TOP特許意匠商標
特許ウォッチ Twitter
公開番号2024011002
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-01-25
出願番号2022112649
出願日2022-07-13
発明の名称電気炉
出願人三建産業株式会社
代理人個人,個人
主分類F27D 7/02 20060101AFI20240118BHJP(炉,キルン,窯;レトルト)
要約【課題】加熱効率に優れ、ファンの寿命も長い電気炉を提供する。
【解決手段】第一開閉弁21,第四開閉弁24及び第五開閉弁25の開閉状態と、第二開閉弁22,第三開閉弁23及び第六開閉弁26の開閉状態を逆の状態で交互に一定時間毎に切替えることで、気体を、送風ファン20から第一通路15及び第三通路17を通過して第一蓄熱器13及び第一エアヒータ11に送り、第二蓄熱器14から第二通路16を通過して送風ファン20に戻す第一循環経路P1と、送風ファン20から第一通路15及び第四通路18を通過して第二蓄熱器14及び第二エアヒータ12に送り、第一蓄熱器13から第二通路16を通過して送風ファン20に戻す第二循環経路P2に交互に循環させて、被加熱材Tに対して加熱された気体を左右方向から交互に送る。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
電気を熱源とし、炉体の内部に気体を循環させて被加熱材を加熱処理する電気炉であって、
前記炉体の外部の左右方向の一方側に設けられ、前記気体を加熱して前記炉体の内部に送風する第一エアヒータと、
前記炉体の外部の左右方向の他方側に設けられ、前記気体を加熱して前記炉体の内部に送風する第二エアヒータと、
前記炉体の外部の左右方向の一方側に、前記第一エアヒータとは別に設けられた第一蓄熱器と、
前記炉体の外部の左右方向の他方側に、前記第二エアヒータとは別に設けられた第二蓄熱器と、
前記炉体の外部において前記第一蓄熱器と第二蓄熱器とをそれぞれ別々に連通する第一通路および第二通路と、
前記第一通路の第一エアヒータ側に設けられた第一分岐点から分岐して前記第一エアヒータに連通する第三通路と、
前記第一通路の第二エアヒータ側に設けられた第二分岐点から分岐して前記第二エアヒータに連通する第四通路と、
前記第一通路および第二通路の双方で、かつ前記第一通路では前記第一分岐点と前記第二分岐点の間に接続され、前記第二通路側から吸い込んだ前記空気を前記第一通路側に送風可能な一台の送風ファンと、
前記第一通路の前記送風ファンの接続位置と前記第一蓄熱器との間に設けられた第一開閉弁と、
前記第一通路の前記送風ファンの接続位置と前記第二蓄熱器との間に設けられた第二開閉弁と、
前記第二通路の前記送風ファンの接続位置と前記第一蓄熱器との間に設けられた第三開閉弁と、
前記第二通路の前記送風ファンの接続位置と前記第二蓄熱器との間に設けられた第四開閉弁と、
前記第三通路に設けられた第五開閉弁と、
前記第四通路に設けられた第六開閉弁と、を備え、
前記第一開閉弁,前記第四開閉弁及び前記第五開閉台の開閉状態と、前記第二開閉弁,前記第三開閉弁及び前記第六開閉弁の開閉状態を逆の状態で交互に一定時間毎に切替えることで、前記気体を、前記送風ファンから前記第一通路及び前記第三通路を通過して前記第一蓄熱器及び前記第一エアヒータに送り、前記第二蓄熱器から前記第二通路を通過して前記送風ファンに戻す第一循環経路と、前記送風ファンから前記第一通路及び前記第四通路を通過して前記第二蓄熱器及び前記第二エアヒータに送り、前記第一蓄熱器から前記第二通路を通過して前記送風ファンに戻す第二循環経路に交互に循環させて、前記被加熱材に対して加熱された気体を左右方向から交互に送ることを特徴とする電気炉。
続きを表示(約 800 文字)【請求項2】
電気を熱源とし、炉体の内部に気体を循環させて被加熱材を加熱処理する電気炉であって、
前記炉体の外部の左右方向の一方側に設けられ、前記気体を加熱して前記炉体の内部に送風する第一エアヒータと、
前記炉体の外部の左右方向の他方側に設けられ、前記気体を加熱して前記炉体の内部に送風する第二エアヒータと、
前記炉体の外部の左右方向の一方側に、前記第一エアヒータとは別に設けられた第一蓄熱器と、
前記炉体の外部の左右方向の他方側に、前記第二エアヒータとは別に設けられた第二蓄熱器と、
前記炉体の外部において前記第一蓄熱器と第二蓄熱器とをそれぞれ別々に連通する第一通路および第二通路と、
前記第一通路の第一エアヒータ側に設けられた第一分岐点から分岐して前記第一エアヒータに連通する第三通路と、
前記第二通路の第二エアヒータ側に設けられた第二分岐点から分岐して前記第二エアヒータに連通する第四通路と、
前記第一通路で、かつ前記第一分岐点と前記第二蓄熱器の間に設けられ、一方方向に前記気体を送風する第一ファンと、
前記第二通路で、かつ第記第二分岐点と前記第一蓄熱器の間に設けられ、他方方向に前記気体を送風する第二ファンと、を備え、
前記第一ファンと第二ファンを交互に一定時間回転させることで、前記気体を、前記第一通路及び前記第三通路を通過する第一循環経路と、前記第二通路及び前記第四通路を通過する第二循環経路に交互に循環させて、前記被加熱材に対して加熱された気体を左右方向から交互に送ることを特徴とする電気炉。
【請求項3】
前記気体が空気であることを特徴とする請求項1又は2に記載の電気炉。
【請求項4】
前記気体が、空気以外の雰囲気ガスであることを特徴とする請求項1又は2に記載の電気炉。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、金属や非鉄金属を加熱処理するために使用される電気炉に関するものである。
続きを表示(約 1,200 文字)【背景技術】
【0002】
金属や非鉄金属を加熱処理する炉として、電気を熱源として利用した電気炉が存在する(例えば、特許文献1参照)。
特許文献1に示す電気炉は、炉体の外部に冷却ファンを設け、この冷却ファンに、外気を炉体の内部に供給して炉体内部の加熱空気を外部に放散させるという冷却機能を持たせている。
【0003】
また、こうした従来の電気炉としては、例えば、図4と図5に示すものが知られている。図4に示す電気炉は、炉体30の内部の左右それぞれに金属ヒータ31を設けるとともに、炉体30の上部中央に回転ファン32を設け、これらの金属ヒータ31で炉体30の内部の空気を加熱し、回転ファン32でその加熱した空気を対流させることによって被加熱材Tを加熱している。
【0004】
また、図5に示す電気炉は、炉体40の外部にエアヒータ41を取付け、外部の空気をそのエアヒータ41を通して加熱して炉体40の内部に取り入れ、その加熱した空気で被加熱材Tを加熱している。なお、加熱された空気は、炉体40の外部に排出されるようになっている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
特開2015-137781号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
特許文献1および図4と図5に示す従来技術の電気炉は、いずれも電気を加熱源として利用しているので、カーボンニュートラルの観点から極めて好ましい。
【0007】
しかしながら、これら電気炉のいずれにも加熱効率のさらなる向上が求められる。すなわち、特許文献1に示す電気炉は、冷却ファンによる冷却機能を持たせているので、自ずと加熱効率が低下する。
【0008】
また、図4に示す電気炉は、炉体30の内部の左右に設けた金属ヒータ31で炉体30の内部の空気を加熱し、それを回転ファン32で対流させるので、加熱された空気の攪拌効果が十分とはいえず、加熱効率に課題が残る。また、被加熱材Tには加熱された空気が常に一定の方向から作用することからも加熱効率に問題がある。これらは、特に、被加熱材Tの形状が複雑な場合に顕著である。
【0009】
また、この電気炉における回転ファン32は、高温である炉体30の内部に設けられているので、変形やインペラバランスの崩れによる振動などの損傷が発生し易く、その寿命が短いといった問題もある。
【0010】
また、図5に示す電気炉は、炉体40の外部の空気(すなわち常温の空気)をエアヒータ41で加熱し、その加熱した空気を被加熱材Tに作用させた後、排気するので、常に常温の空気を必要な高温まで加熱する必要がある。したがって、エネルギーの損失が大きく、加熱効率が低い。
(【0011】以降は省略されています)

