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公開番号2024013264
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-02-01
出願番号2022115204
出願日2022-07-20
発明の名称浮体
出願人三菱造船株式会社
代理人個人,個人,個人,個人,個人
主分類B63H 21/38 20060101AFI20240125BHJP(船舶またはその他の水上浮揚構造物;関連艤装品)
要約【課題】エネルギー効率を向上させることができる浮体を提供する。
【解決手段】浮体は、アンモニアを貯留するタンクと、タンク内における気相のアンモニアを圧縮する圧縮機、圧縮機が圧縮したアンモニアを凝縮させてタンクに戻す凝縮器を有する再液化装置と、アンモニアガスによって稼働されるアンモニア利用機器と、タンク内における液相のアンモニアをアンモニア利用機器に供給する供給ライン、及び、供給ラインに設けられて供給ラインを流通するアンモニアを蒸発させてアンモニアガスを生成する蒸発器を有するアンモニア供給装置と、再液化装置における圧縮機が圧縮したアンモニアをアンモニア供給装置に導入する接続ラインと、を備える。
【選択図】図2
特許請求の範囲【請求項1】
アンモニアを貯留するタンクと、
前記タンク内における気相のアンモニアを圧縮する圧縮機、前記圧縮機が圧縮したアンモニアを凝縮させて前記タンクに戻す凝縮器を有する再液化装置と、
アンモニアガスによって稼働されるアンモニア利用機器と、
前記タンク内における液相のアンモニアを前記アンモニア利用機器に供給する供給ライン、及び、前記供給ラインに設けられて前記供給ラインを流通する前記アンモニアを蒸発させて前記アンモニアガスを生成する蒸発器を有するアンモニア供給装置と、
前記再液化装置における前記圧縮機が圧縮した前記アンモニアを前記アンモニア供給装置に導入する接続ラインと、
を備える浮体。
続きを表示(約 730 文字)【請求項2】
前記接続ラインは、前記圧縮機が圧縮した前記アンモニアを前記蒸発器に導入する請求項1に記載の浮体。
【請求項3】
前記接続ラインは、前記圧縮機が圧縮した前記アンモニアを前記蒸発器よりも前記タンク側の前記供給ラインに導入する請求項1に記載の浮体。
【請求項4】
前記圧縮機が圧縮した前記アンモニアを目的の温度の前記アンモニアガスにする熱交換器を更に備え、
前記アンモニア供給装置は、前記蒸発器と前記アンモニア利用機器との間の前記供給ラインに設けられて前記アンモニアガスを貯留可能なガスバッファチャンバを更に有し、
前記接続ラインは、前記熱交換器により目的の温度にされた前記アンモニアガスを前記ガスバッファチャンバに導入する請求項1に記載の浮体。
【請求項5】
前記接続ライン内の前記アンモニアの流通を遮断可能、かつ前記接続ラインを流通する前記アンモニアの流量を調整可能な調整弁を更に備える請求項1から4の何れか一項に記載の浮体。
【請求項6】
アンモニアを貯留するタンクと、
アンモニアガスによって稼働されるアンモニア利用機器と、
前記タンク内における液相のアンモニアを前記アンモニア利用機器に供給する供給ライン、及び、前記供給ラインに設けられて前記供給ラインを流通する前記アンモニアを蒸発させて前記アンモニアガスを生成する蒸発器を有するアンモニア供給装置と、
前記タンク内における気相のアンモニアを前記アンモニア供給装置に供給する第二供給ラインと、
前記第二供給ラインを流通する前記アンモニアを圧縮する圧縮機と、
を備える浮体。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本開示は、浮体に関する。
続きを表示(約 1,400 文字)【背景技術】
【0002】
LNG等の液化ガスを燃料とする船舶では、液化ガスを貯蔵するタンク内でタンク外部からの自然入熱や、ポンプ等の機器からの入熱により、液化ガスが気化してボイルオフガスが発生する。タンク内でボイルオフガスが増加するとタンク内の圧力が上昇する。
【0003】
タンク内の圧力上昇を回避するタンク内のボイルオフガスの処理として、例えば、ボイルオフガスを圧縮機等で圧縮した後、エンジン発電機(発動発電機)やボイラ、主機関等に燃料として供給するオペレーションや、ボイルオフガスを再液化装置で凝縮することで再液化させてタンクへ戻すオペレーションがある。
【0004】
例えば特許文献1には、LNGを舶用機関の燃料とする船舶が開示されている。この特許文献1では、カーゴタンクからのボイルオフガスをガスコンプレッサで圧縮してボイラ等の舶用機関に供給している。また、船舶の運航状態に応じて再液化装置が再液化するボイルオフガスの量を変動させている。
【0005】
ところで近年、脱炭素燃料を利用する機運が国際的に非常に高まってきており、石炭火力発電所でのアンモニア混焼ボイラ等の積極的な導入が検討されている。同時に、船舶等の浮体の分野でも、脱炭素燃料であるアンモニアを舶用機関である主機やエンジン発電機、ボイラの燃料として積極的に導入することが検討されている。したがって、アンモニアを燃料として運転される浮体や、アンモニアを貨物として輸送する浮体の実現が目指されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
特許第6151207号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
上記ボイルオフガスは、液化ガスの一種である液化アンモニアを貯留するタンク内でも発生する。そのため、このボイルオフガスを舶用機関の燃料として用いることが検討されている。しかしながら、アンモニアはLNG等の他の液化ガスと比較して潜熱が大きいため、ボイルオフガスの発生量が他の液化ガスと比較して少ない。
【0008】
したがって、液化アンモニアのボイルオフガスをそのまま舶用機関の燃料として利用した場合、必要量に対して不足してしまうことがある。つまり、燃料としてボイルオフガスのみを利用することが現状難しい。
【0009】
そこで、ボイルオフガスの代わりに、タンクから液相のアンモニアを取り出して蒸発器等で気化させることで燃料としてのアンモニアガスを得る場合がある。この場合、ボイルオフガスが消費されないため、タンク内の圧力が過度に上昇することを回避するために、例えば、ボイルオフガスを再液化装置で再液化させる等の処理が必要になることがある。
しかしこの場合、液相のアンモニアを蒸発器で気化させている反面、ボイルオフガスを再液化装置によって凝縮させているため、エネルギー効率が低いという課題がある。
【0010】
本開示は、上記課題を解決するためになされたものであって、エネルギー効率を向上させることができる浮体を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
(【0011】以降は省略されています)

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