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公開番号2024043925
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-04-02
出願番号2022149170
出願日2022-09-20
発明の名称探知器
出願人未来工業株式会社
代理人個人,個人
主分類H02G 3/12 20060101AFI20240326BHJP(電力の発電,変換,配電)
要約【課題】被探知磁石の位置を正確に探知できるとともに、楕円孔の穿孔位置及び重合孔の穿孔位置の両方をマーキングできる探知器を提供する。
【解決手段】壁の裏側に配置された配線ボックスの被探知磁石の位置を壁の表側から探知する探知装置は、被探知磁石が発する磁気を検出する4つの磁気センサ32を有している。配線ボックスを壁の表側に露出させるために壁に形成される貫通孔の穿孔位置を壁の表面にマーキングするマーキング部40は、楕円孔の中心の位置をマーキング可能な楕円孔用マーキング部41と、重合孔を構成する各正円孔の中心の位置をマーキング可能な正円孔用マーキング部420を複数有する重合孔用マーキング部42とを有している。4つの磁気センサ32は、楕円孔用マーキング部41を中心Oとした仮想円C上に配置されるとともに、重合孔用マーキング部42とは異なる位置に配置されている。
【選択図】図11
特許請求の範囲【請求項1】
対向配置された一対の配線器具取付部と前記一対の配線器具取付部の対向方向の中間部に配置された被探知磁石とを有し、かつ壁の裏側に配置された配線ボックスの位置を前記壁の表側から探知する探知装置と、
前記一対の配線器具取付部を前記壁の表側に露出させるために前記壁に形成される貫通孔の穿孔位置を前記壁の表面にマーキングするマーキング部と、
を備える探知器であって、
前記探知装置は、前記被探知磁石が発する磁気を検出する4つ以上の磁気センサを有し、
前記マーキング部は、
前記貫通孔としての楕円孔の中心の位置を前記壁の表面にマーキング可能な楕円孔用マーキング部と、
複数の正円孔の一部が重なり合うことによって構成される前記貫通孔としての重合孔の各正円孔の中心の位置を前記壁の表面にマーキング可能な正円孔用マーキング部を複数有する重合孔用マーキング部と、
を有し、
前記4つ以上の磁気センサは、前記楕円孔用マーキング部を中心とした仮想円上に配置されるとともに、前記重合孔用マーキング部とは異なる位置に配置されていることを特徴とする探知器。
続きを表示(約 1,100 文字)【請求項2】
前記探知装置は、4つの前記磁気センサを有し、
前記重合孔用マーキング部は、2つの前記正円孔用マーキング部を有し、
前記楕円孔用マーキング部は、前記2つの正円孔用マーキング部の間に位置し、
前記楕円孔用マーキング部及び2つの前記正円孔用マーキング部を通過する仮想線を第1仮想線とし、前記楕円孔用マーキング部を通過し、かつ前記第1仮想線に対して45度傾斜した2本の仮想線を第2仮想線としたとき、
前記4つの磁気センサのうち、2つの前記磁気センサは、一方の前記第2仮想線上において前記楕円孔用マーキング部の両側に位置し、他の2つの前記磁気センサは、他方の前記第2仮想線上において前記楕円孔用マーキング部の両側に位置している請求項1に記載の探知器。
【請求項3】
前記探知装置は、4つの前記磁気センサを有し、
前記4つの磁気センサは、対角線の交点が前記楕円孔用マーキング部と合致する仮想正方形の4つの頂点に配置され、
前記仮想正方形の第1辺の両端に位置する2つの前記磁気センサを第1センサグループとし、
前記仮想正方形の前記第1辺と平行な第2辺の両端に位置する2つの前記磁気センサを第2センサグループとし、
前記仮想正方形の前記第1辺及び前記第2辺と直交する第3辺の両端に位置する2つの前記磁気センサを第3センサグループとし、
前記仮想正方形の前記第3辺と平行な第4辺の両端に位置する2つの前記磁気センサを第4センサグループとしたとき、
前記探知装置は、
前記第1センサグループに属する前記磁気センサの検出結果と、前記第2センサグループに属する前記磁気センサの検出結果とを比較することによって、前記第3辺及び前記第4辺に平行な方向における前記被探知磁石の位置を探知し、
前記第3センサグループに属する前記磁気センサの検出結果と、前記第4センサグループに属する前記磁気センサの検出結果とを比較することによって、前記第1辺及び前記第2辺と平行な方向における前記被探知磁石の位置を探知する請求項1又は請求項2に記載の探知器。
【請求項4】
前記楕円孔用マーキング部及び前記重合孔用マーキング部はスタンプであり、
前記楕円孔用マーキング部に対する前記重合孔用マーキング部の相対移動が不能な状態で前記楕円孔用マーキング部及び前記重合孔用マーキング部を保持するとともに、前記楕円孔用マーキング部及び前記重合孔用マーキング部のインクが内部に貯留される保持部と、
前記探知装置を収容するケースと、
を備え、
前記保持部は、前記ケースに対して着脱可能である請求項1又は請求項2に記載の探知器。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、探知器に関する。
続きを表示(約 2,600 文字)【背景技術】
【0002】
壁の裏側に配置される配線ボックスは、スイッチやコンセントなどの配線器具を取り付けるための一対の配線器具取付部と、被探知磁石とを有している。一対の配線器具取付部は、対向配置されている。被探知磁石は、配線器具取付部の対向方向の中間部に位置している。壁には、一対の配線器具取付部を壁の表側に露出させるための貫通孔が形成されている。一般に、貫通孔は、被探知磁石を中心とする楕円孔、又は複数の正円孔の一部が重なり合うことによって構成される重合孔である。重合孔を構成する各正円孔の中心は、被探知磁石に対してずれた位置にある。一対の配線器具取付部が貫通孔によって壁の表側に露出することにより、配線器具取付部に対する配線器具の取り付けが可能になる。
