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公開番号2024027589
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-03-01
出願番号2022130491
出願日2022-08-18
発明の名称エレベータ
出願人フジテック株式会社
代理人個人,個人,個人
主分類B66B 5/02 20060101AFI20240222BHJP(巻上装置;揚重装置;牽引装置)
要約【課題】長尺ロープのシーブに対する振れ角の大きさが過大となる前に長尺ロープの横振れを抑制できるエレベータを提供する。
【解決手段】エレベータ10は、かご側主ロープ部分24Aの横振れを測定する測域センサ49Aと、測域センサ49Aの測定する測定値に基づいて綱車22に対するかご側主ロープ部分24Aの振れ角θuを算出する振れ角監視部5217と、振れ角監視部5217の算出する振れ角θuが制限値θcr1以上である場合に乗客による登録操作に基づいてかご26を昇降させる通常運転モードから乗りかごを最寄り階に停止させる休止管制運転に切り替える運転制御部54と、を備える。
【選択図】図6


特許請求の範囲【請求項1】
綱車に架け渡された主ロープを介して釣瓶式に吊り下げられた乗りかごおよび釣合おもりを含むエレベータであって、
前記主ロープの横振れを測定する測定部と、
前記測定部の測定する測定値に基づいて前記綱車に対する前記主ロープの振れ角を算出する振れ監視部と、
前記振れ監視部の算出する前記振れ角の大きさが予め設定された角度以上である場合に、乗客による登録操作に基づいて前記乗りかごを昇降させる通常運転モードから前記乗りかごを所定の乗場に停止させる休止運転モードに前記乗りかごの運転モードを切り替える運転制御部と、
を備えるエレベータ。
続きを表示(約 660 文字)【請求項2】
エレベータ用昇降路に主ロープを介して吊り下げられるとともに前記昇降路底部に設置された釣合車に架け渡された釣合ロープの両端側が各々連結される乗りかごおよび釣合おもりを含むエレベータであって、
前記釣合ロープの横振れを測定する測定部と、
前記測定部の測定する測定値に基づいて前記釣合車に対する前記釣合ロープの振れ角を算出する振れ監視部と、
前記振れ監視部の算出する前記振れ角の大きさが予め設定された角度以上である場合に、乗客による登録操作に基づいて前記乗りかごを昇降させる通常運転モードから前記乗りかごを所定の乗場に停止させる休止運転モードに前記乗りかごの運転モードを切り替える運転制御部と、
を備えるエレベータ。
【請求項3】
前記測定部の測定する測定値の経時的変化に基づいて予め設定された大きさに前記横振れが成長するまでの残り時間が所定の許容時間以下となるときの前記横振れの大きさを予測する振れ成長予測部を備え、
前記運転制御部は、前記測定部の測定する測定値に基づいて算出される前記横振れの大きさが前記振れ成長予測部の予測する前記横振れの大きさ以上となる場合に前記乗りかごを昇降させることにより前記横振れが大きくなるのを抑制する振れ抑制運転モードを実行する、
請求項1または2に記載のエレベータ。
【請求項4】
前記測定部は、前記昇降路の異なる位置に配置された複数のセンサを含む、
請求項1または2に記載のエレベータ。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、エレベータに関する。
続きを表示(約 1,600 文字)【背景技術】
【0002】
ロープ式エレベータでは、巻上機の綱車(シーブ)の周面に環状に形成されたロープ溝に嵌まり込んだ状態で同綱車に架け渡された主ロープを介して同ロープの両端側に各々乗りかごと釣合おもりの上部が連結され吊り下げられる。そして、乗りかごと釣合おもりの底部同士が、昇降路の底部に設置された釣合車(シーブ)に巻きかけられた釣合ロープを介して連結されている。
【0003】
また、高層建物などに設置される昇降距離の長いロープ式エレベータでは、地震や強風などによる建物の揺れに起因して上述した主ロープや釣合ロープなどの長尺ロープに水平方向の振れ(以下、この振れを「横振れ」と称する。)が生じる場合がある。
【0004】
この横振れの振幅が大きくなると昇降路内に設置されている機器や金具などの突出物に長尺ロープが接触して損傷させたり、引っ掛かる場合も起こり得るため横振れの振幅が大きくなる前に長尺ロープの振幅が大きくならない位置(以下、「非共振位置」と称する)に乗りかごを昇降させることが望ましい。
【0005】
一方、建物の揺れが大きく長尺ロープの振幅が急速に増大する場合など、長尺ロープの振幅が大きくなるまでに乗りかごを非共振位置に昇降させるのが難しい場合には乗りかごを停止させることで昇降路内に設置された機器の損傷を最小限に抑制することが望ましい。
【0006】
特許文献1には、GPS装置5から入力される建物変位情報に基づいて建物の揺れ変位や振動周波数、振動時間等を計算し、計算結果に基づいて長尺ロープ揺れの振幅が大きくなる可能性を判断するように構成されたエレベータについて開示されている。さらに、長尺ロープ振れの振幅が大きくなる可能性が高い場合には、長尺ロープの振動周波数や振幅、振幅成長時間が計算され、計算結果を用いて長尺ロープが建物の振動に共振するか否かを判断し、長尺ロープが共振する場合には振幅成長時間内に長尺ロープが共振しない非共振位置まで乗りかごを移動させることが可能であれば非共振位置まで乗りかごを昇降させ、上記振幅成長時間内に非共振位置まで乗りかごを昇降させることができない場合には乗りかごを停止させる技術についても開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0007】
特開2007-276889号
特開2009-166939号
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
上記特許文献1のエレベータの構成では、長尺ロープの振幅について考慮されているものの同ロープのシーブに対する振れ角の大きさについて考慮されていない。このため、上記振れ角の大きさが過大な大きさとなることによりロープ溝から長尺ロープが外れるなどしてエレベータの運行に支障を来すことも起こり得る。
【0009】
本発明は、長尺ロープのシーブに対する振れ角の大きさが過大となる前に長尺ロープの横振れを抑制できるエレベータを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0010】
本発明の第1の態様に係るエレベータは、綱車に架け渡された主ロープを介して釣瓶式に吊り下げられた乗りかごおよび釣合いおもりを含むエレベータであり、主ロープの横振れを測定する測定部と、測定部の測定する測定値に基づいて綱車に対する主ロープの振れ角を算出する振れ監視部と、振れ監視部の算出する振れ角の大きさが予め設定された角度以上である場合に、乗客による登録操作に基づいて乗りかごを昇降させる通常運転モードから乗りかごを所定の乗場に停止させる休止運転モードに乗りかごの運転モードを切り替える運転制御部と、を備えるものである。
(【0011】以降は省略されています)

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