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公開番号2024058033
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-04-25
出願番号2022165140
出願日2022-10-14
発明の名称回転体設置方法およびブレードリフトアップ装置
出願人株式会社大林組
代理人個人,個人
主分類F03D 13/10 20160101AFI20240418BHJP(液体用機械または機関;風力原動機,ばね原動機,重力原動機;他類に属さない機械動力または反動推進力を発生するもの)
要約【課題】風力発電機の周辺に大きな作業ヤードを確保することなく回転体を設置することのできる回転体設置方法およびブレードリフトアップ装置を提供する。
【解決手段】ブレードリフトアップ装置50は、ブレード14をタワー部分11の周囲に設けられたガイドタワー21に沿って積載作業位置と取付作業位置との間を上下方向に昇降移動可能に構成され、ガイドタワー21に対して第1水平方向H1に進退移動可能なステージ52と、ステージ52上を第2水平方向H2に移動可能に構成され、ブレード14を支持可能なブレード支持装置53と、を備える。取付対象となるブレード取付口41がステージ52の取付作業位置を向くようにハブ15を回転させるステップと、ブレード14を積載したステージ52を取付作業位置に配置するステップと、ステージ52の進退移動とブレード支持装置53の移動とを用いて、ブレード14の位置調整を行うステップと、を備える。
【選択図】図6
特許請求の範囲【請求項1】
ブレード取付口が形成されたハブと前記ブレード取付口に取り付けられるブレードとを有する回転体をタワー部分の頂部に設置する回転体設置方法であって、
前記ブレードが取り付けられる前に、前記ハブをナセルの先端に取り付けるとともに前記タワー部分の頂部において前記ナセルを所定の角度まで回転させるステップと、
前記タワー部分の周囲に設けられたガイドタワーに沿って積載作業位置と取付作業位置との間を上下方向に昇降移動可能に構成され、前記ガイドタワーに対して第1水平方向に進退移動可能なステージと、前記ステージ上を第2水平方向に移動可能に構成され、前記ブレードを支持可能なブレード支持装置と、を備えたブレードリフトアップ装置を設置するステップと、
取付対象となる前記ブレード取付口が前記ステージの前記取付作業位置を向くように前記ハブを回転させるステップと、
前記ブレードを積載した前記ステージを前記取付作業位置に配置するステップと、
前記ステージの前記第1水平方向での進退移動と、前記ブレード支持装置の前記第2水平方向での移動とを用いて、前記取付対象に対する前記ブレードの位置調整を行うステップと、を備える
回転体設置方法。
続きを表示(約 460 文字)【請求項2】
前記所定の角度は、前記ハブが前記第2水平方向を向く角度である
請求項1に記載の回転体設置方法。
【請求項3】
前記第2水平方向における前記ブレードの過度な移動を、前記ステージに設けた規制材で規制する
請求項1または2に記載の回転体設置方法。
【請求項4】
タワー部分の頂部へブレードをリフトアップするブレードリフトアップ装置であって、
前記タワー部分の周囲に設けられたガイドタワーに沿って積載作業位置と取付作業位置との間を上下方向に昇降移動可能に構成され、前記ガイドタワーに対して第1水平方向に進退移動可能なステージと、
前記ステージ上を第2水平方向に移動可能に構成され、前記ブレードを支持可能なブレード支持装置と、を備える
ブレードリフトアップ装置。
【請求項5】
前記ステージには、前記第2水平方向における前記ブレードの過度な移動を規制する規制材が設けられている
請求項4に記載のブレードリフトアップ装置。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、風力発電機などにおいて、ハブとブレードとを有する回転体をタワー部分の頂部に設置する回転体設置方法、および、タワー部分の頂部においてハブにブレードを取り付ける際に利用されるブレードリフトアップ装置に関する。
続きを表示(約 2,100 文字)【背景技術】
【0002】
