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公開番号2024046958
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-04-05
出願番号2022152348
出願日2022-09-26
発明の名称可変容量圧縮機
出願人サンデン株式会社
代理人個人,個人,個人,個人
主分類F04B 27/12 20060101AFI20240329BHJP(液体用容積形機械;液体または圧縮性流体用ポンプ)
要約【課題】可変容量圧縮機において冷媒の吐出容量を制御する容量制御弁への異物の流入を軽減する。
【解決手段】可変容量圧縮機の一例である斜板式圧縮機100は、吸入室150と、その冷媒を圧縮する圧縮機構と、圧縮機構で圧縮された冷媒が吐出される吐出室152と、内部圧力に応じて圧縮機構の状態を変化させるクランク室110と、吐出室152とクランク室110とを連通する圧力供給通路156に配置され、吐出室152からクランク室110へと供給される冷媒の流量を増減することで、クランク室110の内部圧力を変化させて冷媒の吐出容量を制御する容量制御弁200と、容量制御弁200の複数の導入ポートの周囲に取り付けられたフィルタ210と、圧力供給通路156の先端開口から容量制御弁200へと供給される冷媒の供給方向を変向する変向部材と、を有している。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
冷媒が導入される吸入室と、
前記吸入室の冷媒を吸入して圧縮する圧縮機構と、
前記圧縮機構によって圧縮された冷媒が吐出される吐出室と、
内部圧力に応じて前記圧縮機構の状態を変化させる制御圧室と、
前記吐出室と前記制御圧室とを連通する連通路に配置され、前記吐出室から前記制御圧室へと供給される冷媒の流量を増減することで、前記制御圧室の内部圧力を変化させて前記冷媒の吐出容量を制御する円柱形状の容量制御弁と、
前記容量制御弁の冷媒の複数の導入ポートの周囲に取り付けられた短尺形状かつ円筒形状のフィルタと、
前記連通路の先端開口から前記容量制御弁へと供給される冷媒の供給方向を変向する変向部材と、
を有する、可変容量圧縮機。
続きを表示(約 380 文字)【請求項2】
前記変向部材が、前記容量制御弁に設けられた、
請求項1に記載の可変容量圧縮機。
【請求項3】
前記変向部材は、前記連通路の先端開口に対面する前記フィルタの外周の一部に取り付けられ、前記先端開口から供給された冷媒が衝突する円弧形状の閉塞部材である、
請求項2に記載の可変容量圧縮機。
【請求項4】
前記変向部材は、前記容量制御弁の前記フィルタの周囲に取り付けられ、前記連通路の先端開口から供給された冷媒が衝突するテーパ形状の外周面を有する円筒部材である、
請求項2に記載の可変容量圧縮機。
【請求項5】
前記変向部材は、前記フィルタの軸方向の中間部に取り付けられ、前記連通路の先端開口から供給された冷媒が衝突するリング部材である、
請求項2に記載の可変容量圧縮機。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、冷媒の吐出容量を可変可能な可変容量圧縮機に関する。
続きを表示(約 1,900 文字)【背景技術】
【0002】
可変容量圧縮機では、吐出室とクランク室とを連通する連通路に、例えば、吐出室からクランク室へと供給される冷媒の流量を増減させてクランク室の圧力を変化させることで、冷媒及び冷媒と混合した潤滑油の吐出容量を制御する容量制御弁が配置されている。吐出室から供給される冷媒には、可変容量圧縮機に内蔵された可動部の摩耗などによって発生した異物が混入されている可能性がある。冷媒に混入している異物が容量制御弁の内部に流入すると、容量制御弁の内部に収容された弁体の駆動が阻害されて、冷媒の吐出容量を制御できなくなってしまうおそれがある。このため、特開2004-137922号公報(特許文献1)に記載されるように、容量制御弁において、吐出室から供給された冷媒を導入する導入ポートにフィルタを取り付け、冷媒に混入されている異物が内部に流入し難くする技術が提案されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2004-137922号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、容量制御弁の動作を阻害する異物のサイズよりもフィルタの目開きが一般的に大きく、かつ容量制御弁に流入する冷媒の流速が比較的速いことから、冷媒に混入している異物がフィルタを通過して、容量制御弁に流入してしまう可能性が依然としてあった。
【0005】
そこで、本発明は、冷媒の吐出容量を制御する容量制御弁への異物の流入を軽減可能な、可変容量圧縮機を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
可変容量圧縮機は、冷媒が導入される吸入室と、吸入室の冷媒を吸入して圧縮する圧縮機構と、圧縮機構によって圧縮された冷媒が吐出される吐出室と、内部圧力に応じて圧縮機構の状態を変化させる制御圧室と、吐出室と制御圧室とを連通する連通路に配置された円柱形状の容量制御弁と、容量制御弁の冷媒の複数の導入ポートの周囲に取り付けられた短尺形状かつ円筒形状のフィルタと、を有している。ここで、容量制御弁は、吐出室から制御圧室へと供給される冷媒の流量を増減することで、制御圧室の内部圧力を変化させて冷媒の吐出容量を制御する。そして、可変容量圧縮機は、連通路の先端開口から容量制御弁へと供給される冷媒の供給方向を変向する変向部材を更に有している。
【発明の効果】
【0007】
本発明によれば、可変容量圧縮機において、冷媒の吐出容量を制御する容量制御弁への異物の流入を軽減させることができる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
可変容量圧縮機の一例として挙げられる斜板式圧縮機の縦断面図である。
シリンダヘッドの内部構造の一例を示す斜視図である。
容量制御弁の取付構造の一例を示す要部断面図である。
変向部材の第1実施形態を示す正面図である。
変向部材の第1実施形態を示す側面図である。
変向部材の第1実施形態の作用及び効果の説明図である。
変更部材の第2実施形態を示す要部断面図である。
変更部材の第2実施形態の作用及び効果の説明図である。
変向部材の第3実施形態を示す斜視図である。
第3実施形態の変向部材の変形例を示す斜視図である。
第3実施形態の変向部材の変形例を示す縦断面図である。
第3実施形態の変向部材の変形例を示す横断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0009】
以下、添付された図面を参照し、本発明を実施するための実施形態について詳述する。
図1は、可変容量圧縮機の一例として挙げられる斜板式圧縮機100の一例を示している。斜板式圧縮機100は、例えば、図示しない車両の空調システムの冷媒循環回路に組み込まれ、冷媒循環回路の低圧側から冷媒を吸入して圧縮し、気体循環回路の高圧側に圧縮した冷媒を吐出する。なお、可変容量圧縮機としては、図示の斜板式圧縮機100に限らず、当業者にとって周知の圧縮機であってもよい。
【0010】
斜板式圧縮機100は、複数のシリンダボア102Aが形成されたシリンダブロック102と、シリンダブロック102の軸方向の一端に接合されたフロントハウジング104と、シリンダブロック102の軸方向の他端にバルブプレート106を介して接合されたシリンダヘッド108と、を有している。
(【0011】以降は省略されています)

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