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公開番号2024004437
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-01-16
出願番号2022203867
出願日2022-12-21
発明の名称呼吸を可能とするマスク
出願人誠加興業股分有限公司
代理人個人,個人
主分類B63C 11/16 20060101AFI20240109BHJP(船舶またはその他の水上浮揚構造物;関連艤装品)
要約【課題】硬質レンズ部の適切なエリアに支持装置が一体的に設置された呼吸を可能とするマスクを提供する。
【解決手段】呼吸を可能とするマスクであって、本体及びシュノーケルを含み、シュノーケルと本体の内部は流体が通過可能となっており、本体は、メインフレーム21、レンズモジュール及び防水密封スカートを含み、レンズモジュールはレンズ部及び支持装置を有し、支持装置は、レンズ部の最外縁から内側に向かって一定の距離に、レンズ部と一体的に成形されるとともに、防水密封スカートの一部に相互接続されて、当該部分付近のエリアの剛性を向上させる。
【選択図】図5B
特許請求の範囲【請求項1】
呼吸を可能とするマスクであって、本体及びシュノーケルを含み、前記シュノーケルと前記本体の内部は流体が通過可能となっており、前記本体は、
メインフレームと、
前記メインフレーム内に篏合するレンズモジュールと、
少なくとも一部が前記メインフレーム及び前記