【0003】
特許文献1~3には、貫通孔の形成前に被探知磁石の位置を壁の表側から探知する探知装置と、貫通孔の穿孔位置を壁の表面にマーキングするマーキング部とを有する探知器が開示されている。壁の表面に貫通孔の穿孔位置がマーキングされていることによって、作業者が壁に貫通孔を形成する際の作業性が良好になる。
【0004】
特許文献1では、探知装置は、探知磁石を有している。探知装置は、探知磁石が被探知磁石に誘引されることを利用して被探知磁石の位置を探知する。しかしながら、この場合には、探知磁石と被探知磁石とが互いに反発したり、探知磁石が金属製の柱などの被探知磁石以外の物に反応したりすることによって、被探知磁石の位置を正確に探知できないおそれがある。これに対し、特許文献2及び特許文献3では、探知装置は、複数のホール素子を有している。探知装置は、各ホール素子で発生するホール電圧に基づいて被探知磁石の位置を探知する。この場合、被探知磁石の磁極や柱などの配線ボックス周辺の構造物の影響を受けることなく、被探知磁石の位置を正確に探知することができる。
【0005】
特許文献2及び特許文献3では、マーキング部は、被探知磁石の位置をマーキングする。この場合、被探知磁石を中心とした楕円孔は形成しやすくなるものの、被探知磁石に対してずれた位置に中心がある正円孔は形成しにくい。これに対し、特許文献1では、マーキング部は、楕円孔の中心の位置、及び重合孔を構成する各正円孔の中心の位置の両方をマーキングする。したがって、作業者は、形成する貫通孔が楕円孔であっても重合孔であっても、容易に貫通孔を形成することができる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
特開2015-186289号公報
特開2000-292549号公報
特開2007-101451号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
被探知磁石の位置を正確に探知できるとともに、楕円孔の穿孔位置及び重合孔の穿孔位置の両方をマーキングできる探知器が望まれていた。
【課題を解決するための手段】
【0008】
上記問題点を解決するための探知器は、対向配置された一対の配線器具取付部と前記一対の配線器具取付部の対向方向の中間部に配置された被探知磁石とを有し、かつ壁の裏側に配置された配線ボックスの位置を前記壁の表側から探知する探知装置と、前記一対の配線器具取付部を前記壁の表側に露出させるために前記壁に形成される貫通孔の穿孔位置を前記壁の表面にマーキングするマーキング部と、を備える探知器であって、前記探知装置は、前記被探知磁石が発する磁気を検出する4つ以上の磁気センサを有し、前記マーキング部は、前記貫通孔としての楕円孔の中心の位置を前記壁の表面にマーキング可能な楕円孔用マーキング部と、複数の正円孔の一部が重なり合うことによって構成される前記貫通孔としての重合孔の各正円孔の中心の位置を前記壁の表面にマーキング可能な正円孔用マーキング部を複数有する重合孔用マーキング部と、を有し、前記4つ以上の磁気センサは、前記楕円孔用マーキング部を中心とした仮想円上に配置されるとともに、前記重合孔用マーキング部とは異なる位置に配置されていることを要旨とする。
【0009】
上記探知器において、前記探知装置は、4つの前記磁気センサを有し、前記重合孔用マーキング部は、2つの前記正円孔用マーキング部を有し、前記楕円孔用マーキング部は、前記2つの正円孔用マーキング部の間に位置し、前記楕円孔用マーキング部及び2つの前記正円孔用マーキング部を通過する仮想線を第1仮想線とし、前記楕円孔用マーキング部を通過し、かつ前記第1仮想線に対して45度傾斜した2本の仮想線を第2仮想線としたとき、前記4つの磁気センサのうち、2つの前記磁気センサは、一方の前記第2仮想線上において前記楕円孔用マーキング部の両側に位置し、他の2つの前記磁気センサは、他方の前記第2仮想線上において前記楕円孔用マーキング部の両側に位置していてもよい。
【0010】
上記探知器において、前記探知装置は、4つの前記磁気センサを有し、前記4つの磁気センサは、対角線の交点が前記楕円孔用マーキング部と合致する仮想正方形の4つの頂点に配置され、前記仮想正方形の第1辺の両端に位置する2つの前記磁気センサを第1センサグループとし、前記仮想正方形の前記第1辺と平行な第2辺の両端に位置する2つの前記磁気センサを第2センサグループとし、前記仮想正方形の前記第1辺及び前記第2辺と直交する第3辺の両端に位置する2つの前記磁気センサを第3センサグループとし、前記仮想正方形の前記第3辺と平行な第4辺の両端に位置する2つの前記磁気センサを第4センサグループとしたとき、前記探知装置は、前記第1センサグループに属する前記磁気センサの検出結果と、前記第2センサグループに属する前記磁気センサの検出結果とを比較することによって、前記第3辺及び前記第4辺に平行な方向における前記被探知磁石の位置を探知し、前記第3センサグループに属する前記磁気センサの検出結果と、前記第4センサグループに属する前記磁気センサの検出結果とを比較することによって、前記第1辺及び前記第2辺と平行な方向における前記被探知磁石の位置を探知してもよい。
(【0011】以降は省略されています)

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