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公開番号2024051957
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-04-11
出願番号2022158361
出願日2022-09-30
発明の名称放射性物質の収納装置および保管方法
出願人三菱重工業株式会社
代理人弁理士法人酒井国際特許事務所
主分類G21F 9/36 20060101AFI20240404BHJP(核物理;核工学)
要約【課題】放射性物質の収納装置および保管方法において、設備コストの増大を抑制可能とする。
【解決手段】放射性物質を収納する収納容器と、給気開閉弁を有して収納容器の内部に気体を供給可能な気体供給ラインと、排気開閉弁を有して収納容器の気体を排出可能な気体排出ラインと、気体排出ラインに設けられる排風機と、収納容器の内部の圧力を検出する圧力検出器と、圧力検出器の検出結果に基づいて給気開閉弁および排気開閉弁を開閉制御すると共に排風機を作動制御する制御装置とを備える。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
放射性物質を収納する収納容器と、
給気開閉弁を有して前記収納容器の内部に気体を供給可能な気体供給ラインと、
排気開閉弁を有して前記収納容器の気体を排出可能な気体排出ラインと、
前記気体排出ラインに設けられる排風機と、
前記収納容器の内部の圧力を検出する圧力検出器と、
前記圧力検出器の検出結果に基づいて前記給気開閉弁および前記排気開閉弁を開閉制御すると共に前記排風機を作動制御する制御装置と、
を備える放射性物質の収納装置。
続きを表示(約 800 文字)【請求項2】
前記制御装置は、前記排風機を作動制御することで、前記収納容器の内部を負圧状態に維持する、
請求項1に記載の放射性物質の収納装置。
【請求項3】
前記制御装置は、前記収納容器の内部の圧力が予め設定された圧力上限値を超えると、前記排気開閉弁を開放すると共に、前記排風機を作動する、
請求項1または請求項2に記載の放射性物質の収納装置。
【請求項4】
前記収納容器の内部の水素濃度を検出する水素濃度検出器を有し、
前記制御装置は、前記収納容器の内部の水素濃度が予め設定された水素濃度上限値を超えると、前記給気開閉弁および前記排気開閉弁を開放すると共に、前記排風機を作動する、
請求項1または請求項2に記載の放射性物質の収納装置。
【請求項5】
前記気体供給ラインは、前記給気開閉弁と前記収納容器との間に給気フィルタが設けられ、前記気体排出ラインは、前記排気開閉弁と前記収納容器との間に排気フィルタが設けられる、
請求項1に記載の放射性物質の収納装置。
【請求項6】
地震検出器を有し、
前記制御装置は、前記地震検出器の検出結果に基づいて前記給気開閉弁および前記排気開閉弁を開閉制御する、
請求項1に記載の放射性物質の収納装置。
【請求項7】
前記収納容器は、放射線遮蔽部材により構成される遮蔽容器である、
請求項1に記載の放射性物質の収納装置。
【請求項8】
放射性物質を収納する収納容器の内部を負圧状態に維持する工程と、
前記収納容器の内部の圧力を検出する工程と、
前記収納容器の内部の圧力が予め設定された圧力上限値を超えると前記収納容器の掃気処理を実施する工程と、
を有する放射性物質の保管方法。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本開示は、放射性物質の収納装置および保管方法に関するものである。
続きを表示(約 1,400 文字)【背景技術】
【0002】
放射性廃棄物などの放射性物質は、専用の収納容器に収納されて閉じ込め性が確保された状態で、所定の保管設備で保管管理される。この場合、放射性物質は、水分を含有している場合、放射線分解により水素が発生する可能性がある。そのため、従来は、収納容器内に空気を供給したり、収納容器内の気体を掃気したりすることで、放射性物質の閉じ込め性と水素の滞留防止の両立を行っている。従来の放射性物質の収納装置としては、例えば、下記特許文献1に記載されたものがある。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2020-128902号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
従来の放射性物質の収納装置は、保管建屋の内部に配置された収納容器に対して空気を供給する一方で、内部の気体を掃気している。そのため、保管建屋に装備される空気圧縮機、排風機、配管、フィルタなどの各種設備は、高い信頼性が必要となり、設備コストが増大してしまうという課題がある。
【0005】
本開示は、上述した課題を解決するものであり、設備コストの増大を抑制可能とする放射性物質の収納装置および方法を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記の目的を達成するための本開示の放射性物質の収納装置は、放射性物質を収納する収納容器と、給気開閉弁を有して前記収納容器の内部に気体を供給可能な気体供給ラインと、排気開閉弁を有して前記収納容器の気体を排出可能な気体排出ラインと、前記気体排出ラインに設けられる排風機と、前記収納容器の内部の圧力を検出する圧力検出器と、前記圧力検出器の検出結果に基づいて前記給気開閉弁および前記排気開閉弁を開閉制御すると共に前記排風機を作動制御する制御装置と、を備える。
【0007】
また、本開示の放射性物質の保管方法は、放射性物質を収納する収納容器の内部を負圧状態に維持する工程と、前記収納容器の内部の圧力を検出する工程と、前記収納容器の内部の圧力が予め設定された圧力上限値を超えると前記収納容器の掃気処理を実施する工程と、を有する。
【発明の効果】
【0008】
本開示の放射性物質の収納装置および保管方法によれば、設備コストの増大を抑制することができる。
【図面の簡単な説明】
【0009】
図1は、本実施形態の放射性物質の収納装置を表す概略構成図である。
図2は、収納容器の掃気処理を実施するためのフローチャートである。
図3は、収納容器の監視処理を実施するためのフローチャートである。
図4は、異常発生時の対応処理を実施するためのフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0010】
以下に図面を参照して、本開示の好適な実施形態を詳細に説明する。なお、この実施形態により本開示が限定されるものではなく、また、実施形態が複数ある場合には、各実施形態を組み合わせて構成するものも含むものである。また、実施形態における構成要素には、当業者が容易に想定できるもの、実質的に同一のもの、いわゆる均等の範囲のものが含まれる。
(【0011】以降は省略されています)

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