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公開番号2024022165
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-02-16
出願番号2022125540
出願日2022-08-05
発明の名称青汁素材の風味改善剤
出願人株式会社ファイン
代理人個人
主分類A23L 2/02 20060101AFI20240208BHJP(食品または食料品;他のクラスに包含されないそれらの処理)
要約【課題】本発明の課題は、青汁素材の風味改善剤を提供することである。
【解決手段】キサンタンガムを有効成分とする、青汁素材の風味改善剤であって、
前記風味改善が、青汁素材の青臭さの抑制、ざらざら感の抑制、口当たりの向上、のど越しの向上、及び、味わいの向上からなる群から選ばれる少なくとも1つである、青汁素材の風味改善剤。
【選択図】なし

特許請求の範囲【請求項1】
キサンタンガムを有効成分とする、青汁素材の風味改善剤であって、
前記風味改善が、青汁素材の青臭さの抑制、ざらざら感の抑制、口当たりの向上、のど越しの向上、及び、味わいの向上からなる群から選ばれる少なくとも1つである、青汁素材の風味改善剤。
続きを表示(約 720 文字)【請求項2】
前記青汁素材が、大麦若葉を含む、請求項1に記載の青汁素材の風味改善剤。
【請求項3】
前記風味改善が、青汁素材の青臭さの抑制である、請求項1に記載の青汁素材の風味改善剤。
【請求項4】
請求項1に記載のキサンタンガムを有効成分とする、青汁素材の風味改善剤、及び、青汁素材を含有する、青汁飲食品用組成物。
【請求項5】
前記キサンタンガムの含有量は、前記青汁素材100質量部に対して、0.1~50質量部である、請求項4に記載の青汁飲食品用組成物。
【請求項6】
さらに、大麦粉を含む、請求項4に記載の青汁飲食品用組成物。
【請求項7】
前記大麦粉の含有量が、前記青汁素材100質量部に対して、0.1~20質量部である、請求項6に記載の青汁飲食品用組成物。
【請求項8】
前記キサンタンガムの含有量は、前記青汁素材及び前記大麦粉の合計量100質量部に対して、0.01~100質量部である、請求項6に記載の青汁飲食品用組成物。
【請求項9】
前記青汁素材が、大麦若葉、ケール、ブロッコリー、キャベツ、小松菜、大根の葉、クレソン、ナズナ、セリ、パセリ、ニンジンの葉、セロリ、明日葉、アスパラガス、ホウレンソウ、ニガウリ、シソ、シュンギク、ニワトコ、ハコベ、ヨモギ、スピルリナ、抹茶、及び緑茶からなる群から選択される少なくとも1種を含む、請求項4に記載の青汁飲食品用組成物。
【請求項10】
さらに、食物繊維を含む、請求項4に記載の青汁飲食品用組成物。
(【請求項11】以降は省略されています)

