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公開番号2024045884
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-04-03
出願番号2022150952
出願日2022-09-22
発明の名称回転式圧縮機および冷凍サイクル装置
出願人東芝キヤリア株式会社
代理人
主分類F04C 18/356 20060101AFI20240327BHJP(液体用容積形機械;液体または圧縮性流体用ポンプ)
要約【課題】
製造性が容易で、信頼性の高い回転式圧縮機を提供することである。
【解決手段】
上記課題を解決するために、実施形態の回転式圧縮機は、密閉ケース内に収容される固定子と回転子を有する電動機と、回転軸によって回転子と連結される圧縮機構部と、を有する回転式圧縮機において、圧縮機構部は、円筒形空間状に形成されたシリンダ室を有するシリンダと、シリンダ室内で偏心回転可能であるローラと、シリンダの内周面に開口して設けられたブレード溝と、ブレード溝内に設けられ、ローラの外周面に当接し、ローラの偏心回転に伴い、シリンダ室の径方向へ往復運動可能に配置されるとともに、シリンダ室を吸込室と圧縮室に分割するブレードと、を備え、ブレード溝のブレードとの摺動面は、回転軸の軸方向に対して傾斜して設ける。
【選択図】 図4
特許請求の範囲【請求項1】
密閉ケース内に収容される固定子と回転子を有する電動機と、回転軸によって前記回転子と連結される圧縮機構部と、を有する回転式圧縮機において、
前記圧縮機構部は、円筒形空間状に形成されたシリンダ室を有するシリンダと、前記シリンダ室内で偏心回転可能であるローラと、
前記シリンダの内周面に開口して設けられたブレード溝と、
前記ブレード溝内に設けられ、前記ローラの外周面に当接し、前記ローラの偏心回転に伴い、前記シリンダ室の径方向へ往復運動可能に配置されるとともに、前記シリンダ室を吸込室と圧縮室に分割するブレードと、を備え、
前記ブレード溝の前記ブレードとの摺動面は、前記回転軸の軸方向に対して傾斜して設けられていることを特徴とする回転式圧縮機。
続きを表示(約 430 文字)【請求項2】
前記ブレード溝の前記ブレードとの摺動面は、前記回転軸の軸方向に対して1~3°傾斜して設けられていることを特徴とする請求項1に記載の回転式圧縮機。
【請求項3】
前記シリンダ室内の前記ローラ位置が上死点または下死点において、前記ブレードの先端面と前記ローラの外周面の最大隙間rは、0.001mm以上および0.01mm以下であることを特徴とする請求項1に記載の回転式圧縮機。
【請求項4】
前記ブレードの前記回転軸の軸方向端面は、前記シリンダ室の前記回転軸の軸方向端面と同一直線状に並ぶことを特徴とする請求項1に記載の回転式圧縮機。
【請求項5】
請求項1~4のいずれか1項に記載の回転式圧縮機と、
凝縮器と、
膨張装置と、
蒸発器と、
前記回転式圧縮機と前記凝縮器と、前記膨張装置と、前記蒸発器とを接続して冷媒を循環させる冷媒管と、を備える冷凍サイクル装置。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明の実施形態は、回転式圧縮機および冷凍サイクル装置に関する。
続きを表示(約 1,700 文字)【背景技術】
【0002】
空気調和機などの冷凍サイクル装置にて使用される回転式圧縮機として、密閉ケース内に収容される電動機と、圧縮機構部と、円筒形空間状に形成されたシリンダ室を有するシリンダと、シリンダ室内で偏心回転可能なローラと、ローラの偏心回転に伴い、ローラの外周面と当接し、シリンダ室を吸込室と圧縮室に分割するブレードと、ブレードを収容するブレード溝を備えた構成が知られている。
従来、回転式圧縮機において、ブレードの先端面とローラの外周面が片当たりにより局所的に異常摩耗することを防ぐために、特許文献1に記載のようにブレードの先端面またはローラの外周面の少なくともいずれか一方にクラウニングを設けたり、特許文献2に記載のようにブレード溝を湾曲して設けたりする方法が考案されてきた。
しかし、前記方法では、ブレードの先端面またはブレード溝をわざわざ湾曲形状に加工する必要があり、生産能力の低下を招く恐れがある。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開平6―147152号公報
特開2005―30232号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
本発明が解決しようとする課題は、製造性が容易で、信頼性の高い回転式圧縮機を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0005】
上記課題を解決するために、実施形態の回転式圧縮機は、密閉ケース内に収容される固定子と回転子を有する電動機と、回転軸によって回転子と連結される圧縮機構部と、を有する回転式圧縮機において、圧縮機構部は、円筒形空間状に形成されたシリンダ室を有するシリンダと、シリンダ室内で偏心回転可能であるローラと、シリンダの内周面に開口して設けられたブレード溝と、ブレード溝内に設けられ、ローラの外周面に当接し、ローラの偏心回転に伴い、シリンダ室の径方向へ往復運動可能に配置されるとともに、シリンダ室を吸込室と圧縮室に分割するブレードと、を備え、ブレード溝のブレードとの摺動面は、回転軸の軸方向に対して傾斜して設ける。
【図面の簡単な説明】
【0006】
第一の実施形態に係る回転式圧縮機の縦断面および冷凍サイクル装置の概略を示す図。
第一の実施形態に係る回転式圧縮機のシリンダを示す図1におけるA―A断面図。
図2におけるローラとブレードの位置関係を示す図。
第一の実施形態に係る回転式圧縮機の図2におけるB―B断面図。
第一の実施形態に係る回転式圧縮機のブレードの先端面とローラの外周面の接触状態図。
第二の実施形態に係る回転式圧縮機の図2におけるB―B断面図。
【発明を実施するための形態】
【0007】
(第一の実施形態)
以下、本発明に係る回転式圧縮機および冷凍サイクル装置の第一の実施形態について、図1~図5を参照して説明する。
【0008】
図1は、本発明の第一の実施形態に係る回転式圧縮機の縦断面および冷凍サイクル装置の概略を示す図である。ここでは、縦型の回転式圧縮機について述べる。
【0009】
図1に示すように、本発明の第一の実施形態に係る冷凍サイクル装置1は、回転式圧縮機2と、放熱器である凝縮器3と、膨張装置4と、吸熱器である蒸発器5と、アキュムレータ6と、冷媒管7と、を備えている。冷媒管7は、回転式圧縮機2と凝縮器3と膨張装置4と蒸発器5とアキュムレータ6とを順次に接続して冷媒を循環させる。
【0010】
本発明の第一の実施形態に係る回転式圧縮機2は、密閉ケース11と、密閉ケース11内の上部に設けられる電動機12と、密閉ケース11内の下部に設けられる圧縮機構部13と、電動機12の回転駆動力を圧縮機構部13へ伝達する回転軸14と、回転軸14を回転自在に支持する主軸受15と、主軸受15と協働して回転軸14を回転自在に支持する副軸受16と、を備えている。
(【0011】以降は省略されています)

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