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公開番号2024039794
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-03-25
出願番号2022144417
出願日2022-09-12
発明の名称木質横軸材の接合構造
出願人株式会社大林組
代理人弁理士法人一色国際特許事務所
主分類E04B 1/58 20060101AFI20240315BHJP(建築物)
要約【課題】製造性及び施工性に優れた木質横軸材の接合構造を提供する。
【解決手段】横方向を軸方向とする2本の木質横軸材が軸方向に接合される木質横軸材の接合構造であって、各々の木質横軸材は、接合される端部に、軸方向及び上下方向といずれも交差する交差方向の幅が狭く形成されるとともに当該交差方向において互いに対面させて配置される平坦な対面部を備えた狭幅部と、対面部と繋がり狭幅部から軸方向に突出し、上下方向に沿って形成された突出部と、対面部と繋がり、上下方向に沿って先端とは反対側に窪む凹部と、を備え、2本の木質横軸材は、互いの対面部が当接され、2本の木質横軸材のうちの一方の木質横軸材の突出部が、2本の木質横軸材のうちの他方の木質横軸材の凹部に挿入された状態で、軸方向における突出部と凹部との間にて、2本の木質横軸材の狭幅部間にわたる棒状接合材により接合されていることを特徴とする。
【選択図】図3
特許請求の範囲【請求項1】
横方向を軸方向とする2本の木質横軸材が前記軸方向に接合される木質横軸材の接合構造であって、
各々の前記木質横軸材は、接合される端部に、前記軸方向及び上下方向といずれも交差する交差方向の幅が狭く形成されるとともに当該交差方向において互いに対面させて配置される平坦な対面部を備えた狭幅部と、
前記対面部と繋がり前記狭幅部から前記軸方向に突出し、上下方向に沿って形成された突出部と、
前記対面部と繋がり、上下方向に沿って前記先端とは反対側に窪む凹部と、
を備え、
前記2本の木質横軸材は、互いの前記対面部が当接され、前記2本の木質横軸材のうちの一方の前記木質横軸材の前記突出部が、前記2本の木質横軸材のうちの他方の前記木質横軸材の前記凹部に挿入された状態で、前記軸方向における前記突出部と前記凹部との間にて、前記2本の前記木質横軸材の前記狭幅部間にわたる棒状接合材により接合されていることを特徴とする木質横軸材の接合構造。
続きを表示(約 370 文字)【請求項2】
請求項1に記載の木質横軸材の接合構造であって、
各々の前記木質横軸材における前記突出部から前記凹部までの前記軸方向の長さは、前記突出部の突出長さ及び前記凹部の窪み深さより長いことを特徴とする木質横軸材の接合構造。
【請求項3】
請求項1または請求項2に記載の木質横軸材の接合構造であって、
前記一方の前記木質横軸材の前記突出部の前記交差方向の幅は、前記他方の前記木質横軸材の前記凹部の前記交差方向の幅よりも狭いことを特徴とする木質横軸材の接合構造。
【請求項4】
請求項1または請求項2に記載の木質横軸材の接合構造であって、
前記棒状接合材は、各々前記狭幅部に前記交差方向に沿って設けられた嵌入孔に嵌入される木栓であることを特徴とする木質横軸材の接合構造。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、木質横軸材の接合構造に関する。
続きを表示(約 2,300 文字)【背景技術】
【0002】
従来から、例えば特許文献1のように、接合する梁同士の端部に各々設けた縦スリットに、梁接合部材のような接合金物をそれぞれ差し込み、各梁側に設けられた接合孔に圧入するドリフトピンを接合金物に設けられた貫通孔に挿通させることにより梁を接合することは知られている。
また、従来から、梁同士を追掛け大栓継ぎ方法により接合することも知られている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2015-175119号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
上記従来の接合方法のように、接合金物及びドリフトピンを用いる場合には、金属部分に錆が生じるので外部に露出する箇所に使用することは難しく、使用する場合には、接合金物及びドリフトピンが露出しないように覆う細工を施さなければならず、製造及び施工が煩雑である。
