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公開番号2024027974
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-03-01
出願番号2022131215
出願日2022-08-19
発明の名称藻類培養装置
出願人株式会社東京久栄,国立大学法人東京海洋大学
代理人個人
主分類C12M 1/00 20060101AFI20240222BHJP(生化学;ビール;酒精;ぶどう酒;酢;微生物学;酵素学;突然変異または遺伝子工学)
要約【課題】高密度培養に対応した藻類培養装置を提供する。
【解決手段】 正方形型の縦長形状の培養室50と、該培養室50の周囲に位置する水温調節室60と、両側面にLEDパネルによる照明70とを備え、木製の架台80に設置されている。培養室50内には、エアストーン51が、培養室50の底面との間に5ミリメートルの隙間が生じるように1個が設置されている。水温調節室60内の水は、水が一定方向に循環し、例えばキートセロスの場合は25℃から30℃程度に温度調節が行われている。
【選択図】図4
特許請求の範囲【請求項1】
培養室と、水温調節室と、照明とを備え、
培養室の周囲に、水温調節室を密接して設けると共に、
培養室内に、エア供給体を設置し、
水温調節室において、ポンプにより水が一定方向に循環し、水温調節手段により水温調節を行うことを特徴とする、藻類培養装置。
続きを表示(約 470 文字)【請求項2】
内部に空間を有するロ型形状の培養室と、水温調節室と、照明とを備え、
培養室の外側4面に、ロ型形状の水温調節室を密接して設けると共に、
培養室内に、エア供給体を設置し、
水温調節室において、ポンプにより水が一定方向に循環し、水温調節手段により水温調節を行うことを特徴とする、藻類培養装置。
【請求項3】
前記エア供給体を、培養室の底面との間に隙間が生じるように設置したことを特徴とする、請求項1または2に記載の藻類培養装置。
【請求項4】
前記照明が、870~1000μmol photons/m

・sの白色光の光量のものであることを特徴とする、請求項1または2に記載の藻類培養装置。
【請求項5】
二酸化炭素拡散器を更に備えたことを特徴とする、請求項1または2に記載の藻類培養装置。
【請求項6】
前記水温調節室における水温調節手段が、ヒーターとチラーによることを特徴とする、請求項1または2に記載の藻類培養装置。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、藻類培養装置に関し、詳細には二枚貝、魚類稚仔等の餌料として需要増大が見込まれている珪藻やハプト藻等の微細藻類を対象とする藻類培養装置に関する。
続きを表示(約 2,000 文字)【背景技術】
【0002】
藻類培養装置として、特許文献1に記載の技術が知られている。
該特許文献1には、微細藻類を培養液の循環及び光の照射の環境下で培養する培養装置であって、前記微細藻類及び前記培養液を貯留する四角柱状の貯留室をその内部に画成する培養槽と、前記貯留室の第1側面に沿って底面から水面へと向かう水流を生起することにより、前記培養液を前記第1側面、前記水面、前記第1側面の対面である第2側面、及び前記底面のそれぞれに沿って順に循環させる循環部と、前記貯留室内の循環する前記培養液の流れに沿うように配置され、前記貯留室内へ光を照射する照明部と、を備える、培養装置が記載されている。
【0003】
該特許文献1に記載の技術によると、微細藻類は貯留室内に貯留される培養液中において培養される。
貯留室内に配置された循環部によって生起された水流に伴い生起された貯留室内を循環する培養液の流れによって、微細藻類は、貯留室内を第1側面、水面、第1側面の対面である第2側面、及び底面のそれぞれに沿って順に循環する。
ここで、照明部が、循環する培養液の流れに沿って配置されている。
この場合、微細藻類が滞留している状態や照明部が一方側にのみ配置されている状態に比べて、多くの微細藻類は、照明部に近い位置を循環により通過することで、十分な光量を受光する機会を得ることができる。
よって、特許文献1に記載の培養装置は、微細藻類の個体間の受光量の偏りを抑えることができるものである。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特開2020-22386号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
前記特許文献1に記載の技術は、高密度培養の際に課題となる培養液の温度調節について全く開示されておらず、高密度培養には対応できないものと推測される。
また、本願発明者らの鋭意研究の結果、高密度培養の際には、気体を放出する放出管を底面との間に隙間が生じることなく設置すると、遊泳能力をもたないキートセロスをはじめとする珪藻類では、底面付近の藻類が沈殿してしまうことが確認されているので、この点においても、珪藻類では高密度培養には対応できないものと推測される。
したがって、本発明が解決しようとする課題は、高密度培養に対応した、藻類培養装置を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明の課題を解決するための手段は、下記のとおりである。
【0007】
第1に、
培養室と、水温調節室と、照明とを備え、
培養室の周囲に、水温調節室を密接して設けると共に、
培養室内に、エア供給体を設置し、
水温調節室において、水流ポンプにより水が一定方向に循環し、水温調節手段により水温調節を行うことを特徴とする、藻類培養装置。
【0008】
ここで、培養室及び水温調節室の形状は、共に限定されることなく、円形状、正方形や長方形等の箱型形状等、各種形状が採用できる。
【0009】
第2に、
内部に空間を有するロ型形状の培養室と、水温調節室と、照明とを備え、
培養室の外側4面に、ロ型形状の水温調節室を密接して設けると共に、
培養室内に、エア供給体を設置し、
水温調節室の外側に、照明を設置し、
該水温調節室において、水流ポンプにより水が一定方向に循環し、水温調節手段により水温調節を行うことを特徴とする、藻類培養装置。
前記第1または第2に記載の藻類培養装置について、水温調節室を密接して設けるとは、水温調節機能を高めるために、培養室の外側もしくは内側周囲に水温調節室が位置していることである。
すなわち、密接して設けるとは、培養室と水温調節室との境界において、培養室を構成する部材と水温調節室を構成する部材が同一の部材であるか、もしくは各々が別部材の際は両者が面状に接触していることを示している。
ここで、照明の設置箇所は、内部に空間を有するロ型形状の培養室の場合には、水温調節室の外側4面に加え、培養室の内側にも、各々設置することが望ましい。
すなわち、水温調節室の外側4面及び培養室の内側4面に、各々照明を設置することが望ましいが、内側の対向する2面に設置することもできる。
【0010】
第3に、
前記エア供給体を、培養室の底面との間に隙間が生じるように設置したことを特徴とする、前記第1または第2に記載の培養装置。
(【0011】以降は省略されています)

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