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公開番号2024050250
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-04-10
出願番号2022156997
出願日2022-09-29
発明の名称放射性物質の臨界管理方法および装置
出願人三菱重工業株式会社
代理人弁理士法人酒井国際特許事務所
主分類G21C 19/40 20060101AFI20240403BHJP(核物理;核工学)
要約【課題】放射性物質の臨界管理方法および装置において、作業性の向上を図ると共に所定量の放射性物質を保管可能とする。
【解決手段】放射性物質を収納容器に収納して保管管理する放射性物質の臨界管理方法において、放射性物質と水とが均質状態または非均質状態で存在するモデルの外面が最も外側に位置する臨界評価モデルを設定するステップと、臨界評価モデルを用いて放射性物質が未臨界状態で収納容器に収納可能な放射性物質および水の質量の上限値である管理値を設定するステップと、を有する。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
放射性物質を収納容器に収納して保管管理する放射性物質の臨界管理方法において、
前記放射性物質と水とが均質状態または非均質状態で存在するモデルの外面が最も外側に位置する臨界評価モデルを設定するステップと、
前記臨界評価モデルを用いて前記放射性物質が未臨界状態で前記収納容器に収納可能な前記放射性物質および前記水の質量の上限値である管理値を設定するステップと、
を有する放射性物質の臨界管理方法。
続きを表示(約 740 文字)【請求項2】
前記臨界評価モデルは、球形状をなす、
請求項1に記載の放射性物質の臨界管理方法。
【請求項3】
前記管理値を満たす質量の前記放射性物質を前記収納容器に収容する、
請求項1または請求項2に記載の放射性物質の臨界管理方法。
【請求項4】
前記放射性物質と前記収納容器の内面との間に空間部を設ける、
請求項3に記載の放射性物質の臨界管理方法。
【請求項5】
前記臨界評価モデルを用いて前記管理値と共に前記収納容器の仕様を設定する、
請求項1に記載の放射性物質の臨界管理方法。
【請求項6】
前記放射性物質が収容された複数の前記収納容器を集積容器に収容して保管するとき、
前記臨界評価モデルを用いて複数の前記収納容器に収納可能な前記放射性物質の前記管理値を設定する、
請求項1に記載の放射性物質の臨界管理方法。
【請求項7】
前記臨界評価モデルを用いて前記管理値と共に前記集積容器に収容可能な前記収納容器の個数および配置を設定する、
請求項6に記載の放射性物質の臨界管理方法。
【請求項8】
放射性物質を収納容器に収納して保管管理する放射性物質の臨界管理装置において、
前記放射性物質と水とが均質状態または非均質状態で存在するモデルの外面が最も外側に位置する臨界評価モデルを設定する評価モデル設定部と、
前記臨界評価モデルを用いて前記放射性物質が未臨界で前記収納容器に収納可能な前記放射性物質および水との質量の上限値である管理値を設定する解析部と、
を備える放射性物質の臨界管理装置。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本開示は、核燃料物質や放射性廃棄物などを収納容器に収容して管理する放射性物質の臨界管理方法および装置に関するものである。
続きを表示(約 1,600 文字)【背景技術】
【0002】
放射性廃棄物などの放射性物質は、専用の収納容器に収納されて閉じ込め性が確保された状態で、所定の保管設備で保管管理される。この場合、放射性物質は、核燃料物質が含まれていることから、臨界が発生しない収納量に制限して保管する必要がある。そのため、収納容器に収納される放射性物質の放射線量を測定することが考えられる。放射性物質の放射線量を測定する技術として、例えば、特許文献1に記載されたものがある。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2021-12097号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
放射性物質を収納容器に収納する前に、放射性物質の放射線量を測定すること、つまり、放射性物質の未臨界度を計測することは、長時間を要する作業であり、作業性が良くないという課題がある。
【0005】
本開示は、上述した課題を解決するものであり、作業性の向上を図ると共に所定量の放射性物質を保管可能とする放射性物質の臨界管理方法および装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記の目的を達成するための本開示の放射性物質の臨界管理方法は、放射性物質を収納容器に収納して保管管理する放射性物質の臨界管理方法において、前記放射性物質と水とが均質状態または非均質状態で存在するモデルの外面が最も外側に位置する臨界評価モデルを設定するステップと、前記臨界評価モデルを用いて前記放射性物質が未臨界状態で前記収納容器に収納可能な前記放射性物質および前記水の質量の上限値である管理値を設定するステップと、を有する。
【0007】
また、本開示の放射性物質の臨界管理装置は、放射性物質を収納容器に収納して保管管理する放射性物質の臨界管理装置において、前記放射性物質と水とが均質状態または非均質状態で存在するモデルの外面が最も外側に位置する臨界評価モデルを設定する評価モデル設定部と、前記臨界評価モデルを用いて前記放射性物質が未臨界で前記収納容器に収納可能な前記放射性物質および水との質量の上限値である管理値を設定する解析部と、を備える。
【発明の効果】
【0008】
本開示の放射性物質の臨界管理方法および装置によれば、作業性の向上を図ることができると共に、所定量の放射性物質を保管することができる。
【図面の簡単な説明】
【0009】
図1は、本実施形態の放射性物質の臨界管理装置を表す概略構成図である。
図2は、放射性物質の臨界管理状態を表す概略図である。
図3は、放射性物質の収納量を評価する臨界評価モデルを表す概略図である。
図4は、放射性物質の移送形態を表す平面図である。
図5は、放射性物質の移送形態を表す正面図である。
図6は、放射性物質の移送形態の第1変形例を表す平面図である。
図7は、放射性物質の移送形態の第1変形例を表す正面図である。
図8は、放射性物質の移送形態の第2変形例を表す平面図である。
図9は、放射性物質の移送形態の第2変形例を表す正面図である。
【発明を実施するための形態】
【0010】
以下に図面を参照して、本開示の好適な実施形態を詳細に説明する。なお、この実施形態により本開示が限定されるものではなく、また、実施形態が複数ある場合には、各実施形態を組み合わせて構成するものも含むものである。また、実施形態における構成要素には、当業者が容易に想定できるもの、実質的に同一のもの、いわゆる均等の範囲のものが含まれる。
(【0011】以降は省略されています)

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