TOP特許意匠商標
特許ウォッチ Twitter
公開番号2024015579
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-02-06
出願番号2022117724
出願日2022-07-25
発明の名称汚泥処理方法及び汚泥処理システム
出願人株式会社大林組
代理人個人,個人
主分類G21F 9/10 20060101AFI20240130BHJP(核物理;核工学)
要約【課題】浄化槽に蓄積された汚泥を、効率的に取り除くためのことができる泥処理方法及び汚泥処理システムを提供する。
【解決手段】汚泥処理システム20は、トイレ11等から公共の下水道に排水される排水処理システム10に設けられている。トイレ11等から公共の下水道に排水される排水処理システム10に設けられている。排水設備と、汚水を放流する下水道との間に設けられ、一時的に蓄積する浄化槽15a,15bに蓄積された汚泥を処理する。汚泥処理システム20は、浄化槽15a,15bの汚泥を、ポンプ22を用いて汚泥槽21に排出し、汚泥槽21において、攪拌及び希釈した後、下水道に放流する。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
排水設備と、前記排水設備からの汚水を放流する下水道との間に設けられ、一時的に蓄積する浄化槽に蓄積された汚泥を処理する汚泥処理方法であって、
前記浄化槽の前記汚泥を、ポンプを用いて汚泥槽に排出し、
前記汚泥槽において、攪拌及び希釈した後、前記下水道に放流することを特徴とする汚泥処理方法。
続きを表示(約 750 文字)【請求項2】
前記汚泥を、前記排水設備から排出される放射性物質の半減期以上の放置時間で、前記汚泥槽に貯留した後、前記下水道に放流することを特徴とする請求項1に記載の汚泥処理方法。
【請求項3】
前記排水設備を備える施設の放射性物質の使用状況において、使用される前記放射性物質を特定し、
前記放射性物質に応じた前記放置時間を特定することを特徴とする請求項2に記載の汚泥処理方法。
【請求項4】
前記汚泥における放射性物質に関する検査の結果が条件を満たす場合に、前記汚泥を前記汚泥槽に排出することを特徴とする請求項1に記載の汚泥処理方法。
【請求項5】
前記浄化槽として、第1及び第2の浄化槽を設け、
前記排水設備を備える施設の前記放射性物質の使用状況に応じて、使用していた前記第1の浄化槽を、前記排水設備と前記下水道から切り離して、前記第2の浄化槽に切り替えた後、前記第1の浄化槽の前記汚泥を、前記汚泥槽に排出することを特徴とする請求項4に記載の汚泥処理方法。
【請求項6】
放射性物質を用いる施設の排水設備と、前記排水設備からの汚水を放流する排水管と、前記排水設備と下水道との間に設けられ一時的に蓄積する浄化槽とを備え、前記浄化槽に蓄積された汚泥を処理する汚泥処理システムであって、
前記浄化槽からの汚泥を移送するための汚泥槽と、
前記汚泥槽に前記浄化槽からの前記汚泥を排出するための第1ポンプと、
前記汚泥槽から前記汚泥を前記下水道に放流するための第2ポンプと、を備え、
前記汚泥槽において、前記汚泥を攪拌及び希釈した後、前記下水道に放流することを特徴とする汚泥処理システム。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本開示は、排水設備から排出されて蓄積された汚泥の処理を行なう汚泥処理方法及び汚泥処理システムに関する。
続きを表示(約 1,700 文字)【背景技術】
【0002】
現在、医療において、放射性同位体(RI)を用いた検査や治療が行われている。この場合、検査や治療の前に、受診者や患者に、RIを含む薬剤が投与される。その後、人体に投与されたRIは、尿や糞便に混入されて排出される。
【0003】
ここで、RIは放射性物質であるため、RIを、通常の尿や糞便と同様に、そのまま下水道に排出することは問題がある。そこで、RIを投与された患者からのRIを含む排泄物を含む廃液の処理装置についての検討が行われている(例えば、特許文献1参照。)。この文献においては、患者に投与されたRIとしてヨウ素131(I-131)等の有機ハロゲン化合物を含む廃液を、有機ハロゲン化合物トラップに通過させることにより処理する。この場合、有機ハロゲン化合物を含む廃液を通過させる容器内に、有機ハロゲン化合物の分子内のハロゲン元素を選択的に無機化し、無機化したハロゲン元素を吸着保持するハロゲン吸着剤を充填する。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特開2000-239190号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
通常、RIを含む排泄物も、浄化槽を通過する。この浄化槽においては、固形物を液体から分離している。そして、分離した固形物である汚泥は、浄化槽において蓄積されると、屎尿収集運搬用の吸上車(いわゆるバキュームカー)で回収される。しかしながら、浄化槽の設置場所が、建物の高層階や地下階等、ホースや配管の接続が困難な場所であったり、吸上車の寄り付きや駐車スペースの確保が困難な敷地の建物に設けられたりすることがある。これらの場合には、汚泥の回収時に、吸上車から浄化槽までを、長いホースや配管で接続する必要があった。このため、汚泥の回収時に手間がかかっていた。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記課題を解決する汚泥処理方法は、排水設備と、前記排水設備からの汚水を放流する下水道との間に設けられ、一時的に蓄積する浄化槽に蓄積された汚泥を処理する汚泥処理方法であって、前記浄化槽の汚泥を、ポンプを用いて汚泥槽に排出し、前記汚泥槽において、攪拌及び希釈した後、前記下水道に放流する。
【0007】
上記課題を解決する汚泥処理システムは、放射性物質を用いる施設の排水設備と、前記排水設備からの汚水を放流する排水管と、前記排水設備と下水道との間に設けられ一時的に蓄積する浄化槽とを備え、前記浄化槽に蓄積された汚泥を処理する汚泥処理システムであって、前記浄化槽からの汚泥を移送するための汚泥槽と、前記汚泥槽に前記浄化槽からの前記汚泥を排出するための第1ポンプと、前記汚泥槽から前記汚泥を前記下水道に放流するための第2ポンプと、を備え、前記汚泥槽において、前記汚泥を攪拌及び希釈した後、前記下水道に放流する。
【発明の効果】
【0008】
本発明によれば、浄化槽に蓄積された汚泥を、効率的に取り除くことができる。
【図面の簡単な説明】
【0009】
実施形態における汚泥処理システムの構成を説明する説明図である。
実施形態における管理装置のハードウェア構成の説明図である。
実施形態における汚泥処理の処理手順を説明する流れ図である。
【発明を実施するための形態】
【0010】
以下、図1~図3を用いて、汚泥処理方法及び汚泥処理システムを具体化した一実施形態を説明する。
図1は、本実施形態における汚泥処理システム20と、この汚泥処理システム20が設けられる排水処理システム10を示している。排水処理システム10は、トイレ11等から公共の下水道との間に設けられる。本実施形態の汚泥処理システム20及び排水処理システム10は、RI検査を行なう医療機関等が入居しているビルの5階等に設けられる。更に、この医療機関(施設)においては、18F-FDG(18F-fluorodeoxyglucose)を含む薬剤を用いてRI検査を行なう場合を想定する。
(【0011】以降は省略されています)

