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公開番号2023087548
公報種別公開特許公報(A)
公開日2023-06-23
出願番号2021202001
出願日2021-12-13
発明の名称乗客コンベア
出願人フジテック株式会社
代理人個人
主分類B66B 23/00 20060101AFI20230616BHJP(巻上装置;揚重装置;牽引装置)
要約【課題】第1の発明は、乗り口か降り口かを容易に判別することができる乗客コンベアを提供することを課題とし、第2の発明は、上りか下りかを容易に判別することができる乗客コンベアを提供することを課題とする。
【解決手段】第1の発明は、乗り口4Aのフロアプレートが、前後方向が長い形状を有する複数の凸部からなる表示部を備え、降り口4Bのフロアプレートが、左右方向が長い形状を有する複数の凸部からなる表示部を備えるというものである。第2の発明は、乗り口4Aのフロアプレートが、乗客コンベアが上りの場合、前後方向が長い形状を有する複数の凸部からなる表示部を備え、乗客コンベアが下りの場合、前後方向が長い別の形状を有する複数の凸部からなる表示部を備えるというものである。
【選択図】図7
特許請求の範囲【請求項1】
循環駆動される無端搬送体により乗客を搬送する搬送部と、
搬送部に対する乗り口及び降り口とを備え、
乗り口の床を構成するフロアプレートは、乗り口の左右方向よりも前後方向が長い第1形状を有する複数の凸部が互いに間隔を有して配置される表示部を備え、
降り口の床を構成するフロアプレートは、降り口の前後方向よりも左右方向が長い第2形状を有する複数の凸部が互いに間隔を有して配置される表示部を備える
乗客コンベア。
続きを表示(約 1,100 文字)【請求項2】
フロアプレートは、
本体プレートと、
一方向に長い形状を有する複数の凸部が互いに間隔を有して配置される表示プレートであって、本体プレート上に着脱自在であり、角度差90度の2つの向きのいずれかを選択して本体プレート上に取り付けられることにより、凸部の第1形状又は第2形状のいずれかを選択的に構成する表示プレートとを備える
請求項1に記載の乗客コンベア。
【請求項3】
循環駆動される無端搬送体により乗客を階上又は階下に搬送する搬送部と、
搬送部に対する乗り口及び降り口とを備え、
乗り口の床を構成するフロアプレートは、乗客コンベアが上りである場合、乗り口の左右方向よりも前後方向が長い第1形状を有する複数の凸部が互いに間隔を有して配置される表示部を備え、乗客コンベアが下りである場合、乗り口の左右方向よりも前後方向が長い第2形状を有する複数の凸部が互いに間隔を有して配置される表示部を備える
乗客コンベア。
【請求項4】
凸部の第1形状は、幅又は高さのいずれか又は両方が無端搬送体に向かって大きくなる形状であり、
凸部の第2形状は、幅又は高さのいずれか又は両方が無端搬送体に向かって小さくなる形状であり、
降り口の床を構成するフロアプレートは、右隣に別の乗客コンベアの乗り口が並ぶ場合、降り口の前後方向よりも左右方向が長くかつ幅又は高さのいずれか又は両方が右隣の乗り口に向かって小さくなる第3形状を有する複数の凸部が互いに間隔を有して配置される表示部を備え、左隣に別の乗客コンベアの乗り口が並ぶ場合、降り口の前後方向よりも左右方向が長くかつ幅又は高さのいずれか又は両方が左隣の乗り口に向かって小さくなる第4形状を有する複数の凸部が互いに間隔を有して配置される表示部を備える
請求項3に記載の乗客コンベア。
【請求項5】
フロアプレートは、
本体プレートと、
一方向に長くかつ幅又は高さのいずれか又は両方が一端側から他端側に向かって小さくなる形状を有する複数の凸部が互いに間隔を有して配置される表示プレートであって、本体プレート上に着脱自在であり、角度差90度の4つの向きのいずれかを選択して本体プレート上に取り付けられることにより、凸部の第1形状ないし第4形状のいずれかを選択的に構成する表示プレートとを備える
請求項4に記載の乗客コンベア。
【請求項6】
表示プレートは、正方形状を有し、
本体プレートは、1枚又は複数枚の表示プレートを収容配置可能な段差凹部を備える
請求項2又は請求項5に記載の乗客コンベア。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、循環駆動される無端搬送体により乗客を搬送する乗客コンベアに関する。
続きを表示(約 2,200 文字)【背景技術】
【0002】
エスカレータや動く歩道といった乗客コンベアは、搬送部と、乗降口とを備える。搬送部は、無端搬送体を備え、無端搬送体が通路に沿って移動することにより、乗客を搬送する。乗降口は、フロアプレートを備え、通路の始端部と終端部とに設けられる(乗り口及び降り口)。乗客は、乗り口のフロアプレートから通路内に進入し、無端搬送体の乗客受け入れ部まで移動すると、無端搬送体により搬送され、しかる後、無端搬送体の乗客送り出し部に到達すると、降り口のフロアプレートまで移動し、そのまま移動して乗客コンベアを後にする。
