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公開番号2024034885
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-03-13
出願番号2022139435
出願日2022-09-01
発明の名称木架構の接合構造、及び、木架構の接合方法
出願人株式会社大林組
代理人弁理士法人一色国際特許事務所
主分類E04B 1/58 20060101AFI20240306BHJP(建築物)
要約【課題】木質縦材と木質載置材が損傷し難い木架構の接合構造等を提供する。
【解決手段】木質縦材と、前記木質縦材の上面に載置される木質載置材とを接合する木架構の接合構造であって、前記上面は、前記木質載置材と当接する載置材当接面と、前記木質載置材が当接しない載置材非当接面と、を有しており、前記載置材非当接面載置され、前記木質載置材に働く荷重を伝達する荷重伝達材を有し、前記荷重伝達材は、前記木質縦材と前記木質載置材に接合されている。
【選択図】図2
特許請求の範囲【請求項1】
木質縦材と、前記木質縦材の上面に載置される木質載置材とを接合する木架構の接合構造であって、
前記上面は、前記木質載置材と当接する載置材当接面と、
前記木質載置材が当接しない載置材非当接面と、を有しており、
前記載置材非当接面に載置され、前記木質載置材に働く荷重を伝達する荷重伝達材を有し、
前記荷重伝達材は、前記木質縦材と前記木質載置材に接合されていることを特徴とする木架構の接合構造。
続きを表示(約 600 文字)【請求項2】
請求項1に記載の木架構の接合構造であって、
前記載置材非当接面の全面に前記荷重伝達材が載置されており、
前記荷重伝達材は、前記木質縦材の縦面と同面となる同面部を有することを特徴とする木架構の接合構造。
【請求項3】
請求項1または請求項2に記載の木架構の接合構造であって、
前記荷重伝達材は、前記木質載置材の側面と接着材で接着され、前記木質縦材とは前記木質縦材の軸方向に沿う棒状接合材により接合されていることを特徴とする木架構の接合構造。
【請求項4】
請求項2に記載の木架構の接合構造であって、
前記荷重伝達材の繊維方向は縦方向であることを特徴とする木架構の接合構造。
【請求項5】
木質縦材と、前記木質縦材の上面に載置される木質載置材とを接合する木架構の接合方法であって、
前記木質載置材に働く荷重を伝達し、前記上面において前記木質載置材が当接しない載置材非当接面の全面に載置される荷重伝達材を製造する荷重伝達材製造ステップと、
前記木質載置材と前記荷重伝達材とを接合して仕口ブロックを形成する仕口ブロック形成ステップと、
前記仕口ブロックを前記上面に載置し、前記荷重伝達材と前記木質縦材とを接合する縦方向接合ステップと、
を有することを特徴とする木架構の接合方法。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、木架構の接合構造、及び、木架構の接合方法に関する。
続きを表示(約 1,600 文字)【背景技術】
【0002】
従来から、例えば特許文献1のように、木材からなる柱と木材からなる梁とを金物を介して接合する柱梁の接合構造は知られている。このような接合方法では、金物にボルトが挿通されるボルト孔が設けられており、柱や梁を長手方向と直交する方向に貫通し、金物が備えるボルト孔に挿通されるボルトにより、柱と梁が接合されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開平10-292492号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
上記従来の接合構造では、金物に設けられているボルト孔の内径は、ボルトの外径より大きく形成されているので、ボルトとボルト孔との間に隙間が生じている。このため、梁に作用する荷重によりボルトがボルト孔との隙間において移動しやすいので、柱及び梁にめり込みが生じてしまい接合強度が低下する虞があるという課題があった。
【0005】
本発明は、このような事情に鑑みてなされたものであり、木質縦材と木質載置材が損傷し難い木架構の接合構造、及び、木架構の接合方法を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
かかる目的を達成するために本発明の木架構の接合構造は、
木質縦材と、前記木質縦材の上面に載置される木質載置材とを接合する木架構の接合構造であって、
前記上面において、前記木質載置材が当接されない載置材非当接面に載置され、前記木質載置材に働く荷重を伝達する荷重伝達材を有し、
前記荷重伝達材は、前記木質縦材及び前記木質載置材と各々接合されていることを特徴とする。
本発明の他の特徴については、本明細書および添付図面の記載により明らかにする。
【発明の効果】
【0007】
本発明によれば、木質縦材と木質載置材が損傷し難い木架構の接合構造、及び、木架構の接合方法を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
本発明の一実施形態にかかる木架構の接合構造を示す斜視図である。
木架構の接合構造を説明する分解斜視図である。
図3(a)は、梁構造体の分解斜視図であり、図3(b)は、仕口ブロックの分解斜視図であり、図3(c)は、仕口ブロックを示す斜視図である。
木架構の接合方法を示すフロー図である。
梁構造体の変形例を示す分解斜視図である。
木架構の接合構造の変形例を示す斜視図である。
【発明を実施するための形態】
【0009】
後述する明細書及び図面の記載から、少なくとも以下の事項が明らかとなる。
態様1:木質縦材と、前記木質縦材の上面に載置される木質載置材とを接合する木架構の接合構造であって、
前記上面において、前記木質載置材が当接されない載置材非当接面に載置され、前記木質載置材に働く荷重を伝達する荷重伝達材を有し、
前記荷重伝達材は、前記木質縦材及び前記木質載置材と各々接合されていることを特徴とする木架構の接合構造である。
【0010】
態様1の木架構の接合構造によれば、木質縦材の上面において木質載置材が当接しない載置材非当接面に載置される荷重伝達材が、木質縦材及び木質載置材と各々接合されているので、木質載置材に働く荷重を荷重伝達材から木質柱に伝達することが可能となる。このため、木質載置材に働く荷重が木質柱の上面の載置材非当接面まで分散して伝達されるので、ボルトなどにより接合する場合と比べて木質縦材及び木質載置材にめり込み等が生じないため、木質縦材及び木質載置材の損傷を抑制することができる。
(【0011】以降は省略されています)

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