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公開番号2024015563
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-02-06
出願番号2022117688
出願日2022-07-25
発明の名称移送方法及びポンプ装置
出願人学校法人 中央大学
代理人個人
主分類F04B 43/12 20060101AFI20240130BHJP(液体用容積形機械;液体または圧縮性流体用ポンプ)
要約【課題】効率を向上可能な移送方法及びポンプ装置を提供する。
【解決手段】外筒と、前記外筒の内周側に弾性を有する素材により構成された内筒とを備え、外筒の内周面と内筒の外周面とで区画される空間に流体を供給することにより内筒を半径方向内側に向けて膨張可能とされ、前記閉空間から供給した流体を排出することにより半径方向外側に向けて収縮可能とされたユニットを複数連結したユニット連結体を所定の順序で膨張収縮させることにより内筒の内周側を移送路として移送物を移送する移送方法であって、前記ユニット連結体による移送動作中に移送物の移送方向に沿って前記移送路に流体を流下させる態様とした。
【選択図】図2
特許請求の範囲【請求項1】
外筒と、前記外筒の内周側に弾性を有する素材により構成された内筒とを備え、
外筒の内周面と内筒の外周面とで区画される空間に流体を供給することにより内筒を半径方向内側に向けて膨張可能とされ、前記空間から前記流体を排出することにより半径方向外側に向けて収縮可能とされたユニットを複数連結したユニット連結体を所定の順序で膨張収縮させることにより内筒の内周側を移送路として移送物を移送する移送方法であって、
前記ユニット連結体による移送動作中に移送物の移送方向に沿って前記移送路に流体を流下させるようにしたことを特徴とする移送方法。
続きを表示(約 630 文字)【請求項2】
外筒と、前記外筒の内周側に弾性を有する素材により構成された内筒とを備え、
外筒の内周面と内筒の外周面とで区画される空間に流体を供給することにより内筒を半径方向内側に向けて膨張可能とされ、前記流体を排出することにより半径方向外側に向けて収縮可能とされたユニットを複数連結し、内筒の内周側を移送路として構成されたユニット連結体と、
前記ユニット連結体を所定の順序で膨張収縮させて前記移送路における移送物の移送を制御する制御手段と、
前記ユニット連結体による移送物の移送動作中に、前記移送路に流体を供給するとともに該流体に移送方向に沿う流れを生成する流体流れ生成手段と、
を備えたポンプ装置。
【請求項3】
外筒部と、前記外筒部の内周側に弾性を有する素材により構成された内筒部とを備え、
外筒部の内周面と内筒部の外周面とで区画される空間に流体を供給することにより内筒部を半径方向内側に向けて膨張可能とされ、前記流体を排出することにより半径方向外側に向けて収縮可能とされ、該内筒部の内周側に移送物を貯留可能とされたタンク部を備え、該タンク部が、前記ユニット連結体の移送方向の最上流に連結され、内筒部が前記移送路の一部を構成する請求項2に記載のポンプ装置。
【請求項4】
前記タンク部の内筒部は、移送物の移送方向に沿って内径が漸次拡径する請求項3に記載のポンプ装置。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、移送方法及びポンプ装置に関し、特に、蠕動運動を模した動作により移送物を移送するための移送方法及びポンプ装置に関する。
続きを表示(約 2,700 文字)【背景技術】
【0002】
従来、外筒と、外筒の内周面に沿って設けられた内筒と、内筒と外筒との間に加圧用媒体を供給するための通路とを有し、内筒の筒軸心方向の両端部を外筒に保持させるとともに、内筒の軸心線方向に延在され、内筒の変形を拘束する拘束体を内筒の周方向に間隔をあけて複数箇所に設けることで、内筒が加圧用媒体の圧力によって求心方向に膨張可能とされたポンプユニットを複数連結し、連結されたポンプユニットを蠕動運動を模すように膨張、収縮させることにより、内筒の内周側を移送路として移送物を移送可能とされたポンプ装置が知られている(特許文献1)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2010-196689号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、このようなポンプユニットは、例えば、内筒が膨張したときに、内筒の達することのない空間(デッドスペース)が存在してしまう。このような空間は、搬送物の圧送に寄与せず、搬送物の移送効率の向上に影響を与えている。
そこで、本発明は、上記問題を解決すべく、移送効率を向上可能な移送方法及びポンプ装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0005】
