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公開番号2024061128
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-05-07
出願番号2022168860
出願日2022-10-21
発明の名称ロータ
出願人日産自動車株式会社
代理人個人,個人
主分類H02K 15/03 20060101AFI20240425BHJP(電力の発電,変換,配電)
要約【課題】接着剤による点当たりを防止できるロータを提供する。
【解決手段】本発明のロータは、ロータコアと、上記ロータコアのスロットに挿入された永久磁石と、を備える。
そして、上記ロータコアは、そのスロット内面の周方向中央部に、軸方向一端から他端まで延びる溝を有し、上記溝は、少なくとも一方の軸方向端部で周方向両端部まで広がり、上記ロータコアの軸方向端面がエンドプレートで封止され、接着剤が、上記スロット内面の周方向両端部で軸方向に延在し、上記ロータコアと上記永久磁石とを固定することとしたため、接着剤を均一に付与して、接着剤による点当たりを防止可能なロータを提供することができる。
【選択図】図2
特許請求の範囲【請求項1】
ロータコアと、上記ロータコアのスロットに挿入された永久磁石と、を備えるロータであって、
上記ロータコアは、そのスロット内面の周方向中央部に、軸方向一端から他端まで延びる溝を有し、
上記溝は、少なくとも一方の軸方向端部で周方向両端部まで広がり、
上記ロータコアの軸方向端面がエンドプレートで封止され、
接着剤が、上記スロット内面の周方向両端部で軸方向に延在し、上記ロータコアと上記永久磁石とを固定していることを特徴とするロータ。
続きを表示(約 390 文字)【請求項2】
上記スロット内面と上記永久磁石との間の隙間は、軸方向と直交する方向の断面積が、周方向両端部の上記接着剤の存在領域よりも、上記溝部が大きいことを特徴とする請求項1に記載のロータ。
【請求項3】
上記溝は、軸方向と直交する方向の断面形状が、径方向よりも周方向が大きいことを特徴とする請求項2に記載のロータ。
【請求項4】
上記溝を周方向に複数有することを特徴とする請求項2に記載のロータ。
【請求項5】
上記溝と接着剤とを、上記スロット内面の径方向内側に有することを特徴とする請求項1に記載のロータ。
【請求項6】
上記永久磁石は、軸方向と直交する方向の断面形状が、かまぼこ形、半円形及び半楕円形から成る群から選ばれた一種であり、その弧が径方向外側に配置されていることを特徴とする請求項1に記載のロータ。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、ロータに係り、更に詳細には、ロータコアに永久磁石が挿入されたモータ用ロータに関する。
続きを表示(約 1,200 文字)【背景技術】
【0002】
ロータコアに永久磁石が挿入されたモータ用のロータが知られており、このようなロータは、一般に接着剤でロータコアと永久磁石とを固定している。
【0003】
上記ロータコアと永久磁石とを接着する接着剤が存在する隙間は、磁気回路設計の観点などから狭小であることが好ましく、この狭小な隙間に接着剤を付与することが困難であり、接着不良が生じ易い。
【0004】
特許文献1には、磁石の周方向端部に大きな隙間、すなわち、接着剤溜まりを形成し、この接着剤溜まりから周方向中央方向に流れる接着剤によって、ロータコアと永久磁石とを接着することが開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
特許第4867194号
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
しかしながら、特許文献1に記載のものにあっては、ロータコアのスロット内面に接着剤を塗布した後に永久磁石を挿入した場合、スロット内面と永久磁石との間の隙間が狭小であるため、僅かな挿入角度のズレによって永久磁石の先端がスロット内面に接触し、塗布した接着剤が永久磁石の先端で刮ぎ取られ、接着剤の付与ムラが生じ易い。
【0007】
この接着剤の付与ムラが生じると、部分的に残った接着剤による点当たりが発生し、ロータが回転する際の遠心力による永久磁石からロータコアが受ける応力が場所によってバラつき、局所的に大きな応力がかかってロータコアの破断の原因となる。
【0008】
本発明は、このような従来技術の有する課題に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、接着剤による点当たりを防止できるロータを提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0009】
本発明者は、上記目的を達成すべく鋭意検討を重ねた結果、ロータコアのスロット内面の周方向中央部に、軸方向一端から他端まで延び、かつ軸方向端部で周方向両端部まで広がる溝を設けることにより、上記目的が達成できることを見出し、本発明を完成するに至った。
【0010】
即ち、本発明のロータは、ロータコアと、上記ロータコアのスロットに挿入された永久磁石と、を備える。
そして、上記ロータコアは、そのスロット内面の周方向中央部に、軸方向一端から他端まで延びる溝を有し、
上記溝は、少なくとも一方の軸方向端部で周方向両端部まで広がり、
上記ロータコアの軸方向端面がエンドプレートで封止され、
接着剤が、上記スロット内面の周方向両端部で軸方向に延在し、上記ロータコアと上記永久磁石とを固定していることを特徴とする。
【発明の効果】
(【0011】以降は省略されています)

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