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公開番号2024010380
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-01-24
出願番号2022111685
出願日2022-07-12
発明の名称漏洩防止具及び漏洩防止具の設置構造
出願人未来工業株式会社
代理人個人,個人
主分類G21F 3/00 20060101AFI20240117BHJP(核物理;核工学)
要約【課題】壁材の設置前にも漏洩防止具を設置可能とする。
【解決手段】漏洩防止具10は、天井壁11に形成された貫通孔11hを天井壁11の裏側から覆って、貫通孔11hから放射線が漏洩するのを防止する。漏洩防止具10は、貫通孔11hの周りを取り囲む大きさの開口部25を先端21aに形成する筒状の周壁21、および、開口部25と対向した底壁22、を備えた有底箱状を成し、放射線の漏洩を防止する材料を含んで形成された本体部20と、周壁21の先端21aよりも底壁22側に位置し、天井壁11が固定される第2長尺材13bに対して取り付けられる取付部50と、を備える。取付部50は、周壁21の先端21aが裏側面11bに当接した状態で、第2長尺材13bに取り付け可能である。
【選択図】図5
特許請求の範囲【請求項1】
壁材に形成された貫通孔を前記壁材の裏側から覆って、前記貫通孔から放射線が漏洩するのを防止する漏洩防止具であって、
前記貫通孔の周りを取り囲む大きさの開口部を先端に形成する筒状の周壁、および、前記開口部と対向した底壁、を備えた有底箱状を成し、前記放射線の漏洩を防止する材料を含んで形成された本体部と、
前記周壁の先端よりも前記底壁側に位置し、前記壁材が固定される固定部材に対して取り付けられる取付部と、を備え、
前記取付部は、前記周壁の先端が前記壁材の裏側面に当接した状態で、前記固定部材に取り付け可能である、漏洩防止具。
続きを表示(約 1,200 文字)【請求項2】
前記本体部は、
前記放射線の漏洩を防止する材料により形成され、筒状の遮蔽周壁および遮蔽底壁を備えた有底箱状の遮蔽部と、
前記遮蔽部よりも剛性の高い材料により形成され、前記遮蔽周壁に重なる筒状の重合部と、を有し、
前記周壁は、前記遮蔽周壁及び前記重合部を含み、
前記底壁は、前記遮蔽底壁を含み、
前記開口部は、前記遮蔽周壁の先端に形成され、
前記重合部のうち少なくとも前記遮蔽部と対向する部位は、前記遮蔽周壁の先端よりも前記底壁側に位置している請求項1に記載の漏洩防止具。
【請求項3】
前記遮蔽周壁には、前記遮蔽周壁の先端から前記底壁に向かう切込みが予め設けられている請求項2に記載の漏洩防止具。
【請求項4】
前記取付部は、前記本体部と別体であり、前記本体部に取着される取着部を備え、
前記取着部は、前記開口部に対する前記取付部の配置位置を前記開口部と前記底壁との対向方向にずれた異なる位置に変更して前記本体部に取着可能である請求項1~請求項3のうちいずれか一項に記載の漏洩防止具。
【請求項5】
請求項4に記載の漏洩防止具を設置する漏洩防止具の設置構造であって、
前記固定部材は、第1長尺材と、前記第1長尺材に対して上下方向に重なるとともに水平方向に交差し、前記第1長尺材よりも下側に位置する第2長尺材と、により構成された天井下地材のうちの前記第2長尺材であり、
前記壁材は、前記第2長尺材に固定される天井壁からなり、
前記本体部は、前記開口部が下方を向くように設けられ、
前記取着部は、前記開口部に対する前記取付部の設置位置を、前記第1長尺材及び前記第2長尺材のそれぞれの上面に前記取付部が載置可能となる前記上下方向にずれた少なくとも二つの位置に変更して前記本体部に取着可能である漏洩防止具の設置構造。
【請求項6】
前記本体部は、
前記放射線の漏洩を防止する材料により形成され、筒状の遮蔽周壁および遮蔽底壁を備えた有底箱状の遮蔽部と、
前記遮蔽部よりも剛性の高い材料により形成され、前記遮蔽周壁に重なる筒状の重合部と、を有し、
前記周壁は、前記遮蔽周壁及び前記重合部を含み、
前記底壁は、前記遮蔽底壁を含み、
前記開口部は、前記遮蔽周壁の先端に形成され、
前記重合部は、その全体が前記固定部材の上面の高さよりも高い位置にあって、かつ前記遮蔽周壁の先端よりも前記底壁側に位置している請求項5に記載の漏洩防止具の設置構造。
【請求項7】
前記遮蔽周壁には、前記第2長尺材の上下方向の高さ以上の長さで、前記遮蔽周壁の先端から前記底壁に向かう切込みが予め設けられている請求項6に記載の漏洩防止具の設置構造。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、漏洩防止具及び漏洩防止具の設置構造に関する。
