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公開番号2024054942
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-04-18
出願番号2022161422
出願日2022-10-06
発明の名称配線・配管材収容治具及び配線・配管材収容装置
出願人未来工業株式会社
代理人個人
主分類H02G 1/08 20060101AFI20240411BHJP(電力の発電,変換,配電)
要約【課題】
スリット付管の連結部において、次のスリット付管のスリットを先行して拡開することで、治具によるスリットの拡開を連続して行えるようにすることである。
【解決手段】
スリット付管PのスリットSを拡開して、その拡開状態を維持するスリット拡開体D1 と、前記スリット付管Pの拡開されたスリットSの間から配線・配管材Aを、当該スリット付管Pの内部に送り込むための管送り込みローラ22とを備えた配線・配管材収容治具Tであって、直列連結された次のスリット付管Pに到達する直前に、前記次のスリット付管P自体又はスリット付管Pどうしを連結する継手Cに当接させて、前記スリット拡開体D1 に対して先行して次のスリット付管Pを拡開する先行スリット拡開体D2 を具備した構成とする。
【選択図】 図16
特許請求の範囲【請求項1】
複数本のスリット付管が直列に連結され、当該スリット付管は、長手方向に連続するスリットが設けられて、当該スリットの形成により管壁の両端縁が近接又は密着した状態で対向配置され、当該スリットを拡開させることで、前記両端縁間から内部に配線・配管材を収容可能であり、直列連結された複数本のスリット付管の前記スリットに沿って移動されて、前記配線・配管材を当該スリット付管の内部に収容するための配線・配管材収容治具であって、
前記スリット付管の前記対向配置された両端縁間に配置されて、先端割り込み部が近接又は密着した前記両端縁間に割り込むことで当該両端縁間を離間拡開させて、その離間状態を維持するスリット拡開部と、
前記スリット付管の離間された前記両端縁間から前記配線・配管材を、当該スリット付管の内部に送り込むための管送り込み部と、を備え、
前記配線・配管材収容治具の移動中において、前記スリット拡開部の先端割り込み部が、直列連結された次のスリット付管に到達する直前に、前記次のスリット付管自体又はスリット付管どうしを連結する継手に当接して、前記スリット拡開部の先端割り込み部が、次のスリット付管のスリットの両端縁間に円滑に入り込むことを可能とする先行位置合せ部が、前記スリット拡開部よりも前記移動方向に沿って前方に設けられていることを特徴とする配線・配管材収容治具。
続きを表示(約 2,100 文字)【請求項2】
前記先行位置合せ部は、前記移動方向に沿って前方側から後方側に向けて広くなる傾斜案内部が形成されていることを特徴とする請求項1に記載の配線・配管材収容治具。
【請求項3】
長手方向に連続するスリットが設けられて、当該スリットの形成により管壁の両端縁が近接又は密着した状態で対向配置され、当該スリットを拡開させることで、前記両端縁間から内部に配線・配管材を収容可能であって、各スリットが同一直線上に配置されるように直列に連結された複数本のスリット付管と、
前記複数本のスリット付管に各スリットに沿って直列方向に順に移動されて、前記スリットを介して複数本のスリット付管の内部に配線・配管材を送り込む請求項1に記載の配線・配管材収容治具と、
から成ることを特徴とする配線・配管材収容装置。
【請求項4】
複数本の前記スリット付管は、継手を介して連結されており、
前記継手は、
前記配線・配管材を通過させて内部に収容可能な管通過開口を備え、
2本のスリット付管の連結部の内部に配置されて、スリット付管のスリットと前記継手の管通過開口とを管周方向に沿って一致させた状態で、前記スリットと前記管通過開口とが管周方向に沿って大きくずれない状態で連結可能であり、
前記先行位置合せ部は、前記継手の内面に当接する構成であることを特徴とする請求項3に記載の配線・配管材収容装置。
【請求項5】
前記継手は、前記管通過開口の幅が広がるように変形可能であり、
前記先行位置合せ部は、前記継手の内面を押圧することで、当該継手を介して次のスリット付管のスリットの両端縁を離間させる先行スリット拡開部からなることを特徴とする請求項4に記載の配線・配管材収容装置。
【請求項6】
前記スリット付管は、矩形筒状であり、
前記スリットは、1つの特定面の中央に設けられ、前記継手は、前記特定面と対向する対向面に沿って延びる基部と、当該基部における前記スリットと直交する方向の両端から立設して、前記特定面及び対向面の双方に対して隣接する2つの隣接面の内側に沿って延びる一対の腕部と、を備え、前記一対の腕部は、前記2つの隣接面の中間を超える立設長を有し、各腕部の先端間に前記管通過開口が形成されていることを特徴とする請求項5に記載の配線・配管材収容装置。