【0005】
また、追掛け大栓継ぎ方法により接合する場合には、接合する各梁に梁同士が軸方向に離れないように係止するための係止部及び被係止部と、梁同士が幅方向に離れないように係止するための、一方の梁から軸方向に突出する突出部及び他方の梁の突出部が嵌入される凹部と、をそれぞれ設ける必要がある。係止部及び被係止部は、梁に作用する支圧を伝達するため、また、突出部及び凹部は、互いに幅方向に移動しないように保持するため、互いに密着しなければならず、高い精度が要求されるので、製造及び施工が煩雑であるという課題があった。
本発明は、このような事情に鑑みてなされたものであり、製造性及び施工性に優れた木質横軸材の接合構造を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
かかる目的を達成するために本発明の木質横軸材の接合構造は、
横方向を軸方向とする2本の木質横軸材が前記軸方向に接合される木質横軸材の接合構造であって、
各々の前記木質横軸材は、接合される端部に、前記軸方向及び上下方向といずれも交差する交差方向の幅が狭く形成されるとともに当該交差方向において互いに対面させて配置される平坦な対面部を備えた狭幅部と、
前記対面部と繋がり前記狭幅部から前記軸方向に突出し、上下方向に沿って形成された突出部と、
前記対面部と繋がり、上下方向に沿って前記先端とは反対側に窪む凹部と、
を備え、
前記2本の木質横軸材は、互いの前記対面部が当接され、前記2本の木質横軸材のうちの一方の前記木質横軸材の前記突出部が、前記2本の木質横軸材のうちの他方の前記木質横軸材の前記凹部に挿入された状態で、前記軸方向における前記突出部と前記凹部との間にて、前記2本の前記木質横軸材の前記狭幅部間にわたる棒状接合材により接合されていることを特徴とする。
本発明の他の特徴については、本明細書および添付図面の記載により明らかにする。
【発明の効果】
【0007】
本発明によれば、製造性及び施工性に優れた木質横軸材の接合構造を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
本発明の木質横軸材の接合構造において接合される2本の木質梁を示す斜視図である。
木質梁の平面図である。
本発明の木質横軸材の接合構造を示す平面図である。
2本の木質梁を木栓により接合する状態を示す斜視図である。
【発明を実施するための形態】
【0009】
後述する明細書及び図面の記載から、少なくとも以下の事項が明らかとなる。
態様1:横方向を軸方向とする2本の木質横軸材が前記軸方向に接合される木質横軸材の接合構造であって、
各々の前記木質横軸材は、接合される端部に、前記軸方向及び上下方向といずれも交差する交差方向の幅が狭く形成されるとともに当該交差方向において互いに対面させて配置される平坦な対面部を備えた狭幅部と、
前記対面部と繋がり前記狭幅部から前記軸方向に突出し、上下方向に沿って形成された突出部と、
前記対面部と繋がり、上下方向に沿って前記先端とは反対側に窪む凹部と、
を備え、
前記2本の木質横軸材は、互いの前記対面部が当接され、前記2本の木質横軸材のうちの一方の前記木質横軸材の前記突出部が、前記2本の木質横軸材のうちの他方の前記木質横軸材の前記凹部に挿入された状態で、前記軸方向における前記突出部と前記凹部との間にて、前記2本の前記木質横軸材の前記狭幅部間にわたる棒状接合材により接合されていることを特徴とする木質横軸材の接合構造である。
【0010】
態様1の木質横軸材の接合構造によれば、接合される端部に各々設けられ、交差方向の幅が狭く形成された狭幅部の対面部が、当該交差方向において互いに対面させて当接された状態で、2本の木質横軸材の狭幅部間にわたる棒状接合材により接合されているので、木質横軸材に作用する支圧を、棒状接合材により確実に伝達することが可能である。このため、従来の追掛け大栓継ぎのように、互いに設けられた係止部を係止させて支圧を伝達しないので、係止部を設ける必要がなく、また、当接する部位は平坦な形状なので加工が容易であり製造性に優れている。
(【0011】以降は省略されています)

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