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、青汁素材の風味改善剤に関する。
続きを表示(約 3,000 文字)【背景技術】
【0002】
我が国においては、食生活の欧米化が進み、動物性食品の摂取が増大する一方、主食としての穀物及び野菜等のグリーン食材の摂取が減少している。このことが、生活習慣病である心臓病、糖尿病、癌等の疾病増加を招いているといわれている。
このような状況を打開するため、従来、野菜類の摂取を目的として、野菜類を青汁食品として摂取することが試みられている(例えば、特許文献1及び2)。
特許文献1には、麦若葉由来の素材と、青汁の素材とを含むことを特徴とする食品が記載されている。
また、特許文献2には、乾燥したケールが、賦形剤および結合剤が添加されずに、水で粒状に成型された、ケール青汁の造粒物が記載されている。
これらの青汁食品は、青臭さ、苦味、香り等の風味、嗜好性の面で十分に満足のいくものとはいえず、これらの改良が望まれていた。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2002-051753号公報
特開2002-218964号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
本発明の課題は、青汁素材の風味改善剤を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本発明者らは、前記課題を解決すべく検討を重ねた結果、青汁素材に、キサンタンガムを特定量添加することによって、青臭さ、ざらざら感、口当たり、のど越し、味わい等の風味を改善することができることを見出して本発明を完成させた。
【0006】
すなわち、本発明は、以下のとおりである。
項1.
キサンタンガムを有効成分とする、青汁素材の風味改善剤であって、
前記風味改善が、青汁素材の青臭さの抑制、ざらざら感の抑制、口当たりの向上、のど越しの向上、及び、味わいの向上からなる群から選ばれる少なくとも1つである、青汁素材の風味改善剤。
項2.
前記青汁素材が、大麦若葉を含む、項1に記載の青汁素材の風味改善剤。
項3.
前記風味改善が、青汁素材の青臭さの抑制である、項1に記載の青汁素材の風味改善剤。
項4.
項1に記載のキサンタンガムを有効成分とする、青汁素材の風味改善剤、及び、青汁素材を含有する、青汁飲食品用組成物。
項5.
前記キサンタンガムの含有量は、前記青汁素材100質量部に対して、0.1~50質量部である、項4に記載の青汁飲食品用組成物。
項6.
さらに、大麦粉を含む、項4に記載の青汁飲食品用組成物。
項7.
前記大麦粉の含有量が、前記青汁素材100質量部に対して、0.1~20質量部である、項6に記載の青汁飲食品用組成物。
項8.
前記キサンタンガムの含有量は、前記青汁素材及び前記大麦粉の合計量100質量部に対して、0.01~100質量部である、項6に記載の青汁飲食品用組成物。
項9.
前記青汁素材が、大麦若葉、ケール、ブロッコリー、キャベツ、小松菜、大根の葉、クレソン、ナズナ、セリ、パセリ、ニンジンの葉、セロリ、明日葉、アスパラガス、ホウレンソウ、ニガウリ、シソ、シュンギク、ニワトコ、ハコベ、ヨモギ、スピルリナ、抹茶、及び緑茶からなる群から選択される少なくとも1種を含む、項4に記載の青汁飲食品用組成物。
項10.
さらに、食物繊維を含む、項4に記載の青汁飲食品用組成物。
項11.
キサンタンガムを、青汁素材に配合する工程を備える、青汁素材の風味改善方法であって、
前記風味改善が、青汁素材の青臭さの抑制、ざらざら感の抑制、口当たりの向上、のど越しの向上、及び、味わいの向上からなる群から選ばれる少なくとも1つである、青汁素材の風味改善方法。
【発明の効果】
【0007】
本発明によれば、青汁素材の風味改善剤を提供することができる。さらに、本発明の風味改善剤によれば、青汁素材の青臭さの抑制、ざらざら感の抑制、口当たりの向上、のど越しの向上、及び、味わいの向上を達成することができる。
【発明を実施するための形態】
【0008】
青汁素材の風味改善剤
本発明の青汁素材の風味改善剤は、キサンタンガムを有効成分として含有する。
ここで、風味とは、一般的には、飲食物の香り、味わい等を意味しているが、本明細書において、風味は、具体的には、青汁素材の臭い(青臭さ、生臭さ等);青汁素材の食感(ざらざら感、口当たり、のど越し等)、青汁素材の味わい等を含んでいる。風味改善は、青汁素材の青臭さを抑制できること、青汁素材のざらざら感を抑制できること、青汁素材の口当たりを向上できること、青汁素材ののど越しを向上できること、及び、青汁素材の味わいを向上できることを意味している。青汁素材のざらざら感を抑制できること、青汁素材の口当たりを向上できること、及び、青汁素材ののど越しを向上できることは、食感の改善と言い換えることもできる。
キサンタンガムは粉末又は水溶液であってもよい。粉末としては、特に限定はなく、例えば、粒度が50メッシュ以上、500メッシュ未満が挙げられる。例えば、キサンタンガムとしては、60メッシュパスが100%以上、80メッシュパスが最小95%、325メッシュが最大10%のキサンタンガム粉末を用いることができる。キサンタンガムの乾燥減量(LOD:Loss on Drying)は、特に限定はないが、例えば、20以下である。
キサンタンガムの市販品としては、例えば、ユニテックフーズ株式会社製のSATIAXANE CX915、ADM社製のノヴァザン200等が挙げられる。
【0009】
キサンタンガムは、青汁素材の青臭さを抑制し、青汁素材のざらざら感を抑制し、青汁素材の口当たりを向上し、青汁素材ののど越しを向上し、及び、青汁素材の味わいを向上することができる。
【0010】
青臭さとは、青草から発するような臭いのことをいい、生々しい、嫌な臭いとされている。
青汁素材の青臭さを抑制するとは、青汁特有の青臭い戻り香を抑えることをいう。
ざらざら感とは、口に入れた時に感じるざらざらとした不快な食感のことをいい、ざらざら感を抑制するとは、口に入れた時にざらざらとした不快な食感を感じる度合いが少なくなることをいう。
口当たりとは、口に入れた時の感じ(舌ざわり、口ざわり等)をいい、口当たりが向上するとは、口に入れた時の感じがよくなることをいう。
のど越しとは、のどを通っていく感じをいい、のど越しが向上するとは、のどを通る時に引っ掛かりを感じる度合いが少なくなることをいう。
味わいとは、のどに飲み込んだときに感じる濃厚で味わいをいい、味わいが向上するとは、のどに飲み込んだ時に感じる濃厚で深い味わいの感じ方が強くなることをいう。
(【0011】以降は省略されています)

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