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公開番号2024053407
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-04-15
出願番号2022159664
出願日2022-10-03
発明の名称保護カバー、および配設経路形成装置
出願人未来工業株式会社
代理人個人
主分類H02G 3/04 20060101AFI20240408BHJP(電力の発電,変換,配電)
要約【課題】ベース体に対しカバー体を容易に着脱することができる保護カバーを提供する。
【解決手段】保護カバー2は、ベース体5とカバー体6とを備え、二つの壁面1a、1bによって形成される入隅領域部1に配置される。ベース体5は、二つの壁面1a、1bのそれぞれに沿う二つの基部5a、5bを有する。一方の壁面1aに沿う一方の基部5aに、立設壁5cが設けられる。カバー体2に、立設壁5cの外側に重なる重合部6aが設けられる。立設壁5cと重合部6aとの対面箇所に、互いに係止する一方側組付け部2aが設けられる。他方の壁面1bに沿う他方の基部5bに、他方の壁面1bとの間に隙間5dを形成する隙間形成部5eが設けられる。隙間5dに、カバー体6の挿入片6bが挿入された状態で、一方側組付け部2aの係止状態が解除される位置まで、カバー体6が、移動または回動するのを許容するように、隙間形成部5eは、弾性変形可能に形成される。
【選択図】 図5
特許請求の範囲【請求項1】
建物における二つの壁面によって形成される入隅領域部に配置される保護カバーであって、
前記二つの壁面のそれぞれに沿う二つの基部を有するベース体と、前記ベース体と互いに組み付けられて内部に配線・配管材の配設経路を形成するカバー体とを備え、
前記二つの壁面のうちの一方の壁面側において、その一方の壁面に沿う前記二つの基部のうちの一方の基部の、前記二つの壁面のうちの他方の壁面から離れた側に、前記一方の壁面から離れる側に起立する立設壁が設けられ、
前記カバー体に、前記立設壁の、前記他方の壁面から離れた側である外側に重なり合う重合部が設けられ、
前記立設壁と前記重合部との対面箇所に、前記立設壁に対し前記重合部が前記一方の壁面から離れる側に移動するのを規制するように、互いに係止する一方側組付け部が設けられ、
前記他方の壁面側において、その他方の壁面に沿う前記二つの基部のうちの他方の基部に、前記他方の壁面と対向するようにしてその他方の壁面との間に隙間を形成する隙間形成部が設けられ、
前記カバー体に、前記隙間に挿入可能な挿入片が設けられ、
前記隙間形成部と前記挿入片とで、他方側組付け部が構成され、前記隙間形成部と前記隙間に挿入された前記挿入片との係合により、前記他方の基部に対して、前記挿入片が前記他方の壁面から離れる側へ移動するのが規制され、
前記一方側組付け部は、前記立設壁に設けられた被係止部と、前記重合部に設けられた係止部とからなって、前記重合部が外側から前記立設壁に近づくことで係止状態となり、離れることでその係止状態が解除されるようになっており、
前記隙間に前記挿入片が挿入された状態で、前記一方側組付け部の前記係止状態が解除される位置まで、前記カバー体が、移動または回動するのを許容するように、前記隙間形成部は、弾性変形可能に形成されている、保護カバー。
続きを表示(約 1,600 文字)【請求項2】
前記立設壁と前記重合部とは、前記隙間形成部の弾性変形の方向で対向し、その隙間形成部の弾性変形からの復帰力により、前記立設壁から離れようとする前記重合部を前記立設壁側へと付勢する、請求項1に記載の保護カバー。
【請求項3】
前記隙間形成部には他の被係止部が設けられ、前記挿入片には他の係止部が設けられて、それら他の被係止部と他の係止部とが互いに係合して、前記挿入片の前記隙間からの抜け出しが規制され、
前記隙間形成部は、前記他の係止部が前記他の被係止部を越えることができるように、弾性変形可能である、請求項1または2に記載の保護カバー。
【請求項4】
前記隙間形成部は、その先端が前記一方の壁面から離れる方向を向き、その先端側から前記隙間への前記挿入片の挿入が可能となるよう、その先端側に、前記隙間と外部とを連通させる開放部が設けられる、請求項1または2に記載の保護カバー。
【請求項5】
前記一方側組付け部の前記係止部と前記他方側組付け部の前記挿入片とは、複数が、前記配設経路の延びる方向に間隔をあけて配置され、かつ、前記係止部と前記挿入片とは、前記配設経路を挟んで向き合う位置に配置されている、請求項1または2に記載の保護カバー。
【請求項6】
請求項1または2に記載の保護カバーと、内部に配線・配管材の配設経路を有する保護ダクトとからなる、配設経路形成装置であって、
前記保護カバーは、前記保護ダクトが接続可能な接続口を備え、
