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公開番号2024020167
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-02-14
出願番号2023123052
出願日2023-07-28
発明の名称復調装置、受信装置および復調方法
出願人株式会社ソシオネクスト
代理人個人,個人
主分類H04N 21/44 20110101AFI20240206BHJP(電気通信技術)
要約【課題】LDM方式の地上デジタル放送に対応した復調装置であって、出力端子群を増やさずに2K放送および4K放送のそれぞれの放送ストリームを出力できる復調装置を提供する。
【解決手段】復調装置10は、LDM方式の地上デジタル放送信号から、ある物理チャンネル上の2K放送信号に対応する2Kストリームを取り出して誤り訂正を行うUL信号FEC部17aと、地上デジタル放送信号から、ある物理チャンネル上の4K/2K放送信号に対応する4K/2Kストリームを取り出して誤り訂正を行うLL信号FEC部17bと、誤り訂正が行われた2Kストリームと4K/2Kストリームとを受信し、多重ストリームを出力する多重ストリーム生成部18とを備え、多重ストリーム生成部18は、2Kストリームと4K/2Kストリームの少なくとも一方のストリームを時間調整および時間圧縮し、他方のストリームと多重して出力する。
【選択図】図2
特許請求の範囲【請求項1】
2K放送信号に対応したISDB-T(Integrated Services Digital Broadcasting-Terrestrial)方式に対し、LDM(Layered Division Multiplexsing)方式により、同一物理チャンネルにLL(Lower Layer)信号を用いて4K放送信号あるいは2K放送信号である4K/2K放送信号を重畳した地上デジタル放送信号を復調する復調装置であって、
前記地上デジタル放送信号から、ある物理チャンネル上の前記2K放送信号に対応する2Kストリームを取り出して誤り訂正を行うUL(Upper Layer)信号誤り訂正部と、
前記地上デジタル放送信号から、前記ある物理チャンネル上の前記4K/2K放送信号に対応する4K/2Kストリームを取り出して誤り訂正を行うLL信号誤り訂正部と、
誤り訂正が行われた前記2Kストリームと誤り訂正が行われた前記4K/2Kストリームとを受信し、多重ストリームを出力する多重ストリーム生成部と、を備え、
前記多重ストリーム生成部は、第1動作モードとして、前記2Kストリームと前記4K/2Kストリームの少なくともいずれか一方のストリームを時間調整および時間圧縮し、他方のストリームと多重し、前記多重ストリームとして出力する、
復調装置。
続きを表示(約 1,600 文字)【請求項2】
前記2Kストリームは、PCR(Program Clock Reference)時刻情報を含み、
前記4K/2Kストリームは、NTP(Network Time Protocol)パケット時刻情報を含み、
前記多重ストリーム生成部は、前記一方のストリーム中の前記PCR時刻情報または前記NTPパケット時刻情報を、前記一方のストリームが前記多重ストリーム中の一部として出力されるときの時刻に補正する、
請求項1記載の復調装置。
【請求項3】
前記多重ストリーム生成部は、前記2Kストリームと前記4K/2Kストリームの両方を時間調整および時間圧縮する、
請求項1または2記載の復調装置。
【請求項4】
前記2Kストリームが、前記ある物理チャンネルを13セグメントに等分割した場合の、ある1セグメントであるA階層と他の12セグメントであるB階層とから構成されるとき、前記多重ストリーム生成部は、前記2Kストリームの前記A階層および前記B階層のうちの前記A階層のみと、前記4K/2Kストリームとを多重する、
請求項1または2記載の復調装置。
【請求項5】
前記多重ストリーム生成部は、前記A階層に対して時間調整および時間圧縮のいずれも行わない、
請求項4記載の復調装置。
【請求項6】
前記多重ストリーム生成部は、さらに第2動作モードとして、前記2Kストリームと前記4K/2Kストリームのいずれか一方のストリームを、他方のストリームと多重せずに、そのまま前記多重ストリームとして、出力する、
請求項1記載の復調装置。
【請求項7】
前記多重ストリーム生成部は、前記第2動作モードでは、前記2Kストリームと前記4K/2Kストリームのいずれか一方のストリームが、処理すべきデータが無いヌル状態であるかランダムなエラー信号である場合に、他方のストリームを、前記一方のストリームと多重せずに、そのまま前記多重ストリームとして、出力する、
請求項6記載の復調装置。
【請求項8】
前記2Kストリームは、PCR時刻情報を含み、
前記4K/2Kストリームは、NTPパケット時刻情報を含み、
前記多重ストリーム生成部が出力する前記多重ストリームの転送周波数は、前記多重ストリームとして前記2Kストリームを出力する場合は、前記UL信号誤り訂正部が出力する前記2Kストリームの転送周波数と同一であり、前記多重ストリームとして前記4K/2Kストリームを出力する場合は、前記LL信号誤り訂正部が出力する前記4K/2Kストリームの転送周波数と同一である、
請求項6または7記載の復調装置。
【請求項9】
前記多重ストリーム生成部は、前記多重ストリームを一定の転送周波数で出力する、
請求項1記載の復調装置。
【請求項10】
2K放送信号に対応したISDB-T(Integrated Services Digital Broadcasting-Terrestrial)方式に対し、LDM(Layered Division Multiplexsing)方式により、同一物理チャンネルにLL(Lower Layer)信号を用いて4K放送信号あるいは2K放送信号である4K/2K放送信号を重畳した地上デジタル放送信号を受信して選局するチューナ部と、
前記チューナ部で受信され選局された前記地上デジタル放送信号を復調して前記2K放送信号に対応する2Kストリームと前記4K/2K放送信号に対応する4K/2Kストリームとが多重された多重ストリームを出力する請求項1記載の復調装置と、
前記復調装置から出力される前記多重ストリームを多重分離して映像および音声の信号にデコードして出力するデコーダと、
を備える受信装置。
