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公開番号2024029641
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-03-06
出願番号2022132010
出願日2022-08-22
発明の名称グリーンハウスの運用支援装置、グリーンハウスの運用支援方法およびプログラム
出願人三菱重工業株式会社
代理人個人,個人,個人,個人,個人
主分類G21D 1/00 20060101AFI20240228BHJP(核物理;核工学)
要約【課題】スケジュール全体が最適化されるように、常設グリーンハウスのサイズ、および、仮設グリーンハウスのサイズを決定する。
【解決手段】グリーンハウスの運用方法を支援する運用支援装置であって、複数の計画作業それぞれの特徴を示す作業属性情報に基づいて、作業期間の要求を満たすように前記計画作業のスケジュールを作成する初期スケジュール作成部と、前記作成されたスケジュールを実施するために必要な常設グリーンハウスのサイズを決定する常設グリーンハウスサイズ決定部と、前記作成されたスケジュールに対し、発生頻度に応じた確率分布に従ってランダムに発生させた計画外作業を上乗せし、当該計画外作業が上乗せされたスケジュールを実施するために必要な仮設グリーンハウスのサイズを決定する仮設グリーンハウスサイズ決定部と、を備える。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項１】
グリーンハウスの運用方法を支援する運用支援装置であって、
複数の計画作業それぞれの特徴を示す作業属性情報に基づいて、作業期間の要求を満たすように前記計画作業のスケジュールを作成する初期スケジュール作成部と、
前記作成されたスケジュールを実施するために必要な常設グリーンハウスのサイズを決定する常設グリーンハウスサイズ決定部と、
前記作成されたスケジュールに対し、発生頻度に応じてランダムに発生させた計画外作業を上乗せし、当該計画外作業が上乗せされたスケジュールを実施するために必要な仮設グリーンハウスのサイズを決定する仮設グリーンハウスサイズ決定部と、
を備えるグリーンハウスの運用支援装置。
続きを表示（約 1,000 文字）【請求項２】
前記仮設グリーンハウスサイズ決定部は、
発生頻度に応じてランダムに発生させた計画外作業を上乗せする処理を複数回繰り返し実行し、複数通りの前記仮設グリーンハウスのサイズを決定する、
請求項１に記載のグリーンハウスの運用支援装置。
【請求項３】
作業の実施中において計画外作業が発生した場合、既に設置済みの常設グリーンハウスのサイズを固定値として、新たに発生した前記計画外作業を含めて再度スケジュールを作成するスケジュール更新部をさらに備える、
請求項１又は請求項２に記載のグリーンハウスの運用支援装置。
【請求項４】
前記スケジュール更新部は、
再度のスケジュールの作成において、前記新たに発生した前記計画外作業を前記常設グリーンハウスで行うと前記作業期間の要求を満たせない場合には、前記新たに発生した計画外作業を仮設グリーンハウスで行うものとして再度のスケジュールを作成する、
請求項３に記載のグリーンハウスの運用支援装置。
【請求項５】
グリーンハウスの運用支援方法であって、
複数の計画作業それぞれの特徴を示す作業属性情報に基づいて、作業期間の要求を満たすように前記計画作業のスケジュールを作成するステップと、
前記作成されたスケジュールを実施するために必要な常設グリーンハウスのサイズを決定するステップと、
前記作成されたスケジュールに対し、発生頻度に応じてランダムに発生させた計画外作業を上乗せし、当該計画外作業が上乗せされたスケジュールを実施するために必要な仮設グリーンハウスのサイズを決定するステップと、
を備えるグリーンハウスの運用支援方法。
【請求項６】
グリーンハウスの運用方法を支援する運用支援装置のコンピュータに、
複数の計画作業それぞれの特徴を示す作業属性情報に基づいて、作業期間の要求を満たすように前記計画作業のスケジュールを作成するステップと、
前記作成されたスケジュールを実施するために必要な常設グリーンハウスのサイズを決定するステップと、
前記作成されたスケジュールに対し、発生頻度に応じてランダムに発生させた計画外作業を上乗せし、当該計画外作業が上乗せされたスケジュールを実施するために必要な仮設グリーンハウスのサイズを決定するステップと、
を実行させるプログラム。

