潤滑油を、均一かつ安定的に潤滑対象に供給することができる。
【図面の簡単な説明】
【0010】
図1は、実施形態に係るナノ潤滑方法を説明する概略図である。
図2は、実施形態に係るナノ潤滑方法に用いられる圧電ポンプの一例を示す拡大概略図である。
図3は、実施形態に係るノズルと、ノズルの配置状態を示す拡大図である。
図4は、潤滑油が掻き取られた状態を示す拡大図である。
【発明を実施するための形態】
(【0011】以降は省略されています)

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