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公開番号2024056058
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-04-19
出願番号2024034984,2020072396
出願日2024-03-07,2020-04-14
発明の名称柱施工方法及び柱面合わせ治具
出願人株式会社大林組
代理人個人,個人
主分類E04G 21/18 20060101AFI20240412BHJP(建築物)
要約【課題】木造の柱を、変形を抑制しながら効率的に施工することができる柱施工方法及び柱面合わせ治具を提供する。
【解決手段】木造の上柱に取り付けられた吊り治具により、上柱を吊り下げて建て起こして木造の下柱の上方に移動して配置する。そして、柱繋ぎ治具を用いて、下柱に対して上柱の傾きを調整し、柱面合わせ治具を用いて、下柱と上柱の柱面合わせを行なう。
【選択図】図2
特許請求の範囲【請求項1】
木造の上柱と木造の下柱とを、繋ぎ合わせる柱施工方法であって、
前記上柱に取り付けられた吊り治具により、前記上柱を、吊り下げて建て起こして前記下柱の上方に移動して配置し、
柱繋ぎ治具を用いて、前記下柱に対して前記上柱の傾きを調整し、
柱面合わせ治具が有する前記上柱及び前記下柱の柱面合わせを行なう第1面及び前記第1面に対向する第2面に直交する第3面の長さよりも長い板状の本体部に対して直角となる掛止面部を有する掛止板を、前記上柱及び前記下柱の前記第1面に掛止させて、前記上柱及び前記下柱に跨るように前記掛止板を配置し、
前記掛止板において前記第2面側に突出する部分に、前記柱繋ぎ治具の押圧部材を固定し、
前記押圧部材によって押圧することにより、前記上柱を前記下柱に対して水平方向に相対移動させて、前記柱面合わせを行なうことを特徴とする柱施工方法。
続きを表示(約 360 文字)【請求項2】
木造の下柱と、前記下柱の上に配置される木造の上柱との柱面合わせに用いられる柱面合わせ治具であって、
前記上柱及び前記下柱の柱面合わせを行なう第1面及び前記第1面に対向する第2面に直交する第3面の長さよりも長い板状の本体部と、前記本体部に対して直角となる掛止面部を有する掛止板と、
前記本体部に固定される押圧部材とを備え、
前記上柱及び前記下柱の前記第1面に前記掛止面部を掛止させて、前記上柱及び前記下柱に跨るように前記掛止板を配置し、
前記掛止板において前記第2面側に突出する部分に、前記押圧部材を固定し、
前記押圧部材によって押圧することにより、前記上柱を前記下柱に対して水平方向に相対移動させて、前記柱面合わせを行なうことを特徴とする柱面合わせ治具。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、木造の柱を施工する柱施工方法及び柱面合わせ治具に関する。
続きを表示(約 2,700 文字)【背景技術】
【0002】
近年、人の健康や快適性等を含むウェルネスの観点から高い優位性を持つ木材の利用促進が行なわれている。そこで、木造柱を用いた建築物の構築も行なわれている(例えば、特許文献1参照)。この文献に記載の技術では、木造の柱の繋ぎ部分に鉄筋コンクリートのフラットスラブを配置し、このフラットスラブの荷重を木造柱で支承する。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2013-92007号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
木造柱を施工する場合、従来のプレキャストコンクリート(PC)で利用されている工法をそのまま適用することが難しい。例えば、木造柱の施工時、局部的に大きい圧力が加わった場合には、柱の一部が変形する可能性がある。
【0005】
更に、PC製柱を繋ぐ場合には、エレクションピースを柱の外周に工場等で予め固定して搬送して、エレクションピースを用いて下の柱と上の柱を整合して仮固定して、繋ぐことがある。しかしながら、木造の柱を繋ぐ場合には、エレクションピースを設けることは難しい。このため、木造の上柱及び下柱を繋ぐための位置を合わせが難しかった。
【0006】
また、木造柱においては、PC製柱と異なり、建て起こし時に用いるアイボルトの取付部材を埋め込むことができない。アイボルトを柱に直接取り付ける場合には、大きな孔を形成する必要がある。木造柱は、通常、合板であるため、大きな孔の形成が難しい。
