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公開番号2024047644
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-04-08
出願番号2022153250
出願日2022-09-27
発明の名称シリコン油の処理方法
出願人北海道電力株式会社
代理人個人,個人,個人
主分類G21F 9/12 20060101AFI20240401BHJP(核物理;核工学)
要約【課題】シリコン油の廃棄に要する手間やコストを軽減することが可能なシリコン油の処理方法を提供する。
【解決手段】シリコン油の処理方法は、不燃性の多孔質材で形成された粒状体にシリコン油を吸着させる吸着工程を含む。粒状体は、多孔質セラミック材で形成されてもよく、珪藻土を含んでもよい。シリコン油の処理方法は、容器1内に粒状体及びシリコン油を投入する投入工程を含み、吸着工程では、容器1内に投入された粒状体及びシリコン油を攪拌してもよい。
【選択図】図1


特許請求の範囲【請求項1】
不燃性の多孔質材で形成された粒状体にシリコン油を吸着させる吸着工程を含むシリコン油の処理方法。
続きを表示(約 340 文字)【請求項2】
前記粒状体は、多孔質セラミック材で形成されている、
請求項1に記載のシリコン油の処理方法。
【請求項3】
前記粒状体は、珪藻土を含んでいる、
請求項2に記載のシリコン油の処理方法。
【請求項4】
容器内に前記粒状体及び前記シリコン油を投入する投入工程を含み、
前記吸着工程では、前記容器内に投入された前記粒状体及び前記シリコン油を攪拌する、
請求項1から3のいずれか1項に記載のシリコン油の処理方法。
【請求項5】
前記吸着工程により前記シリコン油が吸着された前記粒状体を袋に詰めて回収する回収工程を含む、
請求項1から3のいずれか1項に記載のシリコン油の処理方法。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、シリコン油の処理方法に関する。
続きを表示(約 1,400 文字)【背景技術】
【0002】
原子力発電所の管理区域内にはシリコン油を用いた設備や機器が設置され、シリコン油が定期的に排出されている。廃油の廃棄処理としては、廃棄物を減容できる焼却処理が一般的であるため、シリコン油についても同様の焼却処理を行うことが考えられる。例えば、特許文献1には、シリコン油を焼却することで発生したガスをセラミックフィルタでろ過すると共に、シリコン油の焼却灰をセラミックフィルタから回収し、ペレット状の廃棄物として廃棄する処理方法が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2012-26818号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
特許文献1の処理方法では、シリコン油を焼却することにより二酸化ケイ素(SiO

)の微粒子が大量に生成されるため、セラミックフィルタの頻繁な交換が必要となる。セラミックフィルタは高価であり、原子力発電所の管理区域内から排出されたシリコン油に由来する微粒子が吸着することで、その廃棄物を放射性廃棄物として扱う必要もあるため、頻繁な交換にはコスト面で問題がある。このような背景もあり、現場では従来通りシリコン油を液体のまま保管しているのが実情である。とはいえ、シリコン油を液体のまま保管する場合にも、保管量の増大に伴い専用の貯蔵庫の新設や関係機関への届出が必要である、といった問題を解決することができない。
【0005】
本発明は、このような背景に基づいてなされたものであり、シリコン油の廃棄に要する手間やコストを軽減することが可能なシリコン油の処理方法を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記目的を達成するために、本発明に係るシリコン油の処理方法は、
不燃性の多孔質材で形成された粒状体にシリコン油を吸着させる吸着工程を含む。
【発明の効果】
【0007】
本発明によれば、シリコン油の廃棄に要する手間やコストを軽減することが可能なシリコン油の処理方法を提供できる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
本発明の実施の形態に係る容器内でシリコン油を処理する様子を示す図である。
本発明の実施の形態に係るシリコン油の処理方法の流れを示すフローチャートである。
(a)、(b)は、いずれも実施例におけるシリコン油吸着後の粒状体の外観を撮影した図である。
【発明を実施するための形態】
【0009】
以下、本発明の実施の形態に係るシリコン油の処理方法を、図面を参照しながら詳細に説明する。各図面では、同一又は同等の部分に同一の符号を付す。
【0010】
実施の形態に係るシリコン油の処理方法は、シリコン油を吸着する不燃性の吸着材で形成された多数の粒状体にシリコン油を吸着させることで、シリコン油を安定的に固体化する方法である。具体的には、図1に示すように容器1内にシリコン油及び多数の粒状体を投入し、両者を容器1内で攪拌することで粒状体にシリコン油を吸着させる。これにより危険物の規制に関する政令で定める指定可燃物に該当しない程度にシリコン油を固体化することができる。
(【0011】以降は省略されています)

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