TOP特許意匠商標
特許ウォッチ Twitter
公開番号2024030675
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-03-07
出願番号2022133718
出願日2022-08-25
発明の名称実行機能を改善させる方法
出願人ヤマサ醤油株式会社
代理人
主分類A23L 33/13 20160101AFI20240229BHJP(食品または食料品;他のクラスに包含されないそれらの処理)
要約【課題】本願発明は、食品、医薬品、医薬部外品等としての使用に供した場合に、健常者の実行機能改善効果を発揮する、新規かつ安全性の高い実行機能改善剤を提供することを目的とする。
【解決手段】本願発明者は、上記目的を達成するため鋭意検討を行った結果、ウリジル酸が、健常者に対して実行機能改善効果を奏することを初めて見出し、本願発明をなすに至った。すなわち、本願発明は、ウリジル酸を有効成分として含有する実行機能改善剤である。また、本願発明は、ウリジル酸を投与することにより、健常者の実行機能を改善させる方法である。
【選択図】なし
特許請求の範囲【請求項1】
UMPを有効成分として含有する、健常者の実行機能を改善させる用途に用いられることを特徴とする剤。
続きを表示(約 930 文字)【請求項2】
UMPを有効成分として含有し、UMPの含有量が、1日あたりのUMP投与量に換算して200mg以上400mg未満であることを特徴とする、健常者の実行機能を改善させる用途に用いられることを特徴とする剤。
【請求項3】
UMPを有効成分として含有する、健常かつ総合記憶力標準化スコアが90点未満である者の実行機能を改善させる用途に用いられることを特徴とする剤。
【請求項4】
UMPを有効成分として含有し、UMPの含有量が、1日あたりのUMP投与量に換算して200mg以上400mg未満であることを特徴とする、健常かつ総合記憶力標準化スコアが90点未満である者の実行機能を改善させる用途に用いられることを特徴とする剤。
【請求項5】
UMPを有効成分として含有し、UMPの含有量が、1日あたりのUMP投与量に換算して200mg以上400mg未満であることを特徴とする、健常かつ60歳未満の者の実行機能を改善させる用途に用いられることを特徴とする剤。
【請求項6】
UMPを有効成分として含有し、UMPの含有量が、1日あたりのUMP投与量に換算して200mg以上400mg未満であることを特徴とする健常かつ60歳未満かつ総合記憶力標準化スコアが90点未満である者の実行機能を改善させる用途に用いられることを特徴とする剤。
【請求項7】
12週間以上継続して摂取されることを特徴とする、請求項1から6のいずれか1項に記載の剤。
【請求項8】
UMPを有効成分として含有する剤を投与することにより、健常者の実行機能を改善させる方法。
【請求項9】
UMPを有効成分として含有する剤を、UMPの投与量が、1日あたりのUMP投与量に換算して200mg以上400mg未満となるよう投与することにより、健常者の実行機能を改善させる方法。
【請求項10】
UMPを有効成分として含有する剤を投与することにより、健常かつ総合記憶力標準化スコアが90点未満である者の実行機能を改善させる方法。
(【請求項11】以降は省略されています)

