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公開番号2024028621
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-03-04
出願番号2024009306,2019211823
出願日2024-01-25,2019-11-22
発明の名称定着装置及び画像形成装置
出願人キヤノン株式会社
代理人個人,個人
主分類G03G 15/20 20060101AFI20240226BHJP(写真;映画;光波以外の波を使用する類似技術;電子写真;ホログラフイ)
要約【課題】安価かつ簡単な構成で、定着フィルムの摺動性を確保しつつ定着フィルム端部からの潤滑剤の漏れを低減すること。
【解決手段】定着フィルム112と、ヒータ113と、ヒータ保持部135を有するヒータホルダ130と、加圧ローラ110と、を備え、ヒータホルダ130は、ヒータ保持部135よりも、搬送方向Aにおける上流側に設けられた加圧ローラ110に対向する対向面と、定着フィルム112とヒータ113との間に潤滑剤を供給する、対向面に設けられた潤滑剤保持部132と、潤滑剤保持部132よりも搬送方向Aの上流側に設けられ、対向面に比べて加圧ローラ110に向かって突出した突出部131と、を有する。
【選択図】図3
特許請求の範囲【請求項1】
定着フィルムと、
前記定着フィルムを加熱するためのヒータと、
前記ヒータを保持するヒータ保持部を有するヒータホルダと、
前記定着フィルムを介して前記ヒータとの間にニップ部を形成する加圧ローラと、
を備え、記録材に担持された未定着のトナー像を前記ニップ部で定着する定着装置であって、
前記ヒータホルダは、
前記ヒータ保持部よりも記録材の搬送方向における上流側に設けられた前記加圧ローラに対向する対向面と、
前記定着フィルムと前記ヒータとの間に潤滑剤を供給する、前記対向面に設けられた潤滑剤保持部と、
前記潤滑剤保持部よりも前記搬送方向の上流側に設けられ、前記対向面に比べて前記加圧ローラに向かって突出した突出部と、
を有することを特徴とする定着装置。
続きを表示(約 1,100 文字)【請求項2】
前記対向面は、前記ニップ部よりも前記加圧ローラに向かって突出していることを特徴とする請求項1に記載の定着装置。
【請求項3】
前記搬送方向と、前記搬送方向に直交する前記ヒータホルダの長手方向と、に直交する方向において、前記加圧ローラ側から前記対向面を見たとき、前記潤滑剤保持部は、楕円形状、矩形、又はひし形であることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の定着装置。
【請求項4】
前記搬送方向と、前記搬送方向に直交する前記ヒータホルダの長手方向と、に直交する方向において前記加圧ローラ側から前記対向面を見たとき、前記ヒータホルダの長手方向における前記潤滑剤保持部の長さは、前記ニップ部に近い部分に比べ、前記ニップ部から遠い部分の方が長いことを特徴とする請求項1から請求項3のいずれか1項に記載の定着装置。
【請求項5】
前記潤滑剤保持部の長手方向は、前記搬送方向に対して所定の角度をなすことを特徴とする請求項1から請求項4のいずれか1項に記載の定着装置。
【請求項6】
前記潤滑剤保持部は、前記ヒータホルダの長手方向に複数設けられることを特徴とする請求項1から請求項5のいずれか1項に記載の定着装置。
【請求項7】
前記潤滑剤保持部は、前記ヒータホルダの長手方向に一定の間隔で複数設けられることを特徴とする請求項6に記載の定着装置。
【請求項8】
前記搬送方向と、前記搬送方向に直交する前記ヒータホルダの長手方向と、に直交する方向において、前記加圧ローラ側から前記対向面を見たとき、複数の前記潤滑剤保持部の面積は、前記長手方向の位置に応じて変わり、かつ/又は、前記潤滑剤保持部の間隔は、前記長手方向の位置に応じて変わることを特徴とする請求項6に記載の定着装置。
【請求項9】
前記搬送方向と、前記搬送方向に直交する前記潤滑剤保持部の長手方向と、に直交する方向において、前記加圧ローラ側から前記対向面を見たとき、前記複数の潤滑剤保持部の面積は、前記長手方向の中央部に位置するものに比べ、前記長手方向の端部に位置するものの方が大きく、かつ/又は、前記長手方向の中央部における前記潤滑剤保持部の間隔に比べ、前記長手方向の端部における前記潤滑剤保持部の間隔が狭いことを特徴とする請求項8に記載の定着装置。
【請求項10】
前記潤滑剤保持部は、前記加圧ローラから離れる方向にくぼんだ凹部からなることを特徴とする請求項1から請求項9のいずれか1項に記載の定着装置。