発明の詳細な説明【技術分野】
【０００１】
本開示は、グリーンハウスの運用支援装置、グリーンハウスの運用支援方法およびプログラムに関する。
続きを表示（約 1,800 文字）【背景技術】
【０００２】
例えば原子力施設では、定期メンテナンス等で、放射性物質で汚染された機器・設備の点検や補修作業を行う際に、機器に付着している放射性物質の飛散防止を図るため、テント状の簡易的な作業区画、いわゆるグリーンハウス（以下、ＧＨとも表記する。）が作られる。グリーンハウスは、定期メンテナンス等の都度、形成されることが一般的である。なお、特許文献１には、グリーンハウスに関する技術が記載されている。
【０００３】
グリーンハウス内で行われる作業は、計画する定期メンテナンス等の内容に応じて概ね事前に判明している。しかしながら、メンテナンスに係る各作業を進める中で、一つの作業に想定外の時間を費やしたり、事前に想定していなかった作業が発生したりする場合がある。このような場合、メンテナンス全体の計画を見直す必要が生じる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【０００４】
特開２０２２－１１５０２号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【０００５】
例えば、定期メンテナンスを実施する際、作業者は、過去の経験から定めた、ある大きさのグリーンハウスを常設し、その常設のグリーンハウス内で定期メンテナンスに係る種々の作業を進めていく。そして、その途中で想定外の作業が発生した場合は、作業者は、仮設のグリーンハウスを追設するなどして、なるべく工期が計画から大きく延長されないように工夫している。
【０００６】
しかしながら、計画される定期メンテナンス等の実施のために事前に用意する常設のグリーンハウスのサイズ、および、仮設のグリーンハウスのサイズは、主に作業者の経験によって決定される要素が大きく、計画全体として最適ではない可能性がある。
【０００７】
本開示は、スケジュール全体が最適化されるように、常設グリーンハウスのサイズ、および、仮設グリーンハウスのサイズを決定可能な、グリーンハウスの運用支援装置、グリーンハウスの運用支援方法およびプログラムを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【０００８】
上記目的を達成するために、本開示に係るグリーンハウスの運用支援装置は、グリーンハウスの運用方法を支援する運用支援装置であって、複数の計画作業それぞれの特徴を示す作業属性情報に基づいて、作業期間の要求を満たすように前記計画作業のスケジュールを作成する初期スケジュール作成部と、前記作成されたスケジュールを実施するために必要な常設グリーンハウスのサイズを決定する常設グリーンハウスサイズ決定部と、前記作成されたスケジュールに対し、発生頻度に応じてランダムに発生させた計画外作業を上乗せし、当該上乗せされた計画外作業を実施するために必要な仮設グリーンハウスのサイズを決定する仮設グリーンハウスサイズ決定部と、を備える。
【０００９】
また、本開示に係るグリーンハウスの運用支援方法は、複数の計画作業それぞれの特徴を示す作業属性情報に基づいて、作業期間の要求を満たすように前記計画作業のスケジュールを作成するステップと、前記作成されたスケジュールを実施するために必要な常設グリーンハウスのサイズを決定するステップと、前記作成されたスケジュールに対し、発生頻度に応じてランダムに発生させた計画外作業を上乗せし、当該上乗せされた計画外作業を実施するために必要な仮設グリーンハウスのサイズを決定するステップと、を備える。
【００１０】
また、本開示に係るプログラムは、グリーンハウスの運用方法を支援する運用支援装置のコンピュータに、複数の計画作業それぞれの特徴を示す作業属性情報に基づいて、作業期間の要求を満たすように前記計画作業のスケジュールを作成するステップと、前記作成されたスケジュールを実施するために必要な常設グリーンハウスのサイズを決定するステップと、前記作成されたスケジュールに対し、発生頻度に応じてランダムに発生させた計画外作業を上乗せし、当該上乗せされた計画外作業を実施するために必要な仮設グリーンハウスのサイズを決定するステップと、を実行させる。
【発明の効果】
（【００１１】以降は省略されています）

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