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公開番号2024055011
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-04-18
出願番号2022161568
出願日2022-10-06
発明の名称ぶどう風味飲料
出願人アサヒ飲料株式会社
代理人個人
主分類A23L 2/02 20060101AFI20240411BHJP(食品または食料品;他のクラスに包含されないそれらの処理)
要約【課題】ぶどう風味飲料のぶどうらしさ、飲みごたえを向上できる技術を提供する。
【解決手段】本発明のぶどう風味飲料は、ぶどう果汁と、リナロール、リモネン、およびフェニルアセトアルデヒドの中から選ばれる1種または2種以上の香気成分と、を含み、ぶどう果汁率が10~40%であり、以下の要件(i)~(iv)のいずれかを満たす、(i)リナロール濃度が2501~5001ppbである、(ii)リモネン濃度が101~1001ppbである、(iii)リナロール濃度が21~2501ppbであり、リモネン濃度が6~1001ppbである、(iv)リナロール濃度が51~2501ppbであり、フェニルアセトアルデヒド濃度が31~136ppbである。
【選択図】なし
特許請求の範囲【請求項1】
ぶどう果汁と、リナロール、リモネン、およびフェニルアセトアルデヒドの中から選ばれる1種または2種以上の香気成分と、を含み、
ぶどう果汁率が10~40%であり、以下の要件(i)~(iv)のいずれかを満たす、ぶどう風味飲料;
(i)リナロール濃度が2501~5001ppbである、
(ii)リモネン濃度が101~1001ppbである、
(iii)リナロール濃度が21~2501ppbであり、リモネン濃度が6~1001ppbである、
(iv)リナロール濃度が51~2501ppbであり、フェニルアセトアルデヒド濃度が31~136ppbである。
続きを表示(約 610 文字)【請求項2】
ポリフェノール濃度が15~65mg/100mlである、請求項1に記載のぶどう風味飲料。
【請求項3】
前記ぶどう果汁が赤ぶどう果汁由来である、請求項1または2に記載のぶどう風味飲料。
【請求項4】
甘味料を含む、請求項1または2に記載のぶどう風味飲料。
【請求項5】
非アルコール飲料である、請求項1または2に記載のぶどう風味飲料。
【請求項6】
容器詰めされた、請求項1または2に記載のぶどう風味飲料。
【請求項7】
ぶどう果汁と、リナロール、リモネン、およびフェニルアセトアルデヒドの中から選ばれる1種または2種以上の香気成分と、を含むぶどう風味飲料の製造方法であって、
ぶどう果汁率が10~40%となるように調整する工程と、
以下の要件(i)~(iv)のいずれかを満たすように香気成分を配合する工程と、
を順不同に含む、ぶどう風味飲料の製造方法;
(i)リナロール濃度が2501~5001ppbである、
(ii)リモネン濃度が101~1001ppbである、
(iii)リナロール濃度が21~2501ppbであり、リモネン濃度が6~1001ppbである、
(iv)リナロール濃度が51~2501ppbであり、フェニルアセトアルデヒド濃度が31~136ppbである。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、ぶどう風味飲料に関する。より詳細には、ぶどう風味飲料、ぶどう風味飲料の製造方法に関する。
続きを表示(約 2,100 文字)【背景技術】
【0002】
従来、果汁含有飲料は、果汁風味が得られる嗜好性飲料として広く親しまれており、果汁らしい風味・香味を向上させるための研究開発が進んでいる。
【0003】
例えば、特許文献1には、スッキリ感と果汁飲料らしいおいしさとのバランスが向上された飲料に関し、柑橘類果汁率が1~80w/w%であり、リナロールを0.4~5.0ppm含有することが開示されている。また、特許文献2には、赤ぶどう様およびマンゴー様の香りを特徴とするフルーツ様の香気が感じられるビールテイスト飲料において、リナロールを130.3~339.1ppb含有することが開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特開2020-184967号公報
特開2012-029628号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
一般に、果汁含有飲料は、果汁率が高いほど果汁本来の香味が得られやすく、果汁率が低いほど果汁本来の香味や飲みごたえが低下することが知られている。
本発明者は、比較的低めの果汁率でぶどう果汁を含むぶどう風味飲料に着目し、ぶどうらしさ、飲みごたえを向上させることに関し鋭意検討を行った。その結果、リナロール、リモネン、およびフェニルアセトアルデヒドを用い、これらの濃度および組み合わせに応じた濃度を制御することが有効であることを見出し、本発明を完成させた。
一方、特許文献1、2には、リナロールを用いることが開示されているものの、いずれもぶどう風味飲料ではなく、ぶどうらしさを向上するものではなかった。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明によれば、以下のぶどう風味飲料に関する技術が提供される。
【0007】
[1] ぶどう果汁と、リナロール、リモネン、およびフェニルアセトアルデヒドの中から選ばれる1種または2種以上の香気成分と、を含み、
ぶどう果汁率が10~40%であり、以下の要件(i)~(iv)のいずれかを満たす、ぶどう風味飲料;
(i)リナロール濃度が2501~5001ppbである、
(ii)リモネン濃度が101~1001ppbである、
(iii)リナロール濃度が21~2501ppbであり、リモネン濃度が6~1001ppbである、
(iv)リナロール濃度が51~2501ppbであり、フェニルアセトアルデヒド濃度が31~136ppbである。
[2] ポリフェノール濃度が15~65mg/100mlである、[1]に記載のぶどう風味飲料。
[3] 前記ぶどう果汁が赤ぶどう果汁由来である、[1]または[2]に記載のぶどう風味飲料。
[4] 甘味料を含む、[1]乃至[3]いずれか一つに記載のぶどう風味飲料。
[5] 非アルコール飲料である、[1]乃至[4]いずれか一つに記載のぶどう風味飲料。
[6] 容器詰めされた、[1]乃至[5]いずれか一つに記載のぶどう風味飲料。
[7] ぶどう果汁と、リナロール、リモネン、およびフェニルアセトアルデヒドの中から選ばれる1種または2種以上の香気成分と、を含むぶどう風味飲料の製造方法であって、
ぶどう果汁率が10~40%となるように調整する工程と、
以下の要件(i)~(iv)のいずれかを満たすように香気成分を配合する工程と、
を順不同に含む、ぶどう風味飲料の製造方法;
(i)リナロール濃度が2501~5001ppbである、
(ii)リモネン濃度が101~1001ppbである、
(iii)リナロール濃度が21~2501ppbであり、リモネン濃度が6~1001ppbである、
(iv)リナロール濃度が51~2501ppbであり、フェニルアセトアルデヒド濃度が31~136ppbである。
【発明の効果】
【0008】
本発明によれば、ぶどう風味飲料のぶどうらしさ、飲みごたえを向上できる技術が提供できる。
【発明を実施するための形態】
【0009】
以下、本発明の実施形態について、詳細に説明する。なお、本明細書中、数値範囲の説明における「a~b」との表記は、特に断らない限り、a以上b以下のことを表す。
【0010】
本件明細書において、「ぶどうらしさ」とは飲料を飲んだ際に、ぶどう果実を食したときに感じられる甘味およびジューシー感が感じられ、ぶどう果実に近い香味が感じられることを意図する。「飲みごたえ」とは飲料を飲んだ際に、味の濃さ、コクがほどよく感じられ、満足感が得られることを意図する。
また、本実施形態のぶどう風味飲料は、飲料を飲んだ際にぶどう果実と同様の風味が得られることを意図する。
(【0011】以降は省略されています)

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