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公開番号2024016456
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-02-07
出願番号2022118593
出願日2022-07-26
発明の名称放射性同位体製造装置および放射性同位体製造方法
出願人株式会社東芝,東芝エネルギーシステムズ株式会社
代理人弁理士法人東京国際特許事務所
主分類G21G 1/10 20060101AFI20240131BHJP(核物理;核工学)
要約【課題】顧客の要望に応じた放射性同位体を製造することができる放射性同位体製造技術を提供する。
【解決手段】放射性同位体製造装置1は、電子ビームEを発生させる電子銃2と、電子ビームEを加速する加速器3と、加速器3で加速された電子ビームEを振り分ける偏向電磁石4と、偏向電磁石4から枝分かれした先に設けられ、電子ビームEの入射により放射性同位体が生成される少なくとも2つの製造ポート5とを備える。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
電子ビームを発生させる電子銃と、
前記電子ビームを加速する加速器と、
前記加速器で加速された前記電子ビームを振り分ける偏向電磁石と、
前記偏向電磁石から枝分かれした先に設けられ、前記電子ビームの入射により放射性同位体が生成される少なくとも2つの製造ポートと、
を備える、
放射性同位体製造装置。
続きを表示(約 1,100 文字)【請求項2】
前記偏向電磁石に電力を供給する電源に設けられているフォーシング回路を備える、
請求項1に記載の放射性同位体製造装置。
【請求項3】
前記製造ポートは、放射線を標的に照射することで生じる原子核反応により前記放射性同位体を生成する、
請求項1または請求項2に記載の放射性同位体製造装置。
【請求項4】
前記放射線は、前記電子ビームをラジエーターに照射して発生させた制動放射線である、
請求項3に記載の放射性同位体製造装置。
【請求項5】
前記放射線は、前記電子ビームを中性子生成部材に照射して発生させた中性子線である、
請求項3に記載の放射性同位体製造装置。
【請求項6】
前記電子銃と前記加速器と前記偏向電磁石を制御する制御部を備え、
前記制御部は、予め設定された設定情報に基づいて、複数種類の前記放射性同位体を同時に製造する制御を行う、
請求項1または請求項2に記載の放射性同位体製造装置。
【請求項7】
前記電子銃と前記加速器と前記偏向電磁石を制御する制御部を備え、
前記製造ポートは、前記電子ビームをラジエーターに照射して発生させた制動放射線を標的に照射することで生じる原子核反応により前記放射性同位体を生成するものであり、
前記制御部は、前記ラジエーターと前記標的の加熱が抑えられるように、前記電子ビームの振り分けのタイミングを制御する、
請求項1または請求項2に記載の放射性同位体製造装置。
【請求項8】
前記電子銃と前記加速器と前記偏向電磁石を制御する制御部を備え、
前記制御部は、一方の前記製造ポートに前記電子ビームが送られるようにしつつ、他方の前記製造ポートに前記電子ビームが送られないように制御する、
請求項1または請求項2に記載の放射性同位体製造装置。
【請求項9】
前記電子銃と前記加速器と前記偏向電磁石を制御する制御部を備え、
前記制御部は、それぞれの前記製造ポートに送られる前記電子ビームの割合を変更することで、それぞれの前記製造ポートで生成される前記放射性同位体の割合を変更する制御を行う、
請求項1または請求項2に記載の放射性同位体製造装置。
【請求項10】
前記電子銃と前記加速器と前記偏向電磁石を制御する制御部を備え、
前記制御部は、予め設定された設定情報に基づいて、それぞれの前記製造ポートで生成される前記放射性同位体の製造日時と製造量を調整する制御を行う、
請求項1または請求項2に記載の放射性同位体製造装置。
(【請求項11】以降は省略されています)

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明の実施形態は、放射性同位体製造技術に関する。
続きを表示(約 1,400 文字)【背景技術】
【0002】
放射性同位体は、SPECT(Single Photon Emission Computed Tomography)またはPET(Positron Emission Tomography)などの診断、がんの標的アイソトープ治療などの医療に用いる物質として高い需要がある。従来は主に原子炉を用いて放射性同位体を製造していた。ところが、国内では原子炉の稼働の許可のハードルが上がっており、海外では放射性同位体製造用の原子炉の老朽化が問題となっている。そこで、例えば、Mo-99またはAc-225などの核種を製造する際に、加速器を用いる製造方法が試されている。しかし、原子炉では様々な核種を同時に製造できるが、加速器では製造する核種ごとに標的を交換する必要があり、様々な核種を同時に製造できない。例えば、加速器を用いて単一の核種を製造するだけなら、イオンビームを用いた製造方法がある。しかし、加速器ではイオンビームのエネルギーを変更することが難しく、様々な核種の製造に対応できない。また、この加速器では医療機関で核種を使用する日時と量に合わせて、核種の製造日時と製造量を設定することが難しく、このような顧客の要望に応えることが求められている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2004-198236号公報
【非特許文献】
【0004】
永井 泰樹, 医療用アイソトープ製造と非侵襲個別化医療, 核データニュース, No.121(2018)
伊藤 拓, 加速器による医療用RIの商業生産, 「加速器」Vol.17, No.3, 2020(181-186)
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
本発明が解決しようとする課題は、加速器を用いて、顧客の要望に応じた放射性同位体を製造することができる放射性同位体製造技術を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明の実施形態に係る放射性同位体製造装置は、電子ビームを発生させる電子銃と、前記電子ビームを加速する加速器と、前記加速器で加速された前記電子ビームを振り分ける偏向電磁石と、前記偏向電磁石から枝分かれした先に設けられ、前記電子ビームの入射により放射性同位体が生成される少なくとも2つの製造ポートと、を備える。
【発明の効果】
【0007】
本発明の実施形態により、加速器を用いて、顧客の要望に応じた放射性同位体を製造することができる放射性同位体製造技術が提供される。
【図面の簡単な説明】
【0008】
放射性同位体製造装置を示す構成図。
製造ポートを示す構成図。
【発明を実施するための形態】
【0009】
以下、図面を参照しながら、放射性同位体製造装置および放射性同位体製造方法の実施形態について詳細に説明する。
【0010】
図1の符号1は、本実施形態の放射性同位体製造装置である。この放射性同位体製造装置1は、電子銃2と加速器3と偏向電磁石4と複数の製造ポート5と制御部6とを備える。
(【0011】以降は省略されています)

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