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公開番号
2024024810
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2024-02-26
出願番号
2022127714
出願日
2022-08-10
発明の名称
植物種子の殺菌方法及びそれに用いる装置
出願人
兵庫県公立大学法人
,
株式会社大日製作所
,
兵庫県
代理人
個人
,
個人
主分類
A01C
1/08 20060101AFI20240216BHJP(農業;林業;畜産;狩猟;捕獲;漁業)
要約
【課題】適用方法や適用対象に制約がなく、植物種子の殺菌の用途に広く利用できる植物種子の殺菌方法及びそれに用いる装置を提供すること。
【解決手段】キャビテーション発生機構2により、水を流動させながら、水にキャビテーションを起こさせ、それによって発生する水蒸気を主成分とする気泡を含む水中で、電極31間にパルス電圧を印加するようにしたプラズマ発生機構3により、プラズマを発生させることによって生成した活性酸素種及びナノ粒子触媒を含有する水に、植物種子を曝すようにする。
【選択図】図1
特許請求の範囲
【請求項1】
キャビテーション発生機構により、水を流動させながら、水にキャビテーションを起こさせ、それによって発生する水蒸気を主成分とする気泡を含む水中で、電極間にパルス電圧を印加するようにしたプラズマ発生機構により、プラズマを発生させることによって生成した活性酸素種及びナノ粒子触媒を含有する水に、植物種子を浸漬することを特徴とする植物種子の殺菌方法。
続きを表示(約 620 文字)
【請求項2】
前記水を、キャビテーション発生機構及びプラズマ発生機構に循環させて、活性酸素種及びナノ粒子触媒を含有する水を生成しながら、該水の循環経路に植物種子を配置することを特徴とする請求項1に記載の植物種子の殺菌方法。
【請求項3】
前記水の温度を、温湯種子消毒用の温度に維持することを特徴とする請求項1又は2に記載の植物種子の殺菌方法。
【請求項4】
水を流動させながら、水にキャビテーションを起こさせるキャビテーション発生機構と、キャビテーション発生機構によって発生する水蒸気を主成分とする気泡を含む水中で、プラズマを発生させる、電極間にパルス電圧を印加するようにしたプラズマ発生機構と、それによって生成した活性酸素種及びナノ粒子触媒を含有する水に植物種子を浸漬するために水の排出部に設置した植物種子収容部とを備えることを特徴とする植物種子の殺菌に用いる装置。
【請求項5】
前記水を、キャビテーション発生機構及びプラズマ発生機構に循環させて、活性酸素種及びナノ粒子触媒を含有する水を生成しながら、該活性酸素種及びナノ粒子触媒を含有する水に植物種子を浸漬することを特徴とする請求項4に記載の植物種子の殺菌に用いる装置。
【請求項6】
前記水の温度を、温湯種子消毒用の温度に維持する水温調節機構を備えることを特徴とする請求項4又は5に記載の植物種子の殺菌に用いる装置。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、植物種子の殺菌方法及びそれに用いる装置に関するものである。
続きを表示(約 1,300 文字)
【背景技術】
【0002】
従来、病害に感染した植物種子に対する浸透性及び殺菌力に優れ、いもち病等の種子伝染性糸状菌病や細菌病及び線虫病害の何れをも効果的に防除できる植物種子消毒剤として、金属銀水和剤が提案され(例えば、特許文献1~2参照。)、実用化されている(例えば、サンケイ化学社製「シードラック(登録商標)水和剤」。)。
【0003】
このほか、植物種子の殺菌方法としては、植物種子を殺菌用ガスに曝す方法(例えば、特許文献3参照。)や、植物種子を温湯に浸漬する方法(例えば、特許文献4参照。)が提案され、実用化されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特開2000-263401号公報
特開2007-332058号公報
特開2002-51612号公報
特開2011-250807号公報
特開2011-41914号公報
特開2015-3297号公報
特開2017-176201号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
ところで、金属銀水和剤、殺菌用ガス、温湯を使用する、上記従来の植物種子の殺菌方法は、適用方法や適用対象に制約があったり、殺菌効果が得にくいという問題があった。
【0006】
本発明は、上記従来の植物種子の殺菌方法とはまったく異なる手法で、適用方法や適用対象に制約がなく、植物種子の殺菌の用途に広く利用できる植物種子の殺菌方法及びそれに用いる装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上記目的を達成するため、本発明の植物種子の殺菌方法は、キャビテーション発生機構により、水を流動させながら、水にキャビテーションを起こさせ、それによって発生する水蒸気を主成分とする気泡を含む水中で、電極間にパルス電圧を印加するようにしたプラズマ発生機構により、プラズマを発生させることによって生成した活性酸素種及びナノ粒子触媒(ナノ粒子が凝集して二次粒子になっているものを含む。以下、本明細書において同じ。)を含有する水に、植物種子を浸漬することを特徴とする。
【0008】
この場合において、前記水を、キャビテーション発生機構及びプラズマ発生機構に循環させて、活性酸素種及びナノ粒子触媒を含有する水を生成しながら、該水の循環経路に植物種子を配置するようにすることができる。
【0009】
また、前記水の温度を、温湯種子消毒用の温度に維持することができる。
【0010】
また、同じ目的を達成するため、本発明の植物種子の殺菌装置は、水を流動させながら
、水にキャビテーションを起こさせるキャビテーション発生機構と、キャビテーション発生機構によって発生する水蒸気を主成分とする気泡を含む水中で、プラズマを発生させる、電極間にパルス電圧を印加するようにしたプラズマ発生機構と、それによって生成した活性酸素種及びナノ粒子触媒を含有する水に植物種子を曝すために水の排出部に設置した植物種子収容部とを備えることを特徴とする。
(【0011】以降は省略されています)
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