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本願発明は、実行機能を改善させる方法、特に健常者の実行機能を改善させる方法に関する。
続きを表示(約 1,200 文字)【背景技術】
【0002】
認知機能とは、理解・判断・論理などの知的機能全般であり、日常生活に直結する能力である。認知機能の向上は、老若男女に共通の普遍的な欲求であると言える。
【0003】
認知機能は、複雑性注意、実行機能、学習と記憶、言語、知覚-運動、社会的認知など、いくつかの領域からなると考えられている。
【0004】
認知機能の1領域である実行機能とは、「規則や概念を理解し迅速に意思決定する力」であり、複数のものごと(仕事、勉強、家事など)を並行して進める際、適切に注意を切り替え、物事を迅速に判断して実行するときに必要となる認知機能である(非特許文献1)。
【0005】
認知機能の向上に関する研究には、大別して2つの方向性が存在する。一方は、「低下した認知機能の維持・回復」であり、他方は「健常者における認知機能の向上」である。
【0006】
認知機能の向上に関する研究として、これまで主流であったのは「低下した認知機能の維持・回復」であった。
【0007】
認知機能を低下させる要因として、近年最も注目されてきたのは、「認知症」である。「認知症」は、「一度獲得された知的機能が、後天的な脳の機能障害によって全般的に低下し、社会生活や日常生活に支障をきたすようになった状態で、それが意識障害のないときにみられる」と定義される(非特許文献2)。
【0008】
認知症と並ぶ認知機能の低下をきたす要因として、「加齢に伴う正常な認知機能低下(生理的健忘)」がある。「加齢に伴う正常な認知機能低下(生理的健忘)」については、通常、体験に対する部分的なもの忘れであり、進行しないか、進行がみられても穏やかであること、病識が保たれること、日時の見当識は保たれ、日常生活へ支障をきたすことが少ないこと、といった特徴から、認知症とは区別される(非特許文献3)。
【0009】
加齢に伴う認知機能の低下について、50代までは視空間認知、言語機能、言語性記憶には機能向上が認められるが、60代以降になると、数的処理、言語性記憶、知覚速度、視空間認知、推論、言語機能が加齢とともに急速に低下することが知られている(非特許文献4)。
【0010】
これまで認知機能の改善に関する数多くの研究がなされてきたが、そのほとんどが認知機能の低下からの回復や予防に関わるものであった。すなわち、全世界的な寿命の伸長や健康寿命という考え方の浸透に伴い、上述の「認知症」や「加齢に伴う正常な認知機能低下(生理的健忘)」によって低下した認知機能の回復や、「認知症」や「加齢に伴う正常な認知機能低下(生理的健忘)」の予防による認知機能の維持について需要が高まり、数多くの研究がされてきた。その一方で、健常な状態からさらに認知機能を高めることについては、さほど研究されてこなかった。
(【0011】以降は省略されています)

この特許をJ-PlatPatで参照する

関連特許

ヤマサ醤油株式会社
認知柔軟性を改善させる方法
1か月前
ヤマサ醤油株式会社
TSH受容体阻害活性の測定方法
12日前
ヤマサ醤油株式会社
酒石酸抵抗性酸性ホスファターゼの溶液中安定化法
13日前
個人
無塩美味しょうゆ
1か月前
個人
ドッグフード
1か月前
池田食研株式会社
風味付与剤
14日前
個人
甘草抽出物
14日前
株式会社金虎
燻製装置
20日前
昭和産業株式会社
小麦粉
19日前
個人
発酵食品の製造方法
2か月前
個人
柿・桃の葉、抹茶十薬飲料。
14日前
不二製油株式会社
チョコレート類
14日前
池田食研株式会社
風味付与増強剤
今日
北勝商事株式会社
ヘルスビタミン
20日前
個人
機能性食カルシウム食パン。
3か月前
池田食研株式会社
乳化処理柑橘果汁
3か月前
オリザ油化株式会社
感冒症状抑制剤
2か月前
森永製菓株式会社
ゼリー食品
1か月前
長谷川香料株式会社
香味付与組成物
22日前
亀田製菓株式会社
食品組成物
2か月前
森永製菓株式会社
ゼリー食品
1か月前
池田食研株式会社
甘草臭の低減方法
25日前
竹下産業株式会社
海苔製造機
2か月前
森永製菓株式会社
油脂性菓子
19日前
松谷化学工業株式会社
ペースト食品
3か月前
個人
グミキャンディの製造方法
1か月前
株式会社和田機械
ペースト絞り出し機
1か月前
北勝商事株式会社
北勝ハーブミックス
1か月前
株式会社オーツボ
海苔製造装置
19日前
個人
栄養補助食品
3か月前
個人
体内を還元させる味噌の製造方法
2か月前
松谷化学工業株式会社
パン粉ミックス
3か月前
株式会社CBD
飲み物及び化粧水
3か月前
長谷川香料株式会社
アルコール感改善剤
22日前
東洋製罐株式会社
食品の製造方法
3か月前
長谷川香料株式会社
アルコール感改善剤
22日前
続きを見る