TOP特許意匠商標
特許ウォッチ Twitter
公開番号2024017143
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-02-08
出願番号2022119594
出願日2022-07-27
発明の名称調光器の設計方法および調光器
出願人東京都公立大学法人
代理人個人,個人,個人,個人
主分類C12Q 1/02 20060101AFI20240201BHJP(生化学;ビール;酒精;ぶどう酒;酢;微生物学;酵素学;突然変異または遺伝子工学)
要約【課題】後発白内障を予防するための調光器を提供する。
【解決手段】複数の波長および複数の強度の組み合わせごとに、当該組み合わせに係る波長および強度の光を、創傷部を有する眼細胞サンプルに間欠的に照射する。組み合わせごとに、細胞による創傷部の被覆状況、および創傷部における細胞の形態異常の発生状況を観察する。波長ごとに、創傷部の被覆状況および形態異常の発生状況に基づいて、眼球への照射が許容される強度の範囲を決定する。環境光の波長ごとの強度に基づいて、調光器を通った光の強度が、決定された波長ごとの強度の範囲内となるように、調光器の特性を決定する。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
後発白内障を予防するための調光器の設計方法であって、
複数の波長および複数の強度の組み合わせごとに、当該組み合わせに係る波長および強度の光を、創傷部を有する眼細胞サンプルに間欠的に照射する照射ステップと、
前記組み合わせごとに、細胞による前記創傷部の被覆状況、および前記創傷部における細胞の形態異常の発生状況を観察する観察ステップと、
波長ごとに、前記創傷部の被覆状況および前記形態異常の発生状況に基づいて、眼球への照射が許容される強度の範囲を決定する範囲決定ステップと、
環境光の波長ごとの強度に基づいて、前記調光器を通った光の強度が、前記決定された波長ごとの強度の範囲内となるように、前記調光器の特性を決定する特性決定ステップと
を備える調光器の設計方法。
続きを表示(約 600 文字)【請求項2】
前記照射ステップにおける照射および遮光の周期は24時間である
請求項1に記載の調光器の設計方法。
【請求項3】
前記範囲決定ステップでは、前記創傷部の被覆速度が遮光時の被覆速度以下であり、かつ前記形態異常が生じない範囲を、前記眼球への照射が許容される強度の範囲に決定する
請求項1または請求項2に記載の調光器の設計方法。
【請求項4】
前記照射ステップでは、コラーゲンコートされたディッシュに載置された前記眼細胞サンプルに対して、前記光を間欠的に照射する
請求項1または請求項2に記載の調光器の設計方法。
【請求項5】
後発白内障を予防するための調光器であって、
波長500nmの光の透過率が、波長440nmの光の透過率より高い
調光器。
【請求項6】
波長500nmの光の透過率が、51%以上であって、
波長440nmの光の透過率が、26%未満である
請求項5に記載の調光器。
【請求項7】
波長420nmの光の透過率が、波長440nmの光の透過率より高い
請求項5または請求項6に記載の調光器。
【請求項8】
波長420nmの光の透過率が、30%以上である
請求項5または請求項6に記載の調光器。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、後発白内障を予防するための調光器の設計方法および調光器に関する。
続きを表示(約 1,300 文字)【背景技術】
【0002】
白内障は老化に伴いタンパク質が変性し本来透明である水晶体が白く混濁してくることで発症する。白内障は、混濁した水晶体を摘出して水晶体嚢内に眼内レンズを挿入する手術によって治療されることが多い。白内障の手術は、比較的身体にかかる負担が少なく、安全性の高い手術と言われている。しかし、白内障術後の後発白内障を予防することは困難である。後発白内障は、水晶体嚢内に残存した水晶体上皮細胞が眼内レンズ下で移動して再増殖し不規則な形態変化をすることで、嚢の再混濁を引き起こすことにより発症するものである(例えば、特許文献1を参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2006-136409号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
本発明の目的は、後発白内障を予防するための調光器の設計方法および調光器を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0005】
第1の態様によれば、調光器の設計方法は、後発白内障を予防するための調光器の設計方法であって、複数の波長および複数の強度の組み合わせごとに、当該組み合わせに係る波長および強度の光を、創傷部を有する眼細胞サンプルに間欠的に照射する照射ステップと、前記組み合わせごとに、細胞による前記創傷部の被覆状況、および前記創傷部における細胞の形態異常の発生状況を観察する観察ステップと、波長ごとに、前記創傷部の被覆状況および前記形態異常の発生状況に基づいて、眼球への照射が許容される強度の範囲を決定する範囲決定ステップと、環境光の波長ごとの強度に基づいて、前記調光器を通った光の強度が、前記決定された波長ごとの強度の範囲内となるように、前記調光器の特性を決定する特性決定ステップとを備える。
【0006】
第2の態様によれば、第1の態様に係る調光器の設計方法において、前記照射ステップにおける照射および遮光の周期は24時間であるものであってよい。
【0007】
第3の態様によれば、第1または第2の態様に係る調光器の設計方法において、前記範囲決定ステップでは、前記創傷部の被覆速度が遮光時の被覆速度以下であり、かつ前記形態異常が生じない範囲を、前記眼球への照射が許容される強度の範囲に決定するものであってよい。
【0008】
第4の態様によれば、第1から第3の何れかの態様に係る調光器の設計方法において、前記照射ステップでは、コラーゲンコートされたディッシュに載置された前記眼細胞サンプルに対して、前記光を間欠的に照射するものであってよい。
【0009】
第5の態様によれば、調光器は、後発白内障を予防するための調光器であって、波長500nmの光の透過率が、波長440nmの光の透過率より高い。
【0010】
第6の態様によれば、第5の態様に係る調光器において、波長500nmの光の透過率が、50%以上であって、波長440nmの光の透過率が、28%未満であるものであってよい。
(【0011】以降は省略されています)