固定された前記ベース体に対して、前記保護ダクトを所定位置に配置した状態で、前記カバー体が前記保護ダクトと干渉することなく前記ベース体に組み付け可能である、配設経路形成装置。
【請求項7】
建物における二つの壁面によって形成される入隅領域部に配置される保護カバーであって、
前記二つの壁面のそれぞれに沿う二つの基部を有するベース体と、前記ベース体と互いに組み付けられて内部に配線・配管材の配設経路を形成するカバー体とを備え、
前記二つの壁面のうちの一方の壁面側において、その一方の壁面に沿う前記二つの基部のうちの一方の基部の、前記二つの壁面のうちの他方の壁面から離れた側に、前記一方の壁面から離れる側に起立する立設壁が設けられ、
前記カバー体に、前記立設壁の、前記入隅領域部の延びる方向にある外側に重なり合う重合部が設けられ、
前記立設壁と前記重合部との対面箇所に、前記立設壁に対し前記重合部が前記一方の壁面から離れる側に移動するのを規制するように、互いに係止する一方側組付け部が設けられ、
前記他方の壁面側において、その他方の壁面に沿う前記二つの基部のうちの他方の基部に、前記他方の壁面と対向するようにしてその他方の壁面との間に隙間を形成する隙間形成部が設けられ、
前記カバー体に、前記隙間に挿入可能な挿入片が設けられ、
前記隙間形成部と前記挿入片とで、他方側組付け部が構成され、前記隙間形成部と前記隙間に挿入された前記挿入片との係合により、前記他方の基部に対して、前記挿入片が前記他方の壁面から離れる側へ移動するのが規制され、
前記一方側組付け部は、前記立設壁に設けられた被係止部と、前記重合部に設けられた係止部とからなって、前記重合部が外側から前記立設壁に近づくことで係止状態となり、離れることでその係止状態が解除されるようになっており、
前記隙間に前記挿入片が挿入された状態で、前記係止部が前記被係止部に乗り上げて両者の係止が解除されるまで、前記カバー体が、そのカバー体の前記他方の壁面から離れた側が前記一方の壁面から離れる方向に、回動するのを許容するように、前記隙間形成部は、弾性変形可能に形成されている、保護カバー。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
この発明は、入隅領域部に配置される保護カバー、およびその保護カバーを備える配設経路形成装置に関するものである。
続きを表示(約 3,100 文字)【背景技術】
【0002】
従来、建物内の壁面が交差する入隅領域部に配置される配線用保護カバーがあった(例えば、特許文献1参照)。図21に示すように、この保護カバー23は、基台24と蓋体25とで構成され、内部に、線類22を収容する配線収容空間26を有していた。そこで、保護カバー23は、床面21aと壁面21bとの入隅領域部21において、壁面21bに当接させるようにして、床面21aに載置された。ここで、基台24には、第1嵌合溝24aと第2嵌合溝24bとが設けられた。一方、蓋体25には、基台24の第1および第2嵌合溝24a、24bにそれぞれ嵌合される第1および第2嵌合突起25a、25bが設けられ、この嵌合により、蓋体25が基台24に組み付けられた。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2002-186132号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかし、前記従来の保護カバー23においては、床面21aに固定された基台24に対して蓋体25を着脱する際、第1嵌合溝24aと第1嵌合突起25aとの嵌合部が壁面21bに近く、壁面21bが邪魔になって、その着脱がやりにくかった。
【0005】
この発明は、上記した従来の欠点を解決するためになされたものであり、その目的とするところは、ベース体に対してカバー体を容易に着脱することができる、保護カバー、および配設経路形成装置を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0006】
この発明に係る保護カバー、および配設経路形成装置は、前記目的を達成するために、次の構成からなる。すなわち、
請求項1に記載の発明に係る保護カバーは、建物における二つの壁面によって形成される入隅領域部に配置される保護カバーである。この保護カバーは、前記二つの壁面のそれぞれに沿う二つの基部を有するベース体と、前記ベース体と互いに組み付けられて内部に配線・配管材の配設経路を形成するカバー体とを備える。ここで、前記二つの壁面のうちの一方の壁面側において、その一方の壁面に沿う前記二つの基部のうちの一方の基部の、前記二つの壁面のうちの他方の壁面から離れた側に、前記一方の壁面から離れる側に起立する立設壁が設けられる。一方、前記カバー体に、前記立設壁の、前記他方の壁面から離れた側である外側に重なり合う重合部が設けられる。