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公開番号2024057377
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-04-24
出願番号2022164074
出願日2022-10-12
発明の名称スクロール型圧縮機
出願人株式会社豊田自動織機
代理人弁理士法人ぱてな
主分類F04C 18/02 20060101AFI20240417BHJP(液体用容積形機械;液体または圧縮性流体用ポンプ)
要約【課題】小型化を図りつつ流体の圧縮容量を増大させることが可能であるとともに耐久性、圧縮効率及び静粛性に優れ、かつ、製造コストの低廉化が可能なスクロール型圧縮機を提供する。
【解決手段】本発明のスクロール型圧縮機は、第1スクロール30が第1端板31及び第1渦巻体33を有しており、第2スクロール40が第2端板41及び第2渦巻体43を有している。第1端板31は端板側段差部31Cを有しており、第2渦巻体43は渦巻体側段差部43Cを有している。また、第2端板41にはバイパス孔48が形成されている。バイパス孔48は、第1圧縮室50Aと吐出領域55とを連通する。バイパス孔48と第2圧縮室50Bとは、第1圧縮室50Aとバイパス孔48とが連通し、かつ、端板側段差部31Cと渦巻体側段差部43Cとを介して第1圧縮室50Aと第2圧縮室50Bとが連通することにより、第1圧縮室50Aを介して連通する。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
吐出領域が形成されたハウジングと、
前記ハウジング内に設けられた第1スクロールと、
前記ハウジング内に設けられて前記第1スクロールと対向し、前記第1スクロールとの間に流体を圧縮する第1圧縮室及び第2圧縮室を形成する第2スクロールとを備え、
前記第1スクロールは、第1端板と、前記第1端板と一体をなし、前記第2スクロールに向かって渦巻状に突出する第1渦巻体とを有し、
前記第2スクロールは、第2端板と、前記第2端板と一体をなし、前記第1スクロールに向かって渦巻状に突出する第2渦巻体とを有し、
前記第1端板及び前記第2端板の少なくとも一方は、対向する前記第1端板又は前記第2端板に向けて膨出する膨出部と、前記膨出部の外周側に位置する非膨出部と、前記膨出部及び前記非膨出部に接続する端板側段差部とを有し、
前記膨出部、前記非膨出部及び前記端板側段差部と対向する前記第1端板の前記第1渦巻体、又は、前記膨出部、前記非膨出部及び前記端板側段差部と対向する前記第2端板の前記第2渦巻体は、渦巻本体部と、前記膨出部との干渉を回避可能に前記渦巻本体部よりも短く突出する渦巻短部と、前記渦巻本体部及び前記渦巻短部に接続する渦巻体側段差部とを有するスクロール型圧縮機であって、
前記第1圧縮室と前記第2圧縮室とは、前記第1スクロールと前記第2スクロールとの位相によって前記端板側段差部と前記渦巻体側段差部とを介して連通可能であり、
前記第1端板又は前記第2端板には、前記吐出領域に連通する吐出口と、前記吐出口とは異なる位置に配置されて前記吐出領域に連通する1つのバイパス孔とが形成され、
前記バイパス孔は、前記第1圧縮室と前記吐出領域とを連通し、
前記バイパス孔と前記第2圧縮室とは、前記第1圧縮室と前記バイパス孔とが連通し、かつ、前記端板側段差部と前記渦巻体側段差部とを介して前記第1圧縮室と前記第2圧縮室とが連通することにより、前記第1圧縮室を介して連通し、
前記第2圧縮室は、前記バイパス孔と連通する一方で前記吐出口と非連通となる状態と、前記バイパス孔と連通するとともに前記吐出口と連通する状態とを有することを特徴とするスクロール型圧縮機。
続きを表示(約 1,000 文字)【請求項2】
前記第1圧縮室と前記第2圧縮室とは、前記第2圧縮室が前記バイパス孔と連通した後に互いに合流することにより、前記吐出口と連通する1つの合流圧縮室を形成する請求項1記載のスクロール型圧縮機。
【請求項3】
前記膨出部は、前記第1端板が有する第1膨出部と、前記第2端板が有する第2膨出部とからなり、
前記非膨出部は、前記第1端板が有する第1非膨出部と、前記第2端板が有する第2非膨出部とからなり、
前記端板側段差部は、前記第1端板が有して前記第1膨出部及び前記第1非膨出部に接続する第1端板側段差部と、前記第2端板が有して前記第2膨出部及び前記第2非膨出部に接続する第2端板側段差部とからなり、
前記渦巻本体部は、前記第1渦巻体が有する第1渦巻本体部と、前記第2渦巻体が有する第2渦巻本体部とからなり、
前記渦巻短部は、前記第1渦巻体が有し、前記第2膨出部との干渉を回避可能に前記第1渦巻本体部よりも短く突出する第1渦巻短部と、前記第2渦巻体が有し、前記第1膨出部との干渉を回避可能に前記第2渦巻本体部よりも短く突出する第2渦巻短部とからなり、
前記渦巻体側段差部は、前記第1渦巻体が有して前記第1渦巻本体部及び前記第1渦巻短部に接続する第1渦巻体側段差部と、前記第2渦巻体が有して前記第2渦巻本体部及び前記第2渦巻短部に接続する第2渦巻体側段差部とからなり、
前記第1端板側段差部と前記第2渦巻体側段差部とは、前記位相によって離隔又は当接し、
前記第2端板側段差部と前記第1渦巻体側段差部とは、前記位相によって離隔又は当接する請求項1又は2記載のスクロール型圧縮機。
【請求項4】
前記第1端板側段差部と前記第2渦巻体側段差部とが離隔する前記位相と、前記第2端板側段差部と前記第1渦巻体側段差部とが離隔する前記位相とは等しく、
