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公開番号2024039323
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-03-22
出願番号2022143782
出願日2022-09-09
発明の名称臨界防止方法および臨界防止装置
出願人三菱重工業株式会社
代理人弁理士法人酒井国際特許事務所
主分類G21C 7/10 20060101AFI20240314BHJP(核物理;核工学)
要約【課題】中性子吸収材を所望とする位置に保持すると共に、周囲の構造材の健全性を確保し、かつ落下物に対して燃料デブリを保護すること。
【解決手段】臨界防止方法は、伸縮性を有する容器を引張させる態様で内部に中性子吸収材を密閉して収容した臨界防止装置を構成する工程と、燃料デブリが堆積した上に前記臨界防止装置を配置する工程と、を含む。
【選択図】図2
特許請求の範囲【請求項1】
伸縮性を有する容器を引張させる態様で内部に中性子吸収材を密閉して収容した臨界防止装置を構成する工程と、
燃料デブリが堆積した上に前記臨界防止装置を配置する工程と、
を含む、臨界防止方法。
続きを表示(約 650 文字)【請求項2】
前記燃料デブリの上方からの落下物によって前記臨界防止装置に所定以上の負荷が加わった場合、前記臨界防止装置の前記容器が破裂し前記中性子吸収材を放出する工程をさらに含む、請求項1に記載の臨界防止方法。
【請求項3】
前記燃料デブリが細断された臨界による発熱によって前記臨界防止装置に所定温度以上の熱が加わった場合、前記臨界防止装置の前記容器が破裂し前記中性子吸収材を放出する工程をさらに含む、請求項1に記載の臨界防止方法。
【請求項4】
前記燃料デブリを取り出した後、前記臨界防止装置を回収する工程をさらに含む、請求項1に記載の臨界防止方法。
【請求項5】
伸縮性を有する容器と、
前記容器を引張させて密閉した内部に収容された中性子吸収材と、
を含む、臨界防止装置。
【請求項6】
前記容器は、所定以上の負荷が加わった場合に破裂する、請求項5に記載の臨界防止装置。
【請求項7】
前記容器は、所定以上の熱が加わった場合に破裂する、請求項5に記載の臨界防止装置。
【請求項8】
前記中性子吸収材は、複数の粒状体を含む、請求項5に記載の臨界防止装置。
【請求項9】
前記中性子吸収材は、液体を含む、請求項5に記載の臨界防止装置。
【請求項10】
前記中性子吸収材は、ゲルを含む、請求項5に記載の臨界防止装置。
(【請求項11】以降は省略されています)

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本開示は、臨界防止方法および臨界防止装置に関する。
続きを表示(約 1,300 文字)【背景技術】
【0002】
例えば、特許文献1には、燃料デブリの取り出し作業の期間中において、臨界事故を防止するために中性子吸収物質を確実に燃料デブリの近傍に投入し反応度を低下させる中性子吸収体および臨界事故の防止方法が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2017-156283号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
取り出し作業前の燃料デブリは、冷却水の循環により冷却されており未臨界状態にある。しかし、燃料デブリの取り出し作業において、細断された燃料デブリが冷却水と混合し臨界となる可能性がある。ここで、このような臨界を防止するため、例えば、複数の粒状の中性子吸収材を燃料デブリの取り出し箇所に投入した場合、冷却水と共に粒状の中性子吸収材が流出して細断された燃料デブリの位置に至らないおそれがある。従って、所望とする位置に中性子吸収材を保持して置くことが望まれる。また、中性子吸収材が中性子やガンマ線にさらされると、周囲の構造材の健全性に影響を与える腐食成分が発生し冷却水中に放出される懸念もある。
【0005】
一方、燃料デブリの上部に存在する重量物が落下すると燃料デブリを細断させるおそれがある、これによっても細断された燃料デブリが冷却水と混合し臨界となる可能性がある。従って、臨界を防止するためには、重量物の落下に対する対策も講じる必要がある。
【0006】
本開示は、上述した課題を解決するものであり、中性子吸収材を所望とする位置に保持すると共に、周囲の構造材の健全性を確保し、かつ落下物に対して燃料デブリを保護することのできる臨界防止方法および臨界防止装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上述の目的を達成するために、本開示の一態様に係る臨界防止方法は、伸縮性を有する容器を引張させる態様で内部に中性子吸収材を密閉して収容した臨界防止装置を構成する工程と、燃料デブリが堆積した上に前記臨界防止装置を配置する工程と、を含む。
【0008】
上述の目的を達成するために、本開示の一態様に係る臨界防止装置は、伸縮性を有する容器と、前記容器を引張させて密閉した内部に収容された中性子吸収材と、を含む。
【発明の効果】
【0009】
本開示は、中性子吸収材を所望とする位置に保持すると共に、周囲の構造材の健全性を確保し、かつ落下物に対して燃料デブリを保護することができる。
【図面の簡単な説明】
【0010】
図1は、実施形態の臨界防止装置を表す構成図である。
図2は、実施形態の臨界防止方法のフローチャートである。
図3は、実施形態の臨界防止方法の工程図である。
図4は、実施形態の臨界防止方法の工程図である。
図5は、実施形態の臨界防止方法の工程図である。
【発明を実施するための形態】
(【0011】以降は省略されています)

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