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公開番号2024115328
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-08-26
出願番号2023020971
出願日2023-02-14
発明の名称画像形成装置
出願人キヤノン株式会社
代理人弁理士法人大塚国際特許事務所
主分類G03G 15/00 20060101AFI20240819BHJP(写真;映画;光波以外の波を使用する類似技術;電子写真;ホログラフイ)
要約【課題】予測キャリブレーションの精度の低下を抑える技術を提供する。
【解決手段】画像形成装置は、画像データに基づきトナーを使用してシートへの画像形成を行う形成手段と、複数のパラメータの値を使用して、予測モデルに従い形成手段によって形成される画像の濃度を予測する予測手段と、予測手段が予測した画像の濃度に基づき画像の濃度を制御するための第1濃度制御情報を生成する予測キャリブレーションと、画像の濃度に影響を与える保守制御と、の実行を制御する制御手段と、を備え、制御手段は、1つ以上のシートへの画像形成を行っている間に予測キャリブレーションの実行条件が満たされると、第1タイミングまでに保守制御の実行条件が満たされるか否かを判定し、第1タイミングまでに保守制御の実行条件が満たされるか否かの判定結果に応じて、予測手段が予測に使用する複数のパラメータの内の少なくとも1つの第1パラメータの値を異ならせる。
【選択図】図10
特許請求の範囲【請求項1】
画像データに基づきトナーを使用してシートへの画像形成を行う画像形成手段と、
複数のパラメータの値を使用して、予測モデルに従い前記画像形成手段によって形成される画像の濃度を予測する予測手段と、
前記予測手段が予測した前記画像の濃度に基づき前記画像の濃度を制御するための第1濃度制御情報を生成する予測キャリブレーションと、前記画像の濃度に影響を与える保守制御と、の実行を制御する制御手段と、
を備え、
前記制御手段は、1つ以上のシートへの前記画像形成を行っている間に前記予測キャリブレーションの実行条件が満たされると、第1タイミングまでに前記保守制御の実行条件が満たされるか否かを判定し、前記第1タイミングまでに前記保守制御の実行条件が満たされるか否かの判定結果に応じて、前記予測手段が前記予測に使用する前記複数のパラメータの内の少なくとも1つの第1パラメータの値を異ならせる、画像形成装置。
続きを表示(約 1,500 文字)【請求項2】
前記第1タイミングは、前記予測キャリブレーションで生成された前記第1濃度制御情報を使用して生成された前記画像データに基づき、前記画像形成手段が前記シートへの前記画像形成を開始するタイミングである、請求項1に記載の画像形成装置。
【請求項3】
前記制御手段は、前記第1タイミングまでに前記保守制御の実行条件が満たされると判定した場合、前記少なくとも1つの第1パラメータの値を、前記第1タイミングまでに前記保守制御の実行条件が満たされないと判定した場合に使用する値とは異ならせる、請求項1に記載の画像形成装置。
【請求項4】
前記制御手段は、前記第1タイミングまでに前記保守制御の実行条件が満たされると判定した場合、前記少なくとも1つの第1パラメータの値を、前記第1タイミングまでに前記保守制御の実行条件が満たされないと判定した場合に使用する値に対して所定値だけ変化させた値にする、請求項3に記載の画像形成装置。
【請求項5】
前記予測手段は、異なる複数のタイミングそれぞれにおける前記画像の濃度を予測し、
前記予測キャリブレーションにおいて、前記制御手段は、前記異なる複数のタイミングそれぞれでの前記第1濃度制御情報を生成し、
前記制御手段は、前記第1タイミングより後の第2タイミングにおいて前記保守制御の実行条件が満たされると判定した場合、前記第2タイミングより後に使用する前記第1濃度制御情報を生成するために前記予測手段が使用する前記少なくとも1つの第1パラメータの値を、前記第2タイミングにおいて前記保守制御の実行条件が満たされないと判定した場合に使用する前記少なくとも1つの第1パラメータの値とは異ならせる、請求項1に記載の画像形成装置。
【請求項6】
前記少なくとも1つの第1パラメータは、前記第1タイミングまでに実行される前記保守制御の種別に応じて異なる、請求項1から5のいずれか1項に記載の画像形成装置。
【請求項7】
前記画像形成手段は、静電潜像が形成される感光体と、前記トナーを格納し、前記静電潜像を前記トナーで現像することで前記感光体に前記画像を形成する現像手段と、を有し、
前記保守制御は、前記現像手段が格納しているトナーを入れ替える制御と、前記現像手段が格納している前記トナーを撹拌する制御と、の内の少なくとも1つを含む、請求項1から5のいずれか1項に記載の画像形成装置。
【請求項8】
前記シートに形成された前記画像の濃度を検出する検出手段をさらに備え、
前記制御手段は、前記画像形成手段を制御して、異なる複数の階調値に基づき複数の画像を含む階調パターンを前記シートに形成し、前記階調パターンに含まれる前記複数の画像の濃度の前記検出手段による検出結果に基づき、前記画像の濃度を制御するための第2濃度制御情報を生成するメインキャリブレーションの実行をさらに制御し、
前記メインキャリブレーションにおいて、前記制御手段は、前記複数の階調値と前記検出手段による検出結果とに基づき、前記画像形成手段の基準濃度特性を判定し、
前記第2濃度制御情報は、前記基準濃度特性を目標とする濃度特性に近づけるための情報であり、