【請求項7】
前記配線・配管材収容治具の移動方向及び前記スリット付管のスリット部分の内外方向の双方に直交するスリット付管の幅方向において、
前記先行スリット拡開部の最大幅は、前記スリット拡開部によりスリットが拡開されている部分の前記スリット付管の前記幅方向の内幅よりも狭いことを特徴とする請求項5又は6のいずれかに記載の配線・配管材収容装置。
【請求項8】
前記複数のスリット付管は、両端部に連結部を有し、全長に亘ってスリットが形成され、一端の連結部が直列状に隣接した別のスリット付管の他端の連結部に内嵌されることで直列状に連結可能であり、
前記スリット付管の一端に向けて移動された配線・配管材収容治具の前記スリット拡開部が前記別のスリット付管のスリットの両端縁間に円滑に入り込み可能とすべく、前記先行位置合せ部が、前記スリット付管の一端の連結部の内側に当接して、前記スリット拡開部と、前記別のスリット付管のスリットの両端縁間との相対位置を調整可能となるように、
互いに連結された各スリット付管の各スリットの相対位置が管周方向に沿って過剰にずれない状態で連結可能であることを特徴とする請求項3に記載の配線・配管材収容装置。
【請求項9】
前記配線・配管材収容治具の移動方向及び前記スリット付管のスリット部分の内外方向の双方に直交する方向において、
前記別のスリット付管の他端の連結部に内嵌された前記スリット付管の一端の連結部は、他の部分よりも内側の幅の狭い狭幅部が形成され、
前記先行位置合せ部には、前記狭幅部よりも外側幅が広く、当該外側幅が広い箇所が前記スリット付管の連結部の狭幅部を外側に向けて押圧する押圧部が設けられていることを特徴とする請求項8に記載の配線・配管材収容装置。
【請求項10】
前記配線・配管材収容治具の移動方向及び前記スリット付管のスリット部分の内外方向の双方に直交する方向において、
前記別のスリット付管の他端の連結部に内嵌されたスリット付管の前記一端の連結部の内側に被当接部が形成され、
前記先行位置合せ部は、前記スリット付管の一端の連結部の被当接部に当接して、当該連結部の対向する各管壁を外側に押圧することで、当該スリット付管の一端の連結部に外嵌されている別のスリット付管の連結部の対向する各管壁を外側に押圧して、当該別のスリット付管の連結部のスリットを連続して拡開可能であることを特徴とする請求項8に記載の配線・配管材収容装置。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、スリット付管の内部に配線・配管材を収容するための配線・配管材収容治具及び配線・配管材収容装置に関するものである。
続きを表示(約 2,900 文字)【背景技術】
【0002】
スリット付管は、その内部に配線・配管材を収容して保持するための管であって、その一つであるスリット付きの波付管として、特許文献1に開示のものが知られている。スリット付管は、所定長(例えば、3~4m)に製作されて、施工現場において、スリット付管に一体に設けられた連結部又は独立した連結具を用いて直列に接続して使用される。特許文献1に開示のスリット付きの波付管では、その端部に、他の部分よりも僅かにサイズの大きな連結部が一体に形成されていて、当該連結部を用いて2本の波付管を接続している。
【0003】
一方、スリット付管の内部に配線・配管材を収容するには、スリットの部分を、配線・配管材が収容可能な大きさ(内幅)まで拡開可能な治具を用いており、この治具の一つとして、特許文献2に開示のものが知られている。この治具は、一対一組の拡開ローラの間隔が順次大きくした複数組の拡開ローラを用いることで、スリット付管のスリットを拡開させ、スリット付管における拡開状態を維持している部分から配線・配管材を収容している。ここで、単一のスリット付管では、スリットの拡開は、その先の所定長の部分まで及ぶことで、支障なく拡開可能であるが、2本のスリット付管の接続部においては、治具による一方のスリット付管の拡開力は、その端部で遮断されて、他方のスリット付管に及ばず、当該他方のスリット付管は、新規に拡開させる必要があり、2本のスリット付管の接続部において、次のスリット付管をスムーズに拡開できない問題があった。
【0004】
また、特許文献3に開示の治具は、先端部が鋭角状に形成されたブレードを、スリット付管のスリットの部分に挿入して引っ張ることで、当該スリットを拡開させる構造である。複数本のスリット付管を接続部又は接続具で接続した状態では、複数のスリット付管の各スリットは、長手方向(形成方向)に連続するように接続されるが、各スリットが管周方向に微妙にずれて接続される場合があり、しかも、上記と同様に、治具による一方のスリット付管の拡開力は、その端部で遮断されて、他方のスリット付管に及ばない。このため、スリット付管の接続部において、前記ブレードが次のスリット付管の端面に当たって、そのスリットに円滑に入り込まないことがあり、円滑な配線・配管材の収容を阻害している。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