(【請求項11】以降は省略されています)

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、定着装置及び画像形成装置に関し、特に、電子写真方式の複写機・レーザプリンタ等の画像形成装置に用いられる定着装置に関する。
続きを表示(約 1,800 文字)【背景技術】
【0002】
電子写真方式で用いられる定着装置として、従来からフィルム加熱方式が知られている。フィルム加熱方式の定着装置は、セラミック製の基板上に抵抗発熱体を有するヒータと、ヒータと接触しつつ加熱され回転する定着フィルムと、定着フィルムを介してヒータとともにニップ部を形成する加圧ローラなどを有している。未定着のトナー像を担持する記録材は、このニップ部で挟持搬送されつつ加熱され、これにより記録材上の未定着のトナー像が記録材に定着される。
【0003】
フィルム加熱方式の定着装置では、ヒータと定着フィルム内面との間に潤滑剤を介在させることにより、ヒータと定着フィルム内面との摺動摩擦抵抗を減少させている。この潤滑剤は、組み立て当初に、例えばヒータに塗布され、定着フィルム内面との間に介在している。そして、定着フィルムを介してヒータに加圧ローラを押圧して定着フィルムを回転駆動させることにより、潤滑剤が定着フィルムの内面全体に回り込む。しかしながら、定着フィルムが更に回転駆動を続けると、余剰の潤滑剤が定着フィルムの端部から漏れ出て定着フィルムの外面に回り込んでしまい、ニップ部に進入してしまう場合がある。このような状態になると潤滑剤が記録材に付着し、画像不良などの課題を起こすおそれがある。
【0004】
例えば、特許文献1では、次のような構成が開示されている。ヒータを支持するヒータ支持部材のヒータより記録材の搬送方向において下流側、かつ、搬送方向と直交する長手方向の両端部に対応する位置、又は両端部を含む長手方向全域に、潤滑材を溜めるための溝を設けた構成が提案されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
特開2008-076589号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
しかしながら、従来例では、定着フィルムが回転する際に、定着フィルムが溝部の定着フィルムに近い部分と定常的に接触しながら摺動する。ヒータに塗布される潤滑剤としては、基油と増ちょう剤とを主成分とするグリスが用いられることが多いが、特に高温になると基油が増ちょう剤から離油しやすくなる。そうした場合に、定着フィルムに近い部分の溝部に溜められたグリスから離油した基油が、定着フィルム内面とヒータ支持部材との間の微小な隙間から毛細管現象によって次々に溝部外に漏れ出てしまう。基油が必要以上に定着フィルムとヒータとの間に供給された場合、基油がニップ部で加圧され、長手方向に押し広げられる。また定着フィルム内面とヒータとの間の微小な隙間から毛細管現象によって長手方向における定着フィルムの端部方向に基油が移動するなどし、基油、つまり潤滑剤が定着フィルム外に漏れ出るリスクが増えてしまう。
【0007】
本発明は、このような状況のもとでなされたもので、安価かつ簡単な構成で、定着フィルムの摺動性を確保しつつ定着フィルム端部からの潤滑剤の漏れを低減することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
上述した課題を解決するために、本発明は、以下の構成を備える。
【0009】
(1)本発明の定着装置は、定着フィルムと、前記定着フィルムを加熱し、前記定着フィルムとの間に介在させるための潤滑剤が塗布されるヒータと、前記ヒータを保持するヒータ保持部を有するヒータホルダと、前記ヒータ及び前記定着フィルムを加圧する加圧ローラと、を備え、記録材に担持された未定着のトナー像を定着させるものであって、前記ヒータホルダは、前記ヒータ保持部よりも、記録材の搬送方向における上流側に設けられた潤滑剤保持部と、前記潤滑剤保持部よりも前記搬送方向の上流側に設けられ、前記加圧ローラに向かって突出した突出部と、を有する。
【0010】
(2)本発明の画像形成装置は、静電潜像が形成される感光体と、前記感光体の静電潜像をトナーにより現像しトナー像を形成する現像手段と、前記トナー像を記録材に転写する転写手段と、前記(1)に記載の定着装置と、を備える。
【発明の効果】
(【0011】以降は省略されています)

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