【0007】
更に、従来、PC製の下柱と上柱の柱面合わせにおいては、下柱及び上柱の一方に埋設される接続筋に掛止板を引っ掛けて上柱をスライドさせている。GIR(グレードインロッド)工法の木造の柱においては、接続筋の周囲に注入した接着剤で接続筋を固定するために、接着剤を注入する前には、接続筋の周囲に隙間がある。従って、PC製の柱面合わせと同様にして、接続筋に掛止板を引っ掛けて上柱をスライドさせる場合、接着剤の注入の隙間分は柱が動かず鉄筋が動いてしまうため、柱面を微調整することは難しい。
【課題を解決するための手段】
【0008】
上記課題を解決するための柱施工方法は、木造の上柱と木造の下柱とを、繋ぎ合わせる柱施工方法であって、前記上柱に取り付けられた吊り治具により、前記上柱を、吊り下げて建て起こして前記下柱の上方に移動して配置し、柱繋ぎ治具を用いて、前記下柱に対して前記上柱の傾きを調整し、柱面合わせ治具が有する前記上柱及び前記下柱の柱面合わせを行なう第1面及び前記第1面に対向する第2面に直交する第3面の長さよりも長い板状の本体部に対して直角となる掛止面部を有する掛止板を、前記上柱及び前記下柱の前記第1面に掛止させて、前記上柱及び前記下柱に跨るように前記掛止板を配置し、前記掛止板において前記第2面側に突出する部分に、前記柱繋ぎ治具の押圧部材を固定し、前記押圧部材によって押圧することにより、前記上柱を前記下柱に対して水平方向に相対移動させて、前記柱面合わせを行なう。
また、上記課題を解決するための柱面合わせ治具は、木造の下柱と、前記下柱の上に配置される木造の上柱との柱面合わせに用いられる柱面合わせ治具であって、前記上柱及び前記下柱の柱面合わせを行なう第1面及び前記第1面に対向する第2面に直交する第3面の長さよりも長い板状の本体部と、前記本体部に対して直角となる掛止面部を有する掛止板と、前記本体部に固定される押圧部材とを備え、前記上柱及び前記下柱の前記第1面に前記掛止面部を掛止させて、前記上柱及び前記下柱に跨るように前記掛止板を配置し、前記掛止板において前記第2面側に突出する部分に、前記押圧部材を固定し、前記押圧部材によって押圧することにより、前記上柱を前記下柱に対して水平方向に相対移動させて、前記柱面合わせを行なう。
【発明の効果】
【0009】
本発明によれば、木造の柱を、変形を抑制しながら効率的に施工することができる。
【図面の簡単な説明】
【0010】
実施形態における柱施工方法において接続する下柱及び上柱の接続部分を説明する説明図。
実施形態における柱施工方法の処理手順を説明する流れ図。
実施形態において建て起こし作業に用いられる吊り治具の斜視図。
実施形態において建て起こし作業に用いられる吊り治具の正面図。
実施形態において建て起こし作業に用いられる吊り治具の一部分解側面図。
実施形態において建て込み作業に用いられる柱繋ぎ治具の斜視図。
実施形態における柱繋ぎ治具の下柱取付部材の斜視図。
実施形態における柱繋ぎ治具の下柱取付部材の正面図。
実施形態における柱繋ぎ治具の下柱取付部材の上面図。
実施形態における柱施工方法における吊り建て起こし作業を説明する説明図であって、(a)は吊り上げる前の状態、(b)吊り上げた状態を示す。
実施形態における柱繋ぎ治具の下柱取付部材、ねじ鉄筋及び位置決めナットの取り付け作業を説明する説明図であって、(a)は下柱取付部材を取り付けた状態、(b)はねじ鉄筋を固定した状態、(c)は位置決めナットを取り付けた状態を示す。
実施形態における建て込み作業を説明する説明図であって、(a)は上柱を降下させてきた状態、(b)は上柱取付部材を固定した状態を示す。
実施形態において柱面合わせ作業に用いられる掛止板の斜視図。
実施形態において柱面合わせ治具を取り付けた状態の斜視図。
実施形態において柱面合わせ治具を取り付けた状態の平面図。
実施形態において柱面合わせ作業を説明する説明図であって、(a)は柱面を合わせる前の状態、(b)は柱面を合わせた後の状態を示す。
変更例における建て入れ調整作業において、建て入れ調整治具を用いて、建て入れ調整作業を説明する上柱と下柱との接続部を示す概略正面図。
変更例における柱繋ぎ治具を説明する説明図であって、(a)は柱繋ぎ治具の正面図、(b)は柱繋ぎ治具に用いられる下柱取付部材の斜視図、(c)は下柱取付部材の上面図。
【発明を実施するための形態】
(【0011】以降は省略されています)

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