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公開番号2024050341
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-04-10
出願番号2022157164
出願日2022-09-29
発明の名称X線遮蔽具及びX線遮蔽セット
出願人個人
代理人個人
主分類G21F 3/00 20060101AFI20240403BHJP(核物理;核工学)
要約【課題】既存のX線発生装置に後付けでX線カットフィルターを設置しても不要なX線の外部への放射を遮断することができるX線遮蔽具及びX線遮蔽セットを提供する。
【解決手段】本発明に係るX線遮蔽具1は、X線発生装置Wの射出口eと射出口eに重置されるX線カットフィルター100との間隙に装着して不要なX線の外部への放射を遮断するものであって、X線カットフィルター100の側を被覆自在とする可撓性を有するシート状の上シート体3と、射出口eを有するX線発生装置Wの側を被覆自在とする可撓性を有するシート状の下シート体12と、からなり、上シート体3は、射出口eの外径に近似した上挿通孔4を穿設したX線遮蔽材で形成し、下シート体12は、射出口eの外径に近似した下挿通孔13を穿設したX線遮蔽材で形成し、上挿通孔4と下挿通孔13とが連通するように、上シート体3と下シート体12とを一体に形成したことを特徴とする。
【選択図】図5
特許請求の範囲【請求項1】
X線発生装置の射出口と前記射出口に重置される略円筒状の外形をなすX線カットフィルターとの間隙に装着して不要なX線の外部への放射を遮断するものであって、
前記X線カットフィルターの側を被覆自在とする可撓性を有するシート状の上シート体と、
前記射出口を有する前記X線発生装置の側を被覆自在とする可撓性を有するシート状の下シート体と、からなり、
前記上シート体は、前記射出口の外径に近似した上挿通孔を穿設したX線遮蔽材で形成し、前記下シート体は、前記射出口の外径に近似した下挿通孔を穿設した前記X線遮蔽材で形成し、
前記上挿通孔と前記下挿通孔とが連通するように、前記上シート体と前記下シート体とを一体に形成したことを特徴とするX線遮蔽具。
続きを表示(約 520 文字)【請求項2】
前記上シート体には、前記上シート体で前記X線カットフィルターの外周面を囲繞して固定自在とする固定部を形成したことを特徴とする請求項1に記載のX線遮蔽具。
【請求項3】
前記上挿通孔の近傍の前記上シート体に前記X線カットフィルターから水平方向に突出するベルト取付け部を挿通自在とする係合孔を二箇所穿設したことを特徴とする請求項1に記載のX線遮蔽具。
【請求項4】
前記射出口の外径に近似した内径の基台孔を形成した前記X線遮蔽材からなる円環状のリング体を、前記上挿通孔と前記下挿通孔と前記基台孔とが連通するように、前記上シート体と前記下シート体との間隙、若しくは前記下シート体の下部、又は前記上シート体の上部に連設して一体に形成したことを特徴とする請求項1に記載のX線遮蔽具。
【請求項5】
上下に分割自在の略円筒状の外形をなす筐体の内部に円盤状の同径の格子フィルターガラスとダメージフィルターガラスを重設して外端面を全周に渡り前記X線遮蔽材で一体に囲繞して配設した前記X線カットフィルターと、請求項1乃至4の何れか1項に記載のX線遮蔽具と、からなるX線遮蔽セット。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、医療現場等で用いられるX線発生装置から照射される不要なX線を外部に放射させないX線遮蔽具及びX線遮蔽セットに関する。
続きを表示(約 1,000 文字)【背景技術】
【0002】
従来、医療現場では検査や治療のためにX線発生装置が用いられているが、射出口から照射されるX線は対象の患者のみならず周辺の医師や看護師等にも放射されてしまうという問題を有している。
【0003】
また、射出口から漏洩して放射されるX線の強度が低くても、医師や看護師等は複数回の作業で累積の被爆線量も膨大となり健康被害が懸念されている。
【0004】
このような問題に対して最近では、本発明者が開発した放射線防護用固定式バリア(販売名:X線カットフィルターMJP、医療機器届出番号:40B1X10013000022)のようにX線発生装置の射出口に設置して高強度の一次X線を大幅に低減しつつも撮像に影響を与えないX線カットフィルターが患者だけでなく医師や看護師等への不要な被爆を最小限に抑止できるとして期待されている。
【0005】
また、このようなX線カットフィルターは、高額で膨大な数の既存のX線発生装置に後付けできる点でも有利であり早急な導入が望まれる。
【0006】
このような状況において、例えば、特許文献1にはX線装置用ハウベに係る技術が開示されており、本技術によれば、ハウベをマグネシウムが主成分の鉛合金を用いて成形することで射出口を除いてハウベの外方への不要なX線の放射を防止することができるとされている。
【0007】
また、例えば、特許文献2には医療用X線装置の照射筒に係る技術が開示されており、本技術によれば、照射筒の筒先を鉛材等で成型することで筒先周縁からの不要なX線の放射を防止することができるとされている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0008】
特開平05-196795号公報
実開平07-013305号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0009】
確かに、特許文献1、2に係る技術によれば、X線遮蔽材でハウベや照射筒を形成すれば射出口以外からの不要なX線の放射を防止できる点で優れている。
【0010】
しかしながら、このようなX線発生装置は、X線遮蔽材として鉛やアンチモンと言った比重が重い金属を合金として筐体に用いたとしても、高強度の一次X線が射出口から照射されてしまうという問題は解決せず、患者や医師等への被爆対策としては不十分である。
(【0011】以降は省略されています)

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