前記第1端板側段差部と前記第2渦巻体側段差部とが当接する前記位相と、前記第2端板側段差部と前記第1渦巻体側段差部とが当接する前記位相とは等しい請求項3記載のスクロール型圧縮機。
【請求項5】
前記第1端板側段差部と前記第2渦巻体側段差部とが離隔する前記位相と、前記第2端板側段差部と前記第1渦巻体側段差部とが離隔する前記位相とは異なり、
前記第1端板側段差部と前記第2渦巻体側段差部とが当接する前記位相と、前記第2端板側段差部と前記第1渦巻体側段差部とが当接する前記位相とは異なる請求項3記載のスクロール型圧縮機。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明はスクロール型圧縮機に関する。
続きを表示(約 1,900 文字)【背景技術】
【0002】
特許文献1に従来のスクロール型圧縮機が開示されている。このスクロール型圧縮機は、ハウジングと、第1スクロールと、第2スクロールとを備えている。ハウジングには、吸入室と吐出室とが形成されている。第1スクロールはハウジング内に固定されている。第2スクロールはハウジング内に設けられており、第1スクロールと対向している。第2スクロールは、駆動軸心周りで第1スクロールに対して公転することにより、第1スクロールとの間に流体を圧縮する第1圧縮室及び第2圧縮室を形成している。
【0003】
第1スクロールは、第1端板と第1渦巻体とを有している。第1端板は、駆動軸心と交差して延びており、円板状をなしている。第1渦巻体は第1端板と一体をなしており、駆動軸心方向で第2スクロールに向かって渦巻状に突出している。第2スクロールは、第2端板と第2渦巻体とを有している。第2端板は、駆動軸心と交差して延びており、円板状をなしている。第2渦巻体は第2端板と一体をなしており、駆動軸心方向で第1スクロールに向かって渦巻状に突出している。
【0004】
第1端板は、第1膨出部と第1非膨出部と第1端板側段差部とを有している。第1膨出部は第1渦巻体に沿いつつ第2端板に向かって膨出している。第1非膨出部は第1膨出部の外周側に位置している。第1非膨出部は、第1膨出部と異なり膨出しておらず第1膨出部よりも板厚が薄くなっている。第1端板側段差部は、第1膨出部及び第1非膨出部に接続している。一方、第2端板は、第2膨出部と第2非膨出部と第2端板側段差部とを有している。第2膨出部は第2渦巻体に沿いつつ第1端板に向かって膨出している。第2非膨出部は第2膨出部の外周側に位置している。第2非膨出部は、第2膨出部と異なり膨出しておらず第2膨出部よりも板厚が薄くなっている。第2端板側段差部は、第2膨出部及び第2非膨出部に接続している。
【0005】
また、第1渦巻体は、第1渦巻本体部と第1渦巻短部と第1渦巻体側段差部とを有している。第1渦巻短部は、第2膨出部との干渉を回避可能に第1渦巻本体部よりも短く突出している。第1渦巻体側段差部は、第1渦巻本体部及び第1渦巻短部に接続している。一方、第2渦巻体は、第2渦巻本体部と第2渦巻短部と第2渦巻体側段差部とを有している。第2渦巻短部は、第1膨出部との干渉を回避可能に第2渦巻本体部よりも短く突出している。第2渦巻体側段差部は、第2渦巻本体部及び第2渦巻短部に接続している。
【0006】
このスクロール型圧縮機では、第1スクロールと第2スクロールとを組み付けることにより、第1膨出部と第2膨出部とが駆動軸心方向で対向し、第1非膨出部と第2非膨出部とが駆動軸心方向で対向する。また、第1端板側段差部と第2渦巻体側段差部とが第1渦巻体及び第2渦巻体の渦巻方向で対向し、第2端板側段差部と第1渦巻体側段差部とが第1渦巻体及び第2渦巻体の渦巻方向で対向する。
【0007】
さらに、このスクロール型圧縮機では、第1スクロールの第1端板に吐出口、第1バイパス孔及び第2バイパス孔が形成されている。吐出口は吐出室に連通している。第1バイパス孔及び第2バイパス孔はそれぞれ吸入室に連通している。また、第1バイパス孔は第1圧縮室と連通可能であり、第2バイパス孔は第2圧縮室と連通可能である。
【0008】
このスクロール型圧縮機では、第1端板の第1膨出部及び第2端板の第2膨出部等により、第1、2スクロールの大型化を抑制しつつ、流体の圧縮容量を増大させることが可能となっている。また、第1、2スクロールの大型化を抑制することにより、このスクロール型圧縮機では、第1、2渦巻体の剛性の低下も防止されている。
【0009】
そして、このスクロール型圧縮機では、作動時に第1圧縮室と第1バイパス孔とが連通することにより、第1バイパス孔を通じて第1圧縮室と吸入室とが連通する。同様に、第2圧縮室と第2バイパス孔とが連通することにより、第2バイパス孔を通じて第2圧縮室と吸入室とが連通する。このため、第1、2バイパス孔を通じて第1、2圧縮室内の流体の一部がそれぞれ吸入室に流通する。こうして、このスクロール型圧縮機では、第1、2圧縮室内で圧縮される流体の流量を調整することが可能となっている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0010】
特開2005-61295号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
(【0011】以降は省略されています)

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