そして、前記立設壁と前記重合部との対面箇所に、前記立設壁に対し前記重合部が前記一方の壁面から離れる側に移動するのを規制するように、互いに係止する一方側組付け部が設けられる。また、前記他方の壁面側において、その他方の壁面に沿う前記二つの基部のうちの他方の基部に、前記他方の壁面と対向するようにしてその他方の壁面との間に隙間を形成する隙間形成部が設けられる。そして、前記カバー体に、前記隙間に挿入可能な挿入片が設けられる。そこで、前記隙間形成部と前記挿入片とで、他方側組付け部が構成され、前記隙間形成部と前記隙間に挿入された前記挿入片との係合により、前記他方の基部に対して、前記挿入片が前記他方の壁面から離れる側へ移動するのが規制される。また、前記一方側組付け部は、前記立設壁に設けられた被係止部と、前記重合部に設けられた係止部とからなって、前記重合部が外側から前記立設壁に近づくことで係止状態となり、離れることでその係止状態が解除されるようになっている。そして、前記隙間に前記挿入片が挿入された状態で、前記一方側組付け部の前記係止状態が解除される位置まで、前記カバー体が、移動または回動するのを許容するように、前記隙間形成部は、弾性変形可能に形成されている。
【0007】
この保護カバーによると、保護カバーは、ベース体とカバー体とを備え、二つの壁面によって形成される入隅領域部に配置される。ベース体は、二つの壁面のそれぞれに沿う二つの基部を有する。そして、ベース体には、一方の壁面に沿う一方の基部の、他方の壁面から離れた側に、立設壁が設けられ、カバー体には、立設壁の、他方の壁面から離れた側である外側に重なり合う重合部が設けられる。そして、立設壁には、被係止部が設けられ、重合部には、係止部が設けられ、それら被係止部と係止部とが、一方側組付け部となって、重合部が外側から立設壁に近づくことで係止状態となり、離れることでその係止状態が解除される。また、他方の壁面側において、ベース体には、他方の壁面に沿う他方の基部に、他方の壁面と対向するようにしてその他方の壁面との間に隙間を形成する隙間形成部が設けられ、カバー体には、隙間に挿入可能な挿入片が設けられ、それら隙間形成部と挿入片とで、他方側組付け部が構成される。そして、隙間に挿入片が挿入された状態で、一方側組付け部の係止状態が解除される位置まで、カバー体が、移動または回動するのを許容するように、隙間形成部が、弾性変形可能に形成されている。そこで、ベース体が壁面に固定された状態で、ベース体からカバー体を取り外す場合は、カバー体を、移動(詳しくは、他方の壁面から離れる方向に移動)または回動(詳しくは、そのカバー体の他方の壁面から離れた側が一方の壁面から離れる方向に回動)させて、一方側組付け部の係止状態を解除し、その後、カバー体の挿入片を、ベース体の隙間形成部によって形成される隙間から抜き出すことで、ベース体からカバー体を取り外すことができる。そして、ベース体が壁面に固定された状態で、ベース体にカバー体を組み付ける場合は、カバー体の挿入片を隙間に挿入するとともに、カバー体を移動(詳しくは、他方の壁面から離れる方向に移動)させて、または、カバー体の挿入片を隙間に挿入するようにしてカバー体を回動(詳しくは、そのカバー体の他方の壁面に近い側が一方の壁面に近づく方向に回動)させて、カバー体の重合部をベース体の立設壁に対向させ、さらに、カバー体の移動または回動を元に戻して(詳しくは、カバー体を、他方の壁面に近づく方向に移動させて、または、カバー体の他方の壁面から離れた側を一方の壁面に近づけるようにカバー体を戻し回動させて)、一方側組付け部を係止状態とすることで、ベース体にカバー体を組み付けることができる。
【0008】
また、請求項2に記載の発明に係る保護カバーは、請求項1に記載の保護カバーにおいて、前記立設壁と前記重合部とは、前記隙間形成部の弾性変形の方向で対向し、その隙間形成部の弾性変形からの復帰力により、前記立設壁から離れようとする前記重合部を前記立設壁側へと付勢する。
【0009】
また、請求項3に記載の発明に係る保護カバーは、請求項1または2に記載の保護カバーにおいて、前記隙間形成部には他の被係止部が設けられ、前記挿入片には他の係止部が設けられて、それら他の被係止部と他の係止部とが互いに係合して、前記挿入片の前記隙間からの抜け出しが規制される。そして、前記隙間形成部は、前記他の係止部が前記他の被係止部を越えることができるように、弾性変形可能である。
【0010】
また、請求項4に記載の発明に係る保護カバーは、請求項1または2に記載の保護カバーにおいて、前記隙間形成部は、その先端が前記一方の壁面から離れる方向を向き、その先端側から前記隙間への前記挿入片の挿入が可能となるよう、その先端側に、前記隙間と外部とを連通させる開放部が設けられる。
(【0011】以降は省略されています)

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