上記課題を解決するための移送方法の態様として、外筒と、前記外筒の内周側に弾性を有する素材により構成された内筒とを備え、外筒の内周面と内筒の外周面とで区画される空間に流体を供給することにより内筒を半径方向内側に向けて膨張可能とされ、前記空間から前記流体を排出することにより半径方向外側に向けて収縮可能とされたユニットを複数連結したユニット連結体を所定の順序で膨張収縮させることにより内筒の内周側を移送路として移送物を移送する移送方法であって、前記ユニット連結体による移送動作中に移送物の移送方向に沿って前記移送路に流体を流下させる態様とした。
本態様によれば、気流により移送物の移送が促進され、移送効率を向上させることができるとともに、移送路内における移送物のつまりを抑制することができる。
また、上記課題を解決するためのポンプ装置の構成として、外筒と、前記外筒の内周側に弾性を有する素材により構成された内筒とを備え、外筒の内周面と内筒の外周面とで区画される空間に流体を供給することにより内筒を半径方向内側に向けて膨張可能とされ、前記流体を排出することにより半径方向外側に向けて収縮可能とされたユニットを複数連結し、内筒の内周側を移送路として構成されたユニット連結体と、前記ユニット連結体を所定の順序で膨張収縮させて前記移送路における移送物の移送を制御する制御手段と、前記ユニット連結体による移送物の移送動作中に、前記移送路に流体を供給するとともに該流体に移送方向に沿う流れを生成する流体流れ生成手段とを備えた構成とした。
本構成によれば、気流により移送物の移送が促進され、移送効率を向上させることができるとともに、移送路内における移送物のつまりを抑制することができる。
また、ポンプ装置の他の構成として、外筒部と、前記外筒部の内周側に弾性を有する素材により構成された内筒部とを備え、外筒部の内周面と内筒部の外周面とで区画される空間に流体を供給することにより内筒部を半径方向内側に向けて膨張可能とされ、前記流体を排出することにより半径方向外側に向けて収縮可能とされ、該内筒部の内周側に移送物を貯留可能とされたタンク部を備え、該タンク部が、前記ユニット連結体の移送方向の最上流に連結され、内筒部が前記移送路の一部を構成する構成とした。
本構成によれば、気流により移送物の移送が促進され、移送効率を向上させることができるとともに、移送路内における移送物のつまりを抑制することができることに加え、移送物が貯留されるタンク部内における移送物の残留量を少なくできる。
また、ポンプ装置の他の構成として、前記タンク部の内筒部は、移送物の移送方向に沿って内径が漸次拡径する構成とすることにより、タンク部内における移送物の残留量をより少なくすることができる。
【図面の簡単な説明】
【0006】
ポンプ装置の概略構成図である。
タンクの軸方向平面視及び軸方向断面図である。
タンクの軸方向平面視及び軸方向断面図である。
ポンプユニットの軸方向平面視及び軸方向断面図である。
ポンプユニットの軸方向平面視及び軸方向断面図である。
タンク及びポンプユニットによる移送動作を示す図である。
タンク及びポンプユニットによる移送動作を示す図である。
本実施形態に係るポンプ装置の試験条件及び試験結果を纏めた図である。
【発明を実施するための形態】
【0007】
以下、発明の実施形態を通じて本発明を詳説するが、以下の実施形態は特許請求の範囲に係る発明を限定するものではなく、また実施形態の中で説明される特徴の組み合わせのすべてが発明の解決手段に必須であるとは限らず、選択的に採用される構成を含むものである。
【0008】
図1は、ポンプ装置の一実施形態を示す概略構成図である。
本実施形態に係るポンプ装置1は、移送対象物(以下、移送物という)を一時的に貯留するタンク4と、タンク4に連結され、移送物を下流側に向けて移送するユニット連結体8と、移送物を収容する回収バッグ6と、移送物の移送を制御する制御装置100(制御手段)とを備えた構成とされる。
【0009】
[タンク4について]
図2は、タンク4の収縮状態における軸方向平面図及び軸方向断面図である。図3は、タンク4の膨張状態における軸方向平面図及び軸方向断面図である。なお、図2(b)に示す収縮状態は、内筒42が自由状態にあるときの状態を示している。なお、自由状態とは、JIS B 0026に定義されるように、重力だけを受けた状態をいい、他の外力が付加されていないことを意味する。
【0010】
図2,図3に示すように、タンク4(タンク部)は、外筒44(外筒部)と、外筒44の内周側に二重管を形成するように同軸的に配置される内筒42(内筒部)と、内筒42の外周と外筒44の内周との間に形成される空間を閉塞する一対の端部部材46;46とを備える。
(【0011】以降は省略されています)

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