特開2006-141099号公報
特開2015-130715号公報
実開平1-93907号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
本発明は、連結された複数のスリット付管の各スリットを治具により拡開して内部に配線・配管材を収容する際に、スリット付管の連結部において、次のスリット付管のスリットを先行して拡開することで、治具によるスリットの拡開を連続して行えるようにすることを課題としている。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上記課題を解決するための請求項1の発明は、
複数本のスリット付管が直列に連結され、当該スリット付管は、長手方向に連続するスリットが設けられて、当該スリットの形成により管壁の両端縁が近接又は密着した状態で対向配置され、当該スリットを拡開させることで、前記両端縁間から内部に配線・配管材を収容可能であり、直列連結された複数本のスリット付管の前記スリットに沿って移動されて、前記配線・配管材を当該スリット付管の内部に収容するための配線・配管材収容治具であって、
前記スリット付管の前記対向配置された両端縁間に配置されて、先端割り込み部が近接又は密着した前記両端縁間に割り込むことで当該両端縁間を離間拡開させて、その離間状態を維持するスリット拡開部と、
前記スリット付管の離間された前記両端縁間から前記配線・配管材を、当該スリット付管の内部に送り込むための管送り込み部と、を備え、
前記配線・配管材収容治具の移動中において、前記スリット拡開部の先端割り込み部が、直列連結された次のスリット付管に到達する直前に、前記次のスリット付管自体又はスリット付管どうしを連結する継手に当接して、前記スリット拡開部の先端割り込み部が、次のスリット付管のスリットの両端縁間に円滑に入り込むことを可能とする先行位置合せ部が、前記スリット拡開部よりも前記移動方向に沿って前方に設けられていることを特徴としている。
【0008】
請求項1の発明によれば、配線・配管材収容治具が、複数本のスリット付管の連結部を除く一般部を走行する場合には、配線・配管材収容治具のスリット拡開部の先端に設けられた先端割り込み部がスリットを構成する管壁の両端縁間に割り込んで、当該スリットを拡開させて、その拡開が維持された状態で、当該配線・配管材収容治具は、スリット付管のスリットに沿って移動し、その間に、拡開されたスリットの間に導入された配線・配管材は、前記先端割り込み部の後方に配置された管送り込み部によりスリット付管の内部に順次送り込まれる。
【0009】
一方、配線・配管材収容治具が、複数本のスリット付管の連結部を走行する場合には、スリット拡開部の先端割り込み部が、直列連結された次のスリット付管に到達する直前に、前記先行位置合せ部が、前記次のスリット付管自体又はスリット付管どうしを連結する継手の内面に当接して、スリット付管自体又は継手の幅が拡げられる場合には、次のスリット付管の端部のスリットが拡開される。これにより、配線・配管材を収容中のスリット付管のスリットを拡開させるスリット拡開部の拡開力が当接スリット付管で遮断されて、次のスリット付管に及ばなくても、スリット拡開部の先端の先端割り込み部は、次のスリット付管のスリットに割り込むことが可能となって、連結されたスリット付管の連結部において、次のスリット付管のスリットを連続して拡開させられて、配線・配管材を連結された異なるスリット付管に対して連続して収容できる。また、スリット拡開部の先端割り込み部が、直列連結された次のスリット付管に到達する直前に、前記先行位置合せ部が、前記次のスリット付管自体又はスリット付管どうしを連結する継手の内面に当接するのみで、スリット付管自体又は継手の幅が拡げられない場合においても、前記先行位置合せ部の当接により、拡開作業中のスリット拡開部は、次のスリット付管のスリットに対して先端割り込み部が切割り可能な位置に案内されて、連結された2本のスリット付管の各スリットの連続拡開が可能となる。
【0010】
請求項2の発明は、請求項1の発明において、前記先行位置合せ部は、前記移動方向に沿って前方側から後方側に向けて広くなる傾斜案内部が形成されていることを特徴としている。
(【0011】以降は省略されています)

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