【0003】
視覚障害者が乗客コンベアを利用する場合、安全面の配慮は当然のこと、視覚障害者がストレスなく利用できるよう配慮する必要がある。床面に点字ブロックを形成する、音声ガイダンスを発する等して、視覚障害者を乗降口に誘導することは、既に広く実施されている対策である。しかし、2機又は3機以上の乗客コンベアが並設され、複数の乗降口が並ぶ場合、視覚障害者が誤って降り口に進むことがあり得る。また、乗り口に到達したとしても、この乗客コンベアが上りか下りかはわからない。ハンドレールに触れるか、無端搬送体の乗客受け入れ部に足を踏み入れると、乗り口か降り口かはわかる。しかし、降り口であった場合、ハンドレールや無端搬送体は自身に向かって移動しており、視覚障害者には危険である。また、上りか下りかは、乗客コンベアに乗ってみないとわからない。行先方向が誤りであった場合、別の乗客コンベアに乗って戻ってくるという不必要な移動が生じ、視覚障害者には大きな負担が掛かる。
【0004】
これらの問題を解決するために、各種の表示機能を備えるフロアプレートが提案されている。特許文献1に記載されたフロアプレートは、乗り口と降り口とで段差の傾斜方向を異ならせることにより、乗り口か降り口かを判別可能にするというものである。特許文献2に記載されたフロアプレートは、前方を向く二等辺三角形の領域に複数の凸部を設け、斜辺に足裏を沿わせることにより、進むべき方向を誘導するというものである。特許文献3に記載されたフロアプレートは、上りと下りとで点字パターンを異ならせることにより、上りか下りかを判別可能にするというものである。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
特開2004-161455号公報
特開平7-144867号公報
特開平10-017257号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
しかし、特許文献1に記載されたフロアプレートにおいては、視覚障害者が段差に躓くおそれがある。特許文献2に記載されたフロアプレートにおいては、視覚障害者が斜辺の位置を特定することは必ずしも容易ではないため、誘導効果が期待できない場合があるという問題がある。特許文献3に記載されたフロアプレートにおいては、視覚障害者が点字パターン全体の位置を特定することは必ずしも容易ではないため、点字の意味を把握することが困難な場合があるという問題がある。
【0007】
そこで、第1の発明は、乗り口か降り口かを容易に判別することができる乗客コンベアを提供することを課題とする。また、第2の発明は、上りか下りかを容易に判別することができる乗客コンベアを提供することを課題とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
第1の発明に係る乗客コンベアは、
循環駆動される無端搬送体により乗客を搬送する搬送部と、
搬送部に対する乗り口及び降り口とを備え、
乗り口の床を構成するフロアプレートは、乗り口の左右方向よりも前後方向が長い第1形状を有する複数の凸部が互いに間隔を有して配置される表示部を備え、
降り口の床を構成するフロアプレートは、降り口の前後方向よりも左右方向が長い第2形状を有する複数の凸部が互いに間隔を有して配置される表示部を備える
乗客コンベアである。
【0009】
ここで、第1の発明に係る乗客コンベアの一態様として、
フロアプレートは、
本体プレートと、
一方向に長い形状を有する複数の凸部が互いに間隔を有して配置される表示プレートであって、本体プレート上に着脱自在であり、角度差90度の2つの向きのいずれかを選択して本体プレート上に取り付けられることにより、凸部の第1形状又は第2形状のいずれかを選択的に構成する表示プレートとを備える
との構成を採用することができる。
【0010】
第2の発明に係る乗客コンベアは、
循環駆動される無端搬送体により乗客を階上又は階下に搬送する搬送部と、
搬送部に対する乗り口及び降り口とを備え、
乗り口の床を構成するフロアプレートは、乗客コンベアが上りである場合、乗り口の左右方向よりも前後方向が長い第1形状を有する複数の凸部が互いに間隔を有して配置される表示部を備え、乗客コンベアが下りである場合、乗り口の左右方向よりも前後方向が長い第2形状を有する複数の凸部が互いに間隔を有して配置される表示部を備える
乗客コンベアである。
(【0011】以降は省略されています)

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