続きを表示(約 1,900 文字)【背景技術】
【0002】
漏洩防止具を用いて、レントゲン室等の部屋の内部から外部への放射線の漏洩防止が図られている。例えば、特許文献1に記載の漏洩防止具は、壁材に形成された貫通孔を壁材の裏側から覆うことにより、貫通孔からの放射線の漏洩を防止するものである。漏洩防止具は、有底箱状のボックスと、ボックスの開口端に位置するフランジと、を有する。フランジが壁材の裏側面に固定されることにより、漏洩防止具が壁材の裏側に設置されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2006-50860号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
特許文献1に記載の漏洩防止具は、フランジが壁材に固定されることによって設置されるため、壁材が設置された後でないと設置できない。壁材の設置前にも漏洩防止具を設置できるよう、漏洩防止具の改良が望まれていた。
【課題を解決するための手段】
【0005】
上記課題を解決するための漏洩防止具及び漏洩防止具の設置構造の各態様を記載する。
[態様1]壁材に形成された貫通孔を前記壁材の裏側から覆って、前記貫通孔から放射線が漏洩するのを防止する漏洩防止具であって、前記貫通孔の周りを取り囲む大きさの開口部を先端に形成する筒状の周壁、および、前記開口部と対向した底壁、を備えた有底箱状を成し、前記放射線の漏洩を防止する材料を含んで形成された本体部と、前記周壁の先端よりも前記底壁側に位置し、前記壁材が固定される固定部材に対して取り付けられる取付部と、を備え、前記取付部は、前記周壁の先端が前記壁材の裏側面に当接した状態で、前記固定部材に取り付け可能である、漏洩防止具。
【0006】
[態様2]前記本体部は、前記放射線の漏洩を防止する材料により形成され、筒状の遮蔽周壁および遮蔽底壁を備えた有底箱状の遮蔽部と、前記遮蔽部よりも剛性の高い材料により形成され、前記遮蔽周壁に重なる筒状の重合部と、を有し、前記周壁は、前記遮蔽周壁及び前記重合部を含み、前記底壁は、前記遮蔽底壁を含み、前記開口部は、前記遮蔽周壁の先端に形成され、前記重合部のうち少なくとも前記遮蔽部と対向する部位は、前記遮蔽周壁の先端よりも前記底壁側に位置している[態様1]に記載の漏洩防止具。
【0007】
[態様3]前記遮蔽周壁には、前記遮蔽周壁の先端から前記底壁に向かう切込みが予め設けられている[態様2]に記載の漏洩防止具。
[態様4]前記取付部は、前記本体部と別体であり、前記本体部に取着される取着部を備え、前記取着部は、前記開口部に対する前記取付部の配置位置を前記開口部と前記底壁との対向方向にずれた異なる位置に変更して前記本体部に取着可能である[態様1]~[態様3]のうちいずれか一つに記載の漏洩防止具。
【0008】
[態様5][態様4]に記載の漏洩防止具を設置する漏洩防止具の設置構造であって、前記固定部材は、第1長尺材と、前記第1長尺材に対して上下方向に重なるとともに水平方向に交差し、前記第1長尺材よりも下側に位置する第2長尺材と、により構成された天井下地材のうちの前記第2長尺材であり、前記壁材は、前記第2長尺材に固定される天井壁からなり、前記本体部は、前記開口部が下方を向くように設けられ、前記取着部は、前記開口部に対する前記取付部の設置位置を、前記第1長尺材及び前記第2長尺材のそれぞれの上面に前記取付部が載置可能となる前記上下方向にずれた少なくとも二つの位置に変更して前記本体部に取着可能である漏洩防止具の設置構造。
【0009】
[態様6]前記本体部は、前記放射線の漏洩を防止する材料により形成され、筒状の遮蔽周壁および遮蔽底壁を備えた有底箱状の遮蔽部と、前記遮蔽部よりも剛性の高い材料により形成され、前記遮蔽周壁に重なる筒状の重合部と、を有し、前記周壁は、前記遮蔽周壁及び前記重合部を含み、前記底壁は、前記遮蔽底壁を含み、前記開口部は、前記遮蔽周壁の先端に形成され、前記重合部は、その全体が前記固定部材の上面の高さよりも高い位置にあって、かつ前記遮蔽周壁の先端よりも前記底壁側に位置している[態様5]に記載の漏洩防止具の設置構造。
【0010】
[態様7]前記遮蔽周壁には、前記第2長尺材の上下方向の高さ以上の長さで、前記遮蔽周壁の先端から前記底壁に向かう切込みが予め設けられている[態様6]に記載の漏洩防止具の設置構造。
【発明の効果】
(【0011】以降は省略されています)

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