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公開番号2024017059
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-02-08
出願番号2022119442
出願日2022-07-27
発明の名称感冒症状抑制剤
出願人オリザ油化株式会社
代理人
主分類A23L 33/105 20160101AFI20240201BHJP(食品または食料品;他のクラスに包含されないそれらの処理)
要約【課題】 新規でかつ、継続的に経口摂取することができる安全性が高い感冒症状抑制剤を提供することを目的とする。
【解決手段】 上記課題を解決するための本発明の特徴は以下の通りである。
1.コメ由来のグルコシルセラミド組成物を有効成分とする感冒症状抑制剤。
2.上記感冒症状抑制剤は、感冒に起因する下痢、鼻づまり、喉の痛み、喉のかすれ、せき、頭痛筋肉痛抑制するものである上記1.に記載の感冒症状抑制剤。
3.上記感冒症状抑制剤は、感冒に罹患しやすい者に対して摂取するものである上記1.又は上記2.に記載の感冒症状抑制剤。
【選択図】なし


特許請求の範囲【請求項1】
コメ由来のグルコシルセラミド組成物を有効成分とする感冒症状抑制剤。
続きを表示(約 160 文字)【請求項2】
上記感冒症状抑制剤は、感冒に起因する下痢、鼻づまり、喉の痛み、喉のかすれ、せき、頭痛、筋肉痛を抑制するものである請求項1に記載の感冒症状抑制剤。
【請求項3】
上記感冒症状抑制剤は、感冒に罹患しやすい者に対して摂取するものである請求項1又は請求項2に記載の感冒症状抑制剤。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、感冒症状抑制剤に関する。
続きを表示(約 2,200 文字)【背景技術】
【0002】
風邪症候群は、ウイルス性感染症の一種であるが、その主な症状としてはのどの痛み、筋肉痛、関節痛などの痛みを主とする症状;発熱、悪寒を主とする症状;鼻閉、鼻汁分泌亢進などの鼻を主とする症状;及び咳、痰などののどを主とする症状等がある。
【0003】
感冒薬には、これらの症状を早期に消失させるべく種々の成分が配合されている。例えば、痛みや発熱に対しては解熱鎮痛成分が、また、鼻の症状に対しては抗ヒスタミン成分が、また咳などには鎮咳成分や気管支拡張成分が配合されている。そして、解熱鎮痛成分としては、最近では、強力な解熱鎮痛作用を有するイブプロフェンが配合され、これらを併用した感冒薬が広く用いられるに至っている(特許文献1等)。これらの治療薬は、感冒に罹患した患者に対し、投与してその症状を緩和するものであり、感冒に罹患しにくい体質を改善するものではない。
【0004】
また、感冒の80~90%はウイルスによって引き起こされる急性呼吸器感染症である(非特許文献1)。ウイルスが上気道粘膜上に感染すると、生体反応として各種のサイトカインが産生されることで、鼻汁やのどの痛み、せき、全身倦怠感などの症状が生じる(非特許文献1)。感冒症状を緩和するアプローチとして、自然免疫系を調節することで、生体の免疫反応を高め、ウイルスの侵入や増殖を抑制することが挙げられる(非特許文献1)。
そこで、感冒に罹患しにくくするためには、自然免疫を賦活することが望ましい。
特開2018-076306号公報
加藤士郎. 感冒の漢方治療. ファルマシア. 2020;56(3):208-12.
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
このような背景の下、本発明者は、食品として用いられているコメ由来のグルコシルセラミド組成物を感冒に係りやすい体質の男女に経口摂取した結果、コメ由来のグルコシルセラミド組成物が感冒症状の発症を抑制することを見出し、本発明を完成させた。
すなわち、本発明は、新規でかつ、継続的に経口摂取することができる安全性が高い感冒症状抑制剤を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記課題を解決するための本発明の特徴は以下の通りである。
1.コメ由来のグルコシルセラミド組成物を有効成分とする感冒症状抑制剤。
2.上記感冒症状抑制剤は、感冒に起因する下痢、鼻づまり、喉の痛み、喉のかすれ、せき、頭痛、筋肉痛を抑制するものである上記1.に記載の感冒症状抑制剤。
3.上記感冒症状抑制剤は、感冒に罹患しやすい者に対して摂取するものである上記1.又は上記2.に記載の感冒症状抑制剤。
【発明の効果】
【0007】
本発明によれば、食品としても使用されているコメ由来のグルコシルセラミド組成物を経口摂取することにより、感冒症状を抑制することができる。
感冒症状のうち、特に感冒に起因する下痢、鼻づまり、喉の痛み、喉のかすれ、せき、頭痛、筋肉痛を抑制することができる。
以上により、安全性が高く、継続的に摂取することにより、感冒の症状を抑制し、これにより、感冒に罹患しにくい体質に改善することができる感冒症状抑制剤を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
本実施例の試験参加者の追跡フローチャートである。
コメ由来のグルコシルセラミド組成物を摂取することによる感冒症状抑制効果の評価結果を示すグラフである。
【発明を実施するための形態】
【0009】
以下、本発明を詳細に説明する。
本発明は、コメ由来のグルコシルセラミド組成物を有効成分とすることを特徴とする。
グルコシルセラミド組成物は、米ヌカから多量に抽出することができる。原料米は、品種を限定しないが、甘味を呈する日本型(japonica)が好適である。特に、コシヒカリ、ササニシキなどで代表される主食用米品種が好ましい。通常、玄米の最外層にある果皮、種皮および糊粉層が精米機で取り除かれてヌカとなる。
【0010】
米ヌカからコメ由来のグルコシルセラミド組成物を抽出する方法としては、以下の工程A~Cによるのが望ましい。
すなわち、コメ由来のグルコシルセラミド組成物の製造方法は、次の工程A~Fからなることを特徴とする。
A.植物油原料を圧搾するか、または有機溶媒により抽出することにより、油脂原油を得る工程、
B.前記油脂原油を加熱した後、酸および水を添加することによりガム質の沈殿物を得る工程、
C.前記沈殿物を静置し、原油層(上層)、ガム層(中層)および水層(下層)に分離させ、これらの層のうち、前記ガム層(中層)を分取する工程、
D.前記ガム層(中層)を有機溶剤で抽出し、抽出液を除いて脱脂物を得る工程、
E.前記脱脂物を水またはアルコールで抽出し、抽出液を分取する工程、
F.前記抽出液を濃縮し、グルコシルセラミドを含有する植物抽出物(コメ由来のグルコシルセラミド組成物)を得る工程により製造することができる。
(【0011】以降は省略されています)

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