この特許をJ-PlatPatで参照する
Flag Counter

関連特許

三建産業株式会社
工業炉
2か月前
三建産業株式会社
アンモニア加熱分解装置
1か月前
三建産業株式会社
非鉄金属溶解炉用電気ヒータ装置
27日前
個人
屑鉄の大量溶解装置
1か月前
キヤノン電子株式会社
焼成炉
2か月前
三建産業株式会社
電気炉
10か月前
三建産業株式会社
電気炉
11か月前
三建産業株式会社
電気炉
9か月前
サンファーネス株式会社
熱処理炉
2か月前
日本鋳造株式会社
電気炉の補修方法
8か月前
中外炉工業株式会社
熱処理炉
9か月前
中外炉工業株式会社
連続式熱処理炉
4か月前
中外炉工業株式会社
ダスト処理設備
9か月前
三建産業株式会社
電気ヒータ
10か月前
三建産業株式会社
電気ヒータ
10か月前
ノリタケ株式会社
連続加熱炉
1か月前
ノリタケ株式会社
連続加熱炉
1か月前
ノリタケ株式会社
連続加熱炉
1か月前
ノリタケ株式会社
連続加熱炉
1か月前
株式会社Feel
連続炉
12か月前
大同特殊鋼株式会社
溶解炉
6日前
トヨタ自動車株式会社
ノロ取りシステム
4か月前
クアーズテック株式会社
ローラー
11か月前
大同特殊鋼株式会社
熱処理炉
3か月前
東京窯業株式会社
炉頂カバー、及び誘導炉
11か月前
ノリタケ株式会社
ロータリーキルン
2か月前
大同特殊鋼株式会社
昇降扉の落下防止装置
5か月前
ノリタケ株式会社
ロータリーキルン
1か月前
株式会社サンコー
溶解炉の燃焼方法と装置
10か月前
株式会社神戸製鋼所
等方圧加圧装置
5か月前
三建産業株式会社
工業炉の加熱構造
8か月前
大同特殊鋼株式会社
坩堝スカムの除去方法
2か月前
三建産業株式会社
工業炉の加熱構造
8か月前
大同特殊鋼株式会社
熱処理設備
11か月前
大同特殊鋼株式会社
熱処理設備
11か月前
住友金属鉱山株式会社
水冷ジャケット
1か月前
続きを見る