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公開番号2024014490
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-02-01
出願番号2022117355
出願日2022-07-22
発明の名称圧縮機
出願人サンデン株式会社
代理人個人,個人,個人,個人
主分類F04B 27/12 20060101AFI20240125BHJP(液体用容積形機械;液体または圧縮性流体用ポンプ)
要約【課題】ピストン側からのスラスト力を受けるスラスト受け部に起因する摩擦損失やハウジングの摩耗量を従来技術に比べて低減することができる圧縮機を提供する。
【解決手段】駆動軸7と一体に回転するロータ8の回転によって回転する斜板の回転をピストンの往復運動に変換する変換機構を含む圧縮機1において、フロントハウジング3とロータ8との間に設けられてピストン側からのスラスト力を受ける第1スラスト受け部31がスラスト転がり軸受311とスラストプレート312とを含む。
【選択図】図2
特許請求の範囲【請求項1】
内部にシリンダボア、クランク室、吸入室及び吐出室を有するハウジングと、前記シリンダボア内に配置されたピストンと、前記ハウジングに回転自在に支持された駆動軸と、前記駆動軸と一体に回転するロータと、前記ロータの回転によって回転する斜板と、前記斜板の回転を前記ピストンの往復運動に変換する変換機構と、前記ハウジングと前記ロータの間に設けられて前記ピストン側からのスラスト力を受けるスラスト受け部と、を含む圧縮機であって、
前記スラスト受け部は、スラスト転がり軸受とスラストプレートとを含む、
圧縮機。
続きを表示(約 500 文字)【請求項2】
前記スラスト転がり軸受は、複数の転動体と、前記複数の転動体を両側から挟む円環板状の第1スラストレース及び第2スラストレースと、を含み、前記第1スラストレースが前記ロータ側に位置するように配置されており、
前記スラストプレートは、前記スラスト転がり軸受の前記第2スラストレースと前記ハウジングに形成された座面との間に配置されている、
請求項1に記載の圧縮機。
【請求項3】
前記座面は、前記スラスト転がり軸受の前記第2スラストレースと同じか、又はそれよりも面積の大きい平坦面として形成されている、請求項2に記載の圧縮機。
【請求項4】
前記スラストプレートの一方の面と前記スラスト転がり軸受の前記第2スラストレースと間の摩擦係数が、前記スラストプレートの他方の面と前記ハウジングの前記座面との間の摩擦係数よりも小さい、請求項2に記載の圧縮機。
【請求項5】
前記スラスト転がり軸受の前記第1スラストレース又は前記第2スラストレースと同じ部品が前記スラストプレートとして使用されている、請求項2に記載の圧縮機。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、主に車両用エアコンシステムにおいて冷媒を圧縮する圧縮機に関する。
続きを表示(約 1,600 文字)【背景技術】
【0002】
この種の圧縮機として、駆動軸によって回転される斜板の回転をシリンダボア内のピストンの往復動に変換することで冷媒の吸入と圧縮を行うように構成された圧縮機が知られている。このような圧縮機の一例が特許文献1に記載されている。
【0003】
特許文献1に記載された圧縮機は、いわゆる揺動板式と呼ばれる圧縮機であり、回転主軸(駆動軸)と一体に回転するロータと、ロータの回転によって回転する斜板と、斜板の回転に伴って揺動してピストンを往復運動させる揺動板とを含む。特許文献1に記載された圧縮機は、駆動軸に対する斜板の傾角(傾斜角度)を変化させることで揺動板の揺動幅を変化させ、これによって、ピストンのストローク量を変化させて吐出容量を変更するように構成されている。また、特許文献1に記載された圧縮機は、ロータとフロントハウジングとの間に設けられたスラスト軸受によってピストン側からのスラスト力を受けるように構成されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特開2016-191347号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
上記のような圧縮機において、ピストン側からのスラスト力を受けるスラスト受け部としてのスラスト軸受は、フロントハウジングに押し付けられた状態でフロントハウジング上を回転摺動することがある。そのため、スラスト軸受とフロントハウジングの材質の組み合わせによっては摩擦損失やフロントハウジングの摩耗量が大きくなるおそれがある。例えば、軽量化や耐久性の向上などのためにフロントハウジングの材質が変更されることがあるが、そのような場合に、スラスト軸受とフロントハウジングとの間の摺動状態が変化して、摩擦損失やフロントハウジングの摩耗量がフロントハウジングの材質変更前に比べて増大してしまうことがある。これに対し、フロントハウジングを熱処理や表面処理することでフロントハウジングの表面を硬化させることも考えられるが、コストUPを招くため好ましくない。
【0006】
なお、このような課題は、揺動板式の圧縮機に限られるものではなく、同様の構成を有する圧縮機(いわゆる斜板式の圧縮機など)にも共通するものである。
【0007】
そこで、本発明は、ピストン側からのスラスト力を受けるスラスト受け部に起因する摩擦損失やハウジングの摩耗量を従来技術に比べて低減することができる圧縮機を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明の一側面によると、圧縮機が提供される。この圧縮機は、内部にシリンダボア、クランク室、吸入室及び吐出室を有するハウジングと、前記シリンダボア内に配置されたピストンと、前記ハウジングに回転自在に支持された駆動軸と、前記駆動軸と一体に回転するロータと、前記ロータの回転によって回転する斜板と、前記斜板の回転を前記ピストンの往復運動に変換する変換機構と、前記ロータと前記ハウジングとの間に設けられて前記ピストン側からのスラスト力を受けるスラスト受け部と、を含み、前記スラスト受け部は、スラスト転がり軸受とスラストプレートとを含む。
【発明の効果】
【0009】
本発明によれば、ピストン側からのスラスト力を受けるスラスト受け部に起因する摩擦損失やハウジングの摩耗量を従来技術に比べて低減することができる圧縮機を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0010】
実施形態に係る圧縮機の概略断面図である。
実施形態に係る圧縮機のフロントハウジング、駆動軸に固定されたロータ及びそれらの間に設けられたスラスト受け部を示す図である。
【発明を実施するための形態】
(【0011】以降は省略されています)

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