前記第1濃度制御情報は、前記予測手段が予測した前記画像の濃度に基づき判定される前記画像形成手段の濃度特性を前記基準濃度特性に近づけるための情報である、
請求項1から5のいずれか1項に記載の画像形成装置。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、画像形成装置におけるキャリブレーション技術に関する。
続きを表示(約 2,300 文字)【背景技術】
【0002】
画像形成装置が形成する画像(出力画像)の濃度は、環境変化や経時変化により変化する。出力画像の濃度変化を抑えるため、画像形成装置はキャリブレーションを実行する。特許文献1は、画像形成装置がシート(記録材)に形成した階調パターンを読み取ることでキャリブレーションを行う構成を開示している。特許文献2は、様々なパラメータの値に基づき出力画像の濃度を予測してキャリブレーションを行う構成を開示している。
【0003】
特許文献2の構成では、キャリブレーション用の階調パターンを形成する必要がないため、キャリブレーションによるダウンタイムは生じない。以下、特許文献2が開示している様に、階調パターンを形成することなく、濃度を予測して行うキャリブレーションを"予測キャリブレーション"と表記する。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特開2000-238341号公報
特開2019-074574号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
予測キャリブレーションでは、画像形成中においてもキャリブレーションを実行することができる。しかしながら、予測キャリブレーションを実行してから当該予測キャリブレーションの結果が反映さるまでには遅延(タイムラグ)が生じる。図13(A)は、この様子を示している。なお、図13(A)の"準備"は、形成する画像の画像データがメモリに準備されている期間を示し、"形成"は、画像がシートに形成されている期間を示している。図13(A)では、画像P1の形成が完了したタイミングで予測キャリブレーションが実行されている。この予測キャリブレーションの結果に基づき画像P4がメモリに準備される。したがって、予測キャリブレーションを実行した後に形成される画像P2及び画像P3は、予測キャリブレーションの結果を反映したものではない。ただし、図13(A)に示す様に、連続で画像を形成している様な状況では、タイムラグも小さく大きな影響はない。
【0006】
一方、画像形成装置は、濃度に関するキャリブレーション以外に、装置保守を目的とした様々な制御を自動的に実行する。一例として、画像形成装置は、トナー(現像剤)の凝集を防止するための暖気制御等を行う。以下では、この様な装置保守を目的として画像形成装置において自動的に実行される制御を自動保守制御と表記する。図13(B)では、画像P3の形成完了後、画像P4の形成開始前に暖気制御が実行されている。なお、予測キャリブレーションの実行タイミングは、図13(A)と同じである。暖気制御は、装置保守の観点では必要であるが、トナーの状態を変化させ、よって、出力画像の濃度を変化させ得る。暖気制御前に実行された予測キャリブレーションの結果が反映された画像P4を暖気制御後に形成することで、画像の濃度の誤差が大きくなり得る。これは、予測キャリブレーションの精度が低下したことに対応する。
【0007】
本発明は、予測キャリブレーションの精度の低下を抑える技術を提供するものである。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明の一態様によると、画像形成装置は、画像データに基づきトナーを使用してシートへの画像形成を行う画像形成手段と、複数のパラメータの値を使用して、予測モデルに従い前記画像形成手段によって形成される画像の濃度を予測する予測手段と、前記予測手段が予測した前記画像の濃度に基づき前記画像の濃度を制御するための第1濃度制御情報を生成する予測キャリブレーションと、前記画像の濃度に影響を与える保守制御と、の実行を制御する制御手段と、を備え、前記制御手段は、1つ以上のシートへの前記画像形成を行っている間に前記予測キャリブレーションの実行条件が満たされると、第1タイミングまでに前記保守制御の実行条件が満たされるか否かを判定し、前記第1タイミングまでに前記保守制御の実行条件が満たされるか否かの判定結果に応じて、前記予測手段が前記予測に使用する前記複数のパラメータの内の少なくとも1つの第1パラメータの値を異ならせる。
【発明の効果】
【0009】
本発明によると、予測キャリブレーションの精度の低下を抑えることができる。
【図面の簡単な説明】
【0010】
一実施形態による、画像形成システムの構成図。
一実施形態による、画像形成装置のハードウェア構成図。
一実施形態による、機械学習サーバのハードウェア構成図。
一実施形態による、画像形成装置の断面図。
一実施形態による、画像形成システムの機能ブロック図。
一実施形態による、メインキャリブレーションのフローチャート。
一実施形態による、基本テーブル及び修正テーブルの生成方法の説明図。
一実施形態による、印刷処理のフローチャート。
一実施形態による、中間階調キャリブレーションのフローチャート。
一実施形態による、予測キャリブレーションのフローチャート。
一実施形態による、自動保守制御の実行条件の例を示す図。
一実施形態による、自動保守制御の影響を考慮するための入力パラメータの値の変更例を示す図。
課題の説明図。
【発明を実施するための形態】
(【0011】以降は省略されています)

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