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公開番号2024013133
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-01-31
出願番号2022115105
出願日2022-07-19
発明の名称エレベータ
出願人フジテック株式会社
代理人個人,個人
主分類B66B 7/06 20060101AFI20240124BHJP(巻上装置;揚重装置;牽引装置)
要約【課題】タイダウン装置が作動する際に衝撃を受ける関連部材の大型化を可能な限り抑制することが可能なエレベータを提供する。
【解決手段】エレベータを、釣合車30を上下方向に変位自在に案内する案内部材であるガイドレール40、42と、ガイドレール40、42に案内された釣合車30が、釣合ロープで急激に引き上げられ昇降路底部から第1の高さ以上に変位すると作動を開始し、釣合車30の上方への変位を制止するタイダウン装置34と、釣合車30が、前記急激に引き上げられ前記昇降路底部から前記第1の高さよりも低い第2の高さまで変位すると釣合車30に作用し始め、釣合車30に加わる加速度を緩和する緩衝器である油圧ダンパ90と、を備える構成とした。
【選択図】図3
特許請求の範囲【請求項1】
かごと釣合おもりとを含み、昇降路内において、第1端部が前記かごに第2端部が前記釣合おもりに連結されて垂下された釣合ロープの最下端部に巻き掛けられた釣合車が、前記釣合ロープで吊り下げられてなる構成を有するエレベータであって、
前記釣合車を上下方向に変位自在に案内する案内部材と、
前記案内部材に案内された前記釣合車が、前記釣合ロープで急激に引き上げられ前記昇降路底部から第1の高さまで変位すると作動を開始し、前記釣合車の上方への変位を制止するタイダウン装置と、
前記釣合車が、前記急激に引き上げられ前記昇降路底部から前記第1の高さよりも低い第2の高さまで変位すると前記釣合車に作用し始め、前記釣合車に加わる加速度を緩和する緩衝器と、
を備えることを特徴とするエレベータ。
続きを表示(約 280 文字)【請求項2】
前記案内部材は、前記昇降路の底部に立設された一対のガイドレールであり、
前記釣合車は、前記一対のガイドレール間に設けられ、前記タイダウン装置は、当該釣合車の上方に設けられており、
前記緩衝器が、前記一対のガイドレールの内の一方のガイドレールの、他方のガイドレールが存する側とは反対側の側方に設けられていることを特徴とする請求項1に記載のエレベータ。
【請求項3】
前記緩衝器は、油圧緩衝器、発泡ウレタン緩衝器、およびばね緩衝器のいずれか一つであることを特徴とする請求項1または2に記載のエレベータ。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、エレベータに関し、特に、ロープ式エレベータに設けられた釣合車の跳ね上がりを防止するタイダウン装置を備えたエレベータに関する。
続きを表示(約 1,500 文字)【背景技術】
【0002】
巻上機の綱車に巻き掛けられた主ロープの一端にかごを、他端に釣合おもりをそれぞれ連結し、かごと釣合おもりとを主ロープでつるべ式に吊り下げてなるロープ式のエレベータにおいては、かご(釣合おもり)の昇降位置によって変動する、綱車とかごとの間の主ロープ部分の重量、および綱車と釣合おもりとの間の主ロープ部分の重量を補償するため、かごと釣合おもりとの間に釣合ロープを吊り下げている。
【0003】
また、釣合ロープに張力を与えて、その振れを抑制するため、釣合ロープ最下端の折返し部分に釣合車を巻き掛けている。釣合車は、昇降路底部に立設されたガイドレールに案内され、通常運転時における主ロープの伸縮、釣合ロープの伸縮等に追従してある程度上下方向に変位可能に設けられている。
【0004】
上記構成を有するエレベータにおいて、かごと釣合おもりのいずれか一方が何らかの原因で落下し、昇降路底部に設けられた緩衝器に衝突して急停止した場合、他方はその慣性で上昇し続けるため、釣合車は急激に引き上げられて跳ね上がる。この跳ね上がりを防止するため、タイダウン装置が設けられている(特許文献1)。
【0005】
タイダウン装置は、クサビ構造で上記ガイドレールを把持することにより、釣合車が跳ね上がらない構成となっており、構造的には、早ぎき式非常止め装置と同様である。タイダウン装置は、釣合車が上記のように引き上げられると釣合車と一体となって引上げられ、上記ガイドレールに固定された作動子によってクサビが相対的に下方へ押し下げられることにより作動する。
【0006】
また、クサビによる制動力だけでは、釣合車の跳ね上がりを止めることができない場合、上記作動子がストッパとなって、釣合車の上方への変位を阻止するようになっている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0007】
特開2000―118913号公報
特許第6444520号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
ところで、タイダウン装置が作動する際、当該タイダウン装置および釣合車には、相当大きな衝撃力が作用する。このため、上記作動子はもとより作動子が固定されたガイドレール、あるいは、釣合いロープとかごまたは釣合おもりを連結するヒッチ等の関連する部材の強度を相当に高くする必要、すなわち、当該関連する部材を大きくする必要がある。
【0009】
本発明は、上記した課題に鑑み、上記関連する部材の大型化を可能な限り抑制することができるエレベータを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0010】
上記の目的を達成するため、本発明に係るエレベータは、かごと釣合おもりとを含み、昇降路内において、第1端部が前記かごに第2端部が前記釣合おもりに連結されて垂下された釣合ロープの最下端部に巻き掛けられた釣合車が、前記釣合ロープで吊り下げられてなる構成を有するエレベータであって、前記釣合車を上下方向に変位自在に案内する案内部材と、前記案内部材に案内された前記釣合車が、前記釣合ロープで急激に引き上げられ前記昇降路底部から第1の高さまで変位すると作動を開始し、前記釣合車の上方への変位を制止するタイダウン装置と、前記釣合車が、前記急激に引き上げられ前記昇降路底部から前記第1の高さよりも低い第2の高さまで変位すると前記釣合車に作用し始め、前記釣合車に加わる加速度を緩和する緩衝器と、を備えることを特徴とする。
(【0011】以降は省略されています)

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