特許ウォッチbot のツイートを見る
この特許をJ-PlatPatで参照する

関連特許

個人
DNA増幅システム
1か月前
三菱製紙株式会社
パルプの糖化方法
1か月前
東洋紡株式会社
逆転写反応用組成物
5日前
株式会社ブラスト
細胞培養装置
20日前
学校法人近畿大学
高感度PCR法
1か月前
株式会社ブラスト
密閉チャンバー
20日前
国立大学法人 東京大学
ゲノム編集技術
1か月前
相生ユニビオ株式会社
ウイスキーの製造方法
11日前
学校法人立命館
紐状構造物の製造方法
4日前
小林製薬株式会社
黒ずみ形成方法
25日前
松谷化学工業株式会社
アルコール飲料及びその製造方法
1か月前
株式会社パウレック
培養装置及び培養方法
1か月前
サッポロビール株式会社
ビールテイスト飲料
23日前
国立大学法人東京海洋大学
熱処理リゾチーム組成物
10日前
株式会社東海ヒット
完全閉鎖型灌流液送液系
11日前
花王株式会社
リパーゼ変異体
26日前
株式会社デンソー
バイオセンサ装置
1か月前
ライオン株式会社
予測方法及び飲食品組成物
1か月前
サッポロビール株式会社
ビールテイスト飲料
1か月前
サッポロビール株式会社
ビールテイスト飲料
17日前
サッポロビール株式会社
ビールテイスト飲料
1か月前
サッポロビール株式会社
ビールテイスト飲料
17日前
サッポロビール株式会社
ビールテイスト飲料
17日前
サッポロビール株式会社
ビールテイスト飲料
1か月前
サッポロビール株式会社
ビールテイスト飲料
1か月前
サッポロビール株式会社
ビールテイスト飲料
1か月前
国立大学法人神戸大学
機能的免疫賦活乳酸菌
2か月前
横河電機株式会社
誘電泳動装置
18日前
株式会社ヤマザキエンジニアリング
製麹装置及び製麹方法
24日前
花王株式会社
リパーゼの探索方法
1か月前
サッポロビール株式会社
ビールテイスト飲料
17日前
学校法人 中央大学
ナノ粒子検出方法
1か月前
NTN株式会社
細胞組織の製造方法
20日前
ライオン株式会社
予測方法及び飲食品組成物
1か月前
味の素株式会社
プリン系物質の製造法
17日前
国立大学法人山口大学
齧歯類における胚の遺伝子型決定方法
1か月前
続きを見る