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公開番号2024047465
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-04-05
出願番号2022153099
出願日2022-09-26
発明の名称切断装置及び棒状部材の切断撤去方法
出願人株式会社大林組,第一カッター興業株式会社
代理人弁理士法人一色国際特許事務所
主分類E04G 23/08 20060101AFI20240329BHJP(建築物)
要約【課題】横臥姿勢の棒状部材を切断し撤去する工事において、作業工程の簡略化を図るとともに、切断撤去に係る作業安全性を向上する。
【解決手段】棒状部材を切断する切断装置であって、前記棒状部材を把持する複数の把持機構と、該把持機構を支持する吊りビームと、前記把持機構を挟んだ両側に対をなして配置される切断機構と、該切断機構を前記吊りビームに対して上下方向に移動自在に保持する移動機構と、を備え、前記把持機構が、前記吊りビームから垂下するように設けられる。
【選択図】図2
特許請求の範囲【請求項1】
棒状部材を切断する切断装置であって、
前記棒状部材を把持する複数の把持機構と、
該把持機構を支持する吊りビームと、
前記把持機構を挟んだ両側に対をなして配置される切断機構と、
該切断機構を前記吊りビームに対して上下方向に移動自在に保持する移動機構と、を備え、
前記把持機構が、前記吊りビームから垂下するように設けられることを特徴とする切断装置。
続きを表示(約 860 文字)【請求項2】
請求項1に記載の切断装置において、
前記把持機構が、上部に挿通された回動軸まわりに回動し下部が開閉する一対の爪部を備えるチャック機構よりなり、
前記一対の爪部の間に、横臥姿勢の前記棒状部材を側方から挟持する挟持部が形成されるとともに、
前記一対の爪部各々の下端に、上昇するにつれて前記挟持部に向かうように傾斜する傾斜面が設けられることを特徴とする切断装置。
【請求項3】
請求項1に記載の切断装置において、
前記切断機構が、前記棒状部材を切断する切断具と、該切断具を支持する門型フレームと、を備えるとともに、
前記移動機構が、前記門型フレームの縦材に設けられた案内部材と、前記縦材が貫通されて前記案内部材上を移動する移動体と、を備え、
前記門型フレームの、上方に前記切断具の駆動部が設けられ、下方に前記案内部材が設けられることを特徴とする切断装置。
【請求項4】
請求項3に記載の切断装置において、
前記切断具が、ワイヤーソーを備えることを特徴とする切断装置。
【請求項5】
横臥姿勢の棒状部材を請求項1に記載の切断装置により切断撤去する棒状部材の切断撤去方法であって、
横臥姿勢の前記棒状部材に向けて前記切断装置を吊り下し、前記把持機構に前記棒状部材を把持させる工程と、
一対の前記切断機構を前記吊りビームに対して下降させ、前記棒状部材を切断する工程と、
を備えることを特徴とする棒状部材の切断撤去方法。
【請求項6】
請求項5に記載の棒状部材の切断撤去方法において、
一対の前記切断機構を交互に下降させて、前記棒状部材を切断することを特徴とする棒状部材の切断撤去方法。
【請求項7】
請求項5に記載の棒状部材の切断撤去方法において、
前記棒状部材が、コンクリート部材であることを特徴とする棒状部材の切断撤去方法。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、横臥姿勢の棒状部材を切断し撤去する工事に用いる切断装置、及び切断装置を用いた棒状部材の切断撤去方法に関する。
続きを表示(約 1,600 文字)【背景技術】
【0002】
例えば、水中もしくは水上で、既存の構造物を切断し撤去する工事では、切断位置によらず潜水士による水中作業が発生する場合が多い。潜水士による水中作業は、天候や付近を通過する船舶の影響を受けやすく、作業性や安全管理など多くの課題を有している。また、近年では人員確保も容易ではないため、潜水士による水中作業をできる限り削減するべく、様々な装置や工法が検討されている。
【0003】
特許文献1には、水上に位置する床版と、この床版を支持する水中に位置する脚部と、により構成された脚付構造物の撤去方法が開示されている。具体的には、床版の下面に作業台船上に設置した支持架台を接触させる。次に、切断装置で脚部を切断する。こののち、作業台船を移動させる。
【0004】
上記の方法によれば、切断作業及び撤去作業を作業台船上で実施できるため、潜水士による水中作業を省略できる。しかし、切断撤去予定の水平部材が床版のような水平板ではなく、梁のような棒状部材である場合、安全性や作業性を考慮すると、梁の下面に支持架台を接触させるのみでは足りず、梁を何らかの方法で固定させる必要が生じるため、作業が煩雑となりやすい。
【0005】
ところで、例えば、特許文献2のような切断把持装置を採用して水上に位置する梁部材のみを切断し、別途脚部を切断撤去する方法も考えられる。特許文献2の切断把持装置は、重機のアーム先端に取り付けたクラッシャーアタッチメントの両側に、連結手段を介して一対の切断手段を設置したものである。これにより、クラッシャーアタッチメントで梁部材の中間部を把持しつつ、梁部材の両側を一対の切断手段で切断すれば、容易に梁部材を切断撤去できる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
特開2009-287356号公報
特開2017-101384号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
特許文献2のような、切断把持装置を重機のアーム先端に取り付ける構造は、梁部材が鉄骨造など軽量部材であり、かつ切断部分が短小である場合に好適である。しかし、水上で重機を採用する場合、切断予定の梁部材近接に水上足場や作業台船など配置し、これらを利用して重機を据え付ける必要があるため生産性に欠ける。
【0008】
また、水上足場や作業台船などに重機を据え付ける場合、水の流れや波浪の影響を受けやすい。このため、梁部材をクラッシャーアタッチメントにより1点で支持する構成は、作業安全性に課題が生じる。さらに、梁部材がRC造やSRC造のような重量物であったり、切断部分が長大な場合には、一度の作業で梁部材を切断撤去することは困難である。このため、重機で取り扱うことの可能な重量を考慮し、単位長さづつ切断撤去する工程を繰り返し実施せざるを得ず、作業が煩雑となりやすい。
【0009】
本発明は、かかる課題に鑑みなされたものであって、その主な目的は、横臥姿勢の棒状部材を切断し撤去する工事において、作業工程の簡略化を図るとともに切断撤去に係る作業安全性を向上することである。
【課題を解決するための手段】
【0010】
かかる目的を達成するため本発明の切断装置は、棒状部材を切断する切断装置であって、前記棒状部材を把持する複数の把持機構と、該把持機構を支持する吊りビームと、前記把持機構を挟んだ両側に対をなして配置される切断機構と、該切断機構を前記吊りビームに対して上下方向に移動自在に保持する移動機構と、を備え、前記把持機構が、前記吊りビームから垂下するように設けられることを特徴とする。
(【0011】以降は省略されています)

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