(【請求項11】以降は省略されています)

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、復調装置、受信装置および復調方法に関し、特に、LDM方式の地上デジタル放送に対応した復調装置、受信装置および復調方法に関する。
続きを表示(約 2,600 文字)【背景技術】
【0002】
近年、日本において、地上デジタル放送の次世代に向けた高度化の検討が行われている。その中で、非特許文献1に示すような方式(LDM(Layered Division Multiplexing)方式)が提案されている。この方式は、現行の地上デジタル放送であるISDB-T(Integrated Services Digital Broadcasting-Terrestrial)に対し、同一物理チャンネル上に、次世代高度化放送(4K放送)の信号を重畳させるものである。
【0003】
これらの方式では、既存の2K放送で使用している物理チャンネルに4K放送を追加することにより、新たな周波数を使用する必要がなく、送信設備への投資が最小限で済むメリットがある。
【0004】
ところで、非特許文献2で示すISDB-Tでは、MPEG(Moving Picture Experts Group)-2 TS(Transport Stream)の伝送に際し、映像を正しく表示させるために、PCR(Program Clock Reference)時刻情報によって送信側と受信側の時刻同期をとっている。PCR時刻情報については非特許文献2の3.2.4に記載されている。
【0005】
また、高度広帯域衛星デジタル放送などで用いられているMMT(MPEG Media Transport)によるメディアトランスポート方式において、時間情報に関連するパケットのタイムスタンプとしてNTP(Network Time Protocol)時刻情報がある。NTP時刻情報については非特許文献3の2.2、非特許文献4の3.1、3.2に記載されている。
【0006】
送信側(例えば放送局側)で想定されている位置からTS内のPCR時刻情報の時間軸上の位置を受信側でずらした場合、映像を正しく表示させるためにはずらした位置に応じてPCR時刻情報を修正して時刻同期が正確に行われるようにする必要がある。同様に、送信側で想定されている位置からMMT内のNTP時刻情報の時間軸上の位置を受信側でずらした場合、映像を正しく表示させるためには、ずらした位置に応じてNTP時刻情報を修正して時刻同期が正確に行われるようにする必要がある。なお、PCR時刻情報はそれが含まれるTSのデコードのみに用いられ、NTP時刻情報はそれが含まれるMMTのデコードのみに用いられる。
【先行技術文献】
【非特許文献】
【0007】
「地上デジタルテレビジョン方式の高度化に関する 総務省事業における成果 ~LDM技術を用いた地上デジタル放送高度化の検討~」、[online]、令和2年5月18日、情報通信審議会 情報通信技術分科会 第73回放送システム委員会資料、[令和4年7月28日検索]、インターネット、<https://www.soumu.go.jp/main_content/000693903.pdf>
「地上デジタルテレビジョン放送の伝送方式 標準規格 ARIB STD-B31 2.2版」、一般社団法人電波産業界、平成26年3月18日 2.2改定
「デジタル放送におけるMMTによるメディアトランスポート方式 標準規格 ARIB STD-B60 1.14版」、一般社団法人電波産業界、2019年12月5日 1.14改定
「高度広帯域衛星デジタル放送の伝送方式 標準規格(ISDB-S3) ARIB STD-B44 2.1版」、一般社団法人電波産業界、2016年3月25日 2.1改定
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
しかしながら、従来のLDM方式の地上デジタル放送に対応した復調装置においては、2K放送のストリームと4K放送のストリームとが同時に出力されるため、それぞれを後段のデコーダに渡すためには、異なる端子群から出力する必要がある。一般的に、これらのストリームのフォーマットとして採用されているTSフォーマットおよびTLV(Type Length Value)フォーマットの出力にはそれぞれ4つの端子(クロック信号、データ信号、データイネーブル信号、パケット同期信号)からなる端子群が必要である。このため、2K放送および4K放送をどちらも受信可能な復調装置においては、復調装置に設ける出力端子群が増える、といった課題がある。
【0009】
本発明では、LDM方式の地上デジタル放送に対応した復調装置であって、出力端子群を増やさずに2K放送および4K放送のそれぞれの放送ストリームを出力できる復調装置等を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0010】
上記目的を達成するために、本開示の一形態に係る復調装置は、2K放送信号に対応したISDB-T(Integrated Services Digital Broadcasting-Terrestrial)方式に対し、LDM(Layered Division Multiplexsing)方式により、同一物理チャンネルにLL(Lower Layer)信号を用いて4K放送信号あるいは2K放送信号である4K/2K放送信号を重畳した地上デジタル放送信号を復調する復調装置であって、前記地上デジタル放送信号から、ある物理チャンネル上の前記2K放送信号に対応する2Kストリームを取り出して誤り訂正を行うUL(Upper Layer)信号誤り訂正部と、前記地上デジタル放送信号から、前記ある物理チャンネル上の前記4K/2K放送信号に対応する4K/2Kストリームを取り出して誤り訂正を行うLL信号誤り訂正部と、誤り訂正が行われた前記2Kストリームと誤り訂正が行われた前記4K/2Kストリームとを受信し、多重ストリームを出力する多重ストリーム生成部と、を備え、前記多重ストリーム生成部は、第1動作モードとして、前記2Kストリームと前記4K/2Kストリームの少なくともいずれか一方のストリームを時間調整および時間圧縮し、他方のストリームと多重し、前記多重ストリームとして出力する。
(【0011】以降は省略されています)

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