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公開番号2024023100
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-02-21
出願番号2022126695
出願日2022-08-08
発明の名称試験装置及び試験方法
出願人三菱重工業株式会社
代理人弁理士法人酒井国際特許事務所
主分類G21C 17/06 20060101AFI20240214BHJP(核物理;核工学)
要約【課題】燃料集合体の性能を評価することができる。
【解決手段】燃料集合体の燃料棒から飛散する燃料の飛散状態を試験する試験装置であって、燃料ペレットに相当する粒子が充填された試験対象管と、試験対象管の周囲に、燃料集合体を模擬して配置された模擬燃料棒と、を含む試験体と、試験体を移動させる移動装置と、試験体の移動範囲に配置された加熱炉と、移動装置の移動を制御し、加熱炉による試験体の加熱状態を制御する制御装置と、を含む。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
燃料集合体の燃料棒から飛散する燃料の飛散状態を試験する試験装置であって、
燃料ペレットに相当する粒子が充填された試験対象管と、前記試験対象管の周囲に、前記燃料集合体を模擬して配置された模擬燃料棒と、を含む試験体と、
前記試験体を移動させる移動装置と、
前記試験体の移動範囲に配置された加熱炉と、
前記移動装置の移動を制御し、前記加熱炉による前記試験体の加熱状態を制御する制御装置と、を含む試験装置。
続きを表示(約 740 文字)【請求項2】
前記制御装置は、前記移動装置の移動を制御し、LOCA発生の前記燃料集合体の加熱状態を模擬して前記試験体を加熱し、前記試験対象管を破裂させる請求項1に記載の試験装置。
【請求項3】
前記燃料集合体を模擬した前記試験体に配置された温度センサを有し、
前記制御装置は、前記温度センサの検出結果に基づいて、前記試験体の加熱状態を制御する請求項1に記載の試験装置。
【請求項4】
前記加熱炉は、電気炉である請求項1に記載の試験装置。
【請求項5】
前記加熱炉は、鉛直方向に延在し、下方が開放された炉心管を有する請求項1に記載の試験装置。
【請求項6】
前記試験体は、前記試験対象管と前記模擬燃料棒が配置された空間の周囲を覆う飛散ガードを有する請求項1に記載の試験装置。
【請求項7】
前記移動装置は、前記試験体の移動方向の両端の少なくとも一方に配置された断熱材を有する請求項1に記載の試験装置。
【請求項8】
燃料集合体の燃料棒から飛散する燃料の飛散状態を試験する試験方法であって、
燃料ペレットに相当する粒子が充填された試験対象管と、前記試験対象管の周囲に、前記燃料集合体を模擬して配置された模擬燃料棒と、を含む試験体を、移動装置に固定するステップと、
前記移動装置で、前記試験体を加熱炉に対して移動させ、前記加熱炉による前記試験体の加熱を制御し、前記試験対象管を破裂させるステップと、を含む試験方法。
【請求項9】
前記燃料ペレットに相当する粒子の前記試験体での飛散状態を計測するステップと、さらに含む請求項8に記載の試験方法。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本開示は、試験装置及び試験方法に関する。
続きを表示(約 1,400 文字)【背景技術】
【0002】
原子炉の特性を評価するための技術が知られている。例えば特許文献1には、燃料棒の被覆管の性能を試験する試験方法が記載されている。特許文献1には、水素が添加された燃料被覆管試験片に内部ヒータを挿入し、燃料被覆管試験片を圧力容器内に封入し、次に燃料被覆管試験片を内部ヒータで加熱するとともに燃料被覆管試験片の内圧を所定圧まで上昇させ、圧力容器の外側に設けられた外部ヒータ及び冷却管により燃料被覆管試験片を所定温度に調節する燃料被覆管の試験方法が記載されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特許第4901630号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
特許文献1に記載の試験方法で、燃料被覆管の性能を評価することができる。しかしながら、原子炉の特性は、種々の特性があり、燃料被覆管以外の性能の評価が必要となる。
【0005】
本開示は、上述した課題を解決するものであり、燃料集合体の性能を評価することができる試験装置及び試験方法を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本開示に係る試験装置は、燃料集合体の燃料棒から飛散する燃料の飛散状態を試験する試験装置であって、燃料ペレットに相当する粒子が充填された試験対象管と、前記試験対象管の周囲に、前記燃料集合体を模擬して配置された模擬燃料棒と、を含む試験体と、前記試験体を移動させる移動装置と、前記試験体の移動範囲に配置された加熱炉と、前記移動装置の移動を制御し、前記加熱炉による前記試験体の加熱状態を制御する制御装置と、を含む。
【0007】
本開示に係る試験方法は、燃料集合体の燃料棒から飛散する燃料の飛散状態を試験する試験方法であって、燃料ペレットに相当する粒子が充填された試験対象管と、前記試験対象管の周囲に、前記燃料集合体を模擬して配置された模擬燃料棒と、を含む試験体を、移動装置に固定するステップと、前記移動装置で、前記試験体を加熱炉に対して移動させ、前記加熱炉による前記試験体の加熱を制御し、前記試験対象管を破裂させるステップと、を含む。
【発明の効果】
【0008】
本開示によれば、燃料集合体の性能を評価することができる。
【図面の簡単な説明】
【0009】
図1は、試験装置の概略構成を示す模式図である。
図2は、試験体と加熱炉を拡大して示す拡大図である。
図3は、試験体の試験対象管と模擬燃料棒の概略構成を示す斜視図である。
図4は、試験対象管の概略構成を示す模式図である。
図5は、本実施形態に係る試験装置の処理フローを説明するフローチャートである。
図6は、試験方法の一例を説明するための説明図である。
図7は、評価装置の評価結果の一例を示す模式図である。
図8は、試験体の移動と加熱との関係の一例を示す説明図である。
【発明を実施するための形態】
【0010】
以下に添付図面を参照して、本開示の好適な実施形態を詳細に説明する。なお、この実施形態により本開示が限定されるものではなく、また、実施形態が複数ある場合には、各実施形態を組み合わせて構成するものも含むものである。
(【0011】以降は省略されています)

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