この特許をJ-PlatPatで参照する

関連特許

株式会社大林組
建物
17日前
株式会社大林組
建築物
1か月前
株式会社大林組
建築物
1か月前
株式会社大林組
建築物
1か月前
株式会社大林組
建築物
1か月前
株式会社大林組
建築物
1か月前
株式会社大林組
支承装置
1か月前
株式会社大林組
制振建物
10日前
株式会社大林組
天井構造物
29日前
株式会社大林組
地下貯留槽
16日前
株式会社大林組
照明システム
25日前
株式会社大林組
庇および構造物
17日前
株式会社大林組
真三軸試験方法
1か月前
株式会社大林組
異常検知システム
1か月前
株式会社大林組
給気照明システム
25日前
株式会社大林組
建築物の施工方法
1か月前
株式会社大林組
木質横軸材の接合構造
1か月前
株式会社大林組
接続構造及び接続方法
22日前
株式会社大林組
接続構造及び接続方法
22日前
株式会社大林組
評価装置及び、評価方法
1か月前
株式会社大林組
照明を計測するシステム
25日前
株式会社大林組
作業支援装置及び作業支援方法
17日前
株式会社大林組
ブラインドボックスの設置構造
1か月前
株式会社大林組
照明計画の評価方法及びプログラム
25日前
株式会社大林組
切断装置及び棒状部材の切断撤去方法
22日前
株式会社大林組
有機排水浄化システム及び有機排水浄化方法
24日前
株式会社大林組
木架構の接合構造、及び、木架構の接合方法
1か月前
株式会社大林組
回転体設置方法およびブレードリフトアップ装置
2日前
株式会社大林組
貫入抵抗低減装置及びサクション構造体の貫入方法
2日前
株式会社大林組
水害危険度評価方法、及び、水害危険度評価システム
18日前
株式会社大林組
吊り治具
8日前
株式会社大林組
設計支援システム、設計支援方法及び設計支援プログラム
1か月前
株式会社大林組
作業支援システム、作業支援方法及び作業支援プログラム
1か月前
株式会社大林組
沈下解析システム、沈下解析方法及び沈下解析プログラム
11日前
株式会社大林組
トンネル剥落防止工法及びトンネル剥落防止工法用スプレー剤
1か月前
株式会社大林組
接続構造、踏板ピース、螺旋階段、および、螺旋階段の組立方法
2日前
続きを見る