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公開番号2024033623
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-03-13
出願番号2022137308
出願日2022-08-30
発明の名称プラント機能管理支援方法及びプラント機能管理支援装置
出願人日立GEニュークリア・エナジー株式会社
代理人弁理士法人磯野国際特許商標事務所
主分類G21C 17/00 20060101AFI20240306BHJP(核物理;核工学)
要約【課題】プラント機能に係るパラメータの監視を行い、パラメータ情報を基にプラント機能及び性能の適切な維持又は管理による3要素の整合性維持するプラント機能管理支援方法及びプラント機能管理支援装置を提供する。
【解決手段】本発明のプラント機能管理支援方法は、プラント要求機能を監視する監視パラメータを抽出するとともに、プラントの機能又は性能における維持又は管理を判定する監視パラメータの設計要求閾値を抽出するステップと、監視パラメータの値を取得するステップと、取得した監視パラメータ値と設計要求閾値とを対比するステップと、を含み、プラントの機能又は性能における維持又は管理を行うようにした。
【選択図】 図3
特許請求の範囲【請求項1】
プラント要求機能を監視する監視パラメータを抽出するとともに、プラントの機能及び性能における維持又は管理を判定する前記監視パラメータの設計要求閾値を抽出するステップと、
前記監視パラメータの値を取得するステップと、
取得した監視パラメータ値と前記設計要求閾値とを対比するステップと、
を含み、プラントの機能及び性能における維持又は管理を行うことを特徴とするプラント機能管理支援方法。
続きを表示(約 2,000 文字)【請求項2】
請求項1に記載のプラント機能管理支援方法において、
監視パラメータの時間当たりの変化量が許容変化量を超えた際に、監視パラメータの通常と異なる変化を検知したと判定する
ことを特徴とするプラント機能管理支援方法。
【請求項3】
プラント要求機能を監視する監視パラメータを抽出するとともに、プラントの機能及び性能における維持又は管理を判定する前記監視パラメータの設計要求閾値を抽出するステップと、
前記監視パラメータの値を取得するステップと、
取得した監視パラメータ値に基づいて監視パラメータの経年変化を予測し、監視パラメータの予測値が前記設計要求閾値に達する時刻を求め、前記時刻からアクションリードタイムを減じた時刻における監視パラメータの経年変化の予測値をアクション閾値とするステップと、
取得した監視パラメータ値と前記アクション閾値とを対比するステップと、
を含み、取得した監視パラメータ値が前記アクション閾値に達した際に、プラントの保全又は是正措置を実施することを特徴とするプラント機能管理支援方法。
【請求項4】
請求項3に記載のプラント機能管理支援方法において、
前記アクションリードタイムは、プラントの保全又は是正措置のための資材調達、作業リソース確保、実作業時間、又は作業制約条件の情報である
ことを特徴とするプラント機能管理支援方法。
【請求項5】
請求項3に記載のプラント機能管理支援方法において、
前記取得した監視パラメータ値が幅を持つ場合に、上限側又は下限側のピーク値に基づいて監視パラメータの経年変化を予測する
ことを特徴とするプラント機能管理支援方法。
【請求項6】
請求項3に記載のプラント機能管理支援方法において、
取得した監視パラメータ値に基づいて監視パラメータの経年変化を予測し、監視パラメータの予測値が前記設計要求閾値に達する時刻を求め、前記時刻がプラントの運転期間であった際に、当該運転期間の直前の停止期間の開始時刻からアクションリードタイムを減じた時刻における監視パラメータの経年変化の予測値をアクション閾値とするステップ
を含み、前記停止期間に、プラントの保全又は是正措置を実施する
ことを特徴とするプラント機能管理支援方法。
【請求項7】
請求項3に記載のプラント機能管理支援方法において、
アクション閾値の更新により再設定されたアクション閾値が、更新する前のアクション閾値に対応する時刻より過去の時刻の値であると判定した際に、監視パラメータの通常と異なる変化を検知したと判定する
ことを特徴とするプラント機能管理支援方法。
【請求項8】
プラント要求機能を監視する監視パラメータを抽出するとともに、プラントの機能及び性能における維持又は管理を判定する前記監視パラメータの設計要求閾値を抽出するプラント機能管理部と、
前記監視パラメータを取得するパラメータ監視部と、
取得した前記監視パラメータと前記設計要求閾値とを対比するパラメータ判定部と、
を備えることを特徴とするプラント機能管理支援装置。
【請求項9】
請求項8に記載のプラント機能管理支援装置において、さらに、
取得した監視パラメータ値に基づいて監視パラメータの経年変化を予測し、監視パラメータの予測値が前記設計要求閾値に達する時刻を求め、前記時刻からアクションリードタイムを減じた時刻における監視パラメータの経年変化の予測値をアクション閾値とするアクション閾値更新部を備え、