タワー部分の頂部に回転体を有する風力発電機の構築方法として、リフトアップ装置を用いた工法が用いられる。リフトアップ装置は、構築中の風力発電機の頂部への資材の運搬などに用いられる。リフトアップ装置は、タワー部分の周囲に設置されたガイドタワーと、ガイドタワーに沿って昇降可能な昇降装置とを有する。こうしたリフトアップ装置を用いた回転体設置方法として、特許文献1には、地上部分において組み立てられた回転体をタワー部分の頂部までリフトアップ装置で運搬して設置する工法が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2007-192070号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、特許文献1に記載の方法では、組立て後の回転体の立て起こし作業に使用されるクレーンに大型のものが必要となるため、風力発電機の周辺に大きな作業ヤードを確保する必要がある。また、タワー部分の頂部にナセルを設置したのちにクレーンを用いてブレードを取り付ける方法もあるが、これにも大型のクレーンが必要となるため、風力発電機の周辺に大きな作業ヤードを確保する必要がある。
【課題を解決するための手段】
【0005】
上記課題を解決する回転体設置方法は、ブレード取付口が形成されたハブと前記ブレード取付口に取り付けられるブレードとを有する回転体をタワー部分の頂部に設置する回転体設置方法であって、前記ブレードが取り付けられる前に、前記ハブをナセルの先端に取り付けるとともに前記タワー部分の頂部において前記ナセルを所定の角度まで回転させるステップと、前記タワー部分の周囲に設けられたガイドタワーに沿って積載作業位置と取付作業位置との間を上下方向に昇降移動可能に構成され、前記ガイドタワーに対して第1水平方向に進退移動可能なステージと、前記ステージ上を第2水平方向に移動可能に構成され、前記ブレードを支持可能なブレード支持装置と、を備えたブレードリフトアップ装置を設置するステップと、取付対象となる前記ブレード取付口が前記ステージの前記取付作業位置を向くように前記ハブを回転させるステップと、前記ブレードを積載した前記ステージを前記取付作業位置に配置するステップと、前記ステージの前記第1水平方向での進退移動と、前記ブレード支持装置の前記第2水平方向での移動とを用いて、前記取付対象に対する前記ブレードの位置調整を行うステップと、を備える。
【発明の効果】
【0006】
本発明によれば、風力発電機の周囲に大きな作業ヤードを確保することなく回転体を設置することができる。
【図面の簡単な説明】
【0007】
風力発電機の一例を模式的に示す正面図である。
回転体設置方法の一実施形態の手順を示すフローチャートである。
ナセルが取り付けられた状態の一例を模式的に示す斜視図である。
ナセル回転工程が終了した状態を模式的に示す斜視図である。
ブレードリフトアップ装置の一実施形態を模式的に示す斜視図であって、積載作業位置にあるステージにおいてブレードが仮置きされた状態を示す斜視図である。
ハブにブレードが取り付けられる様子の一例を模式的に示す斜視図である。
取付対象となるブレード取付口を変更するためにハブを回転させた様子を模式的に示す斜視図である。
【発明を実施するための形態】
【0008】
図1~図7を参照して、回転体設置方法およびブレードリフトアップ装置の一実施形態について説明する。
図1に示すように、風力発電機10は、タワー部分11、ナセル13、および、回転体12を有する。タワー部分11は、風力発電機10が設置される基礎の上に設置される。ナセル13は、タワー部分11の中心軸を回転中心として回転可能にタワー部分11の頂部に取り付けられる。ナセル13の内部には、電動発電機などが収納されている。ナセル13には、回転体12が取り付けられる。回転体12は、ナセル13の先端に取り付けられるハブ15とハブ15に取り付けられるブレード14とを有する。ハブ15は、電動発電機の回転軸を回転中心として回転可能に構成されている。ブレード14は、ハブ15の回転軸周りに所定の間隔で取り付けられている。
【0009】
(回転体設置方法)
図2に示すように、回転体12は、タワー部分11が構築されたのち、ナセル取付工程(ステップS101)、ナセル回転工程(ステップS102)、ブレード取付工程(ステップS103)を経て設置される。ナセル取付工程(ステップS101)は、タワー部分11の構築に用いられたリフトアップ装置を用いて行われる。
【0010】
(リフトアップ装置)
図3に示すように、リフトアップ装置20は、ガイドタワー21とガイドタワー21に沿って昇降可能な昇降装置22とを有する。
(【0011】以降は省略されています)

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