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公開番号2024027337
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-03-01
出願番号2022130062
出願日2022-08-17
発明の名称注水装置
出願人三菱重工業株式会社
代理人弁理士法人酒井国際特許事務所
主分類G21C 9/016 20060101AFI20240222BHJP(核物理;核工学)
要約【課題】冷却水をキャビティ室に確実に注水すること。
【解決手段】原子炉容器101の下方で炉心溶融物を受けるキャビティ室102Aに設けられた溶融体1と、キャビティ室102Aとは隔壁102Cを介した別室102Bに設けられる一方で溶融体1と繋がって設けられ、キャビティ室102Aに冷却水が送られる冷却水管51を開閉可能に構成されて、溶融体1が溶融した場合に冷却水管51を開放する弁機構2と、を含む。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
原子炉格納容器の下方で炉心溶融物を受けるキャビティ室に設けられた溶融体と、
前記キャビティ室とは隔壁を介した別室に設けられる一方で前記溶融体と繋がって設けられ、前記キャビティ室に冷却水が送られる冷却水管を開閉可能に構成されて、前記溶融体が溶融した場合に前記冷却水管を開放する弁機構と、
を含む、注水装置。
続きを表示(約 1,000 文字)【請求項2】
前記弁機構は、前記冷却水管を開閉する開閉弁と、前記溶融体に前記隔壁を通して接続されて前記溶融体が溶融した場合に前記開閉弁を開放作動させる弁開放部と、を含み、
弁開放部は、前記開閉弁を開放状態とする荷重を生じる錘を有し、
前記溶融体は、前記開閉弁を閉塞状態とするように前記錘の荷重に抗して前記錘を吊り上げ支持する、
請求項1に記載の注水装置。
【請求項3】
弁開放部は、前記錘を上下移動可能に支持する駆動ケーシングと、前記駆動ケーシングの内部であって前記錘の下方に収容された粘性体と、を含む、
請求項2に記載の注水装置。
【請求項4】
前記弁機構は、前記開閉弁を閉鎖状態とするように支持する一方、前記開閉弁を開放状態とするように支持を解除する補助機構をさらに含む、
請求項2に記載の注水装置。
【請求項5】
前記弁機構は、前記開閉弁の開閉を支持する作動軸の両端に固定され前記錘がそれぞれ取り付けられる各レバーと、各前記レバーまたは各前記錘を連結する連結部材と、をさらに含む、
請求項2に記載の注水装置。
【請求項6】
前記弁機構は、前記冷却水管を開閉する開閉弁と、前記溶融体に前記隔壁を通して接続されて前記溶融体が溶融した場合に前記開閉弁を開放作動させる弁開放部と、を含み、
弁開放部は、前記開閉弁を開放状態とする弾性力を生じる弾性部材を有し、
前記溶融体は、前記開閉弁を閉塞状態とするように前記弾性部材の弾性力に抗して前記弾性部材を圧縮状態で支持する、
請求項1に記載の注水装置。
【請求項7】
前記弁機構は、前記開閉弁を閉鎖状態とするように前記弾性部材を圧縮状態で支持する一方、前記開閉弁を開放状態とするように当該圧縮状態を解除する補助機構をさらに含む、
請求項6に記載の注水装置。
【請求項8】
前記弁機構は、冷却水を通過させる弁ケーシングの内部に弁体および弁座が収容される、
請求項1に記載の注水装置。
【請求項9】
前記弁機構は、前記弁体がバタフライ弁からなる、
請求項8に記載の注水装置。
【請求項10】
前記弁機構は、前記弁体が逆止弁からなる、
請求項8に記載の注水装置。
(【請求項11】以降は省略されています)

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本開示は、注水装置に関する。
続きを表示(約 1,400 文字)【背景技術】
【0002】
原子力プラントにおいては、シビアアクシデントとして、炉心溶融物が原子炉容器から流出する事故が想定される。炉心溶融物が原子炉格納容器のキャビティ室に落下する場合、そのキャビティ室を形成する構造物に重大な損傷が発生すると、被害が拡大する可能性がある。そのため、原子炉格納容器の重大な損傷の発生が抑制されるように対策を行う必要がある。
【0003】
例えば、特許文献1には、原子炉格納容器内に注水を行う注水装置が示されている。この注水装置は、冷却水を供給する流路と、流路を閉止するディスクと、ディスクに連結されディスクによる流路の閉止および開放を行うスイングアームと、スイングアームにスイングレバーを介して連結されるウェイトと、ウェイトを支持する低融点合金からなる支持部材と、を備える。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特許第6753773号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
特許文献1に示されるような注水装置は、上記構成の全てが炉心溶融物の落下するキャビティ室(下部ドライウェル)に配置されている。このため、例えば、ディスク、スイングアーム、スイングレバー、ウェイトなどが炉心溶融物の熱の影響を受けて作動が阻害されると、冷却水をキャビティ室に注水することができなくなるおそれがある。
【0006】
本開示は、上述した課題を解決するものであり、冷却水をキャビティ室に確実に注水することのできる注水装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上述の目的を達成するために、本開示の一態様に係る注水装置は、原子炉格納容器の下方で炉心溶融物を受けるキャビティ室に設けられた溶融体と、前記キャビティ室とは隔壁を介した別室に設けられる一方で前記溶融体と繋がって設けられ、前記キャビティ室に冷却水が送られる冷却水管を開閉可能に構成されて、前記溶融体が溶融した場合に前記冷却水管を開放する弁機構と、を含む。
【発明の効果】
【0008】
本開示は、冷却水をキャビティ室に確実に注水できる。
【図面の簡単な説明】
【0009】
図1は、注水装置を表す概略図である。
図2は、実施形態1の注水装置を表す概略側面図である。
図3は、実施形態1の注水装置における弁機構の開閉弁の断面図である。
図4は、実施形態1の注水装置における弁機構の弁開放部の断面図である。
図5は、実施形態2の注水装置における弁機構の開閉弁の断面図である。
図6は、実施形態2の注水装置における弁機構の弁開放部の断面図である。
図7は、実施形態3の注水装置における弁機構の断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0010】
以下に、本開示に係る実施形態を図面に基づいて詳細に説明する。なお、この実施形態によりこの開示が限定されるものではない。また、下記実施形態における構成要素には、当業者が置換可能かつ容易なもの、あるいは実質的に同一のものが含まれる。
(【0011】以降は省略されています)

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