前記パラメータ判定部は、取得した監視パラメータ値と前記アクション閾値とを対比し、取得した監視パラメータ値が前記アクション閾値に達した際に、プラントの保全又は是正措置を実施する
ことを特徴とするプラント機能管理支援装置。
【請求項10】
請求項9に記載のプラント機能管理支援装置において、
前記アクション閾値更新部は、
取得した監視パラメータ値に基づいて監視パラメータの経年変化を予測し、監視パラメータの予測値が前記設計要求閾値に達する時刻を求め、前記時刻がプラントの運転期間であった際に、当該運転期間の直前の停止期間の開始時刻からアクションリードタイムを減じた時刻における監視パラメータの経年変化の予測値をアクション閾値とし、
前記停止期間に、プラントの保全又は是正措置を実施する
ことを特徴とするプラント機能管理支援装置。
(【請求項11】以降は省略されています)

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、原子力プラントのプラント機能管理支援方法及びプラント機能管理支援装置に関する。
続きを表示(約 1,600 文字)【背景技術】
【0002】
近年、原子力発電は、再生可能エネルギー導入拡大により生産性の競争力が求められている。加えて、電力供給ひっ迫により計画的かつ継続的に安定供給可能なベースロード電源としても期待される。このため、発電設備の計画外停止要因を排除するため、信頼性の高い設備の管理技術がますます必要となっている。
【0003】
例えば、特許文献1には、発電プラントの運転パラメータを抽出する運転パラメータ抽出部と、運転パラメータ抽出部が抽出した発電プラントの運転パラメータの情報を送信する情報送信指令部と、を備えるようにして、原子力プラントを含む発電プラントの運転管理に関する情報を適切に共有することを可能にする発電プラントの運転管理支援装置が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特開2020-169964号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
原子力発電所では、設計要件、設計構成情報、物理構成の3要素の整合性維持又は管理を行う、Configuration Management(CM)という取り組みが、事業者の管理において求められている。この3要素について、原子力発電所では運転開始以降、開始時の性能を維持するような保守的な保全を行うことで、この3要素の整合性が保たれてきた。
従来、原子力発電所における設備は、要求される設備の性能や劣化状態に対し、大きな裕度を持って保全が行われていたが、今後より経済性、安定性を高めた保全と施設管理が求められる。
【0006】
より信頼性と経済性を高め設備を維持又は管理していくためには、設備又は機器に求められる性能を監視し、性能低下に対し、3要素を保ちつつ適切なタイミングで効果的な保全活動を行う必要がある。
【0007】
本発明の目的は、プラント機能に係るパラメータの監視を行い、パラメータ情報を基にプラント機能及び性能の適切な維持又は管理による3要素の整合性を維持するプラント機能管理支援方法及びプラント機能管理支援装置を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0008】
前記課題を解決するため、本発明のプラント機能管理支援方法は、プラント要求機能を監視する監視パラメータを抽出するとともに、プラントの機能及び性能における維持又は管理を判定する前記監視パラメータの設計要求閾値を抽出するステップと、前記監視パラメータの値を取得するステップと、取得した監視パラメータ値と前記設計要求閾値とを対比するステップと、を含み、プラントの機能及び性能における維持又は管理を行うようにした。
【0009】
また、本発明のプラント機能管理支援装置は、プラント要求機能を監視する監視パラメータを抽出するとともに、プラントの機能又は性能における維持又は管理を判定する前記監視パラメータの設計要求閾値を抽出するプラント機能管理部と、前記監視パラメータを取得するパラメータ監視部と、取得した前記監視パラメータと前記設計要求閾値とを対比するパラメータ判定部と、を備えるようにした。
【発明の効果】
【0010】
本発明によれば、パラメータ情報を基にプラント機能及び性能の適切な維持又は管理による3要素の整合性維持するプラント機能管理方法及びプラント機能管理装置を提供することができる。
また、パラメータの監視を利用して設備又は機器の性能低下予測と保全又は是正措置を実施するためのリードタイム情報を組み合わせることで、ユーザへの保全アクション実施の適切なタイミングを提供できる。
さらに、予測データを監視パラメータ実測値により更新することでより精度を高め、継続的な3要素の維持又は管理の支援を行うことができる。
【図面の簡単な説明】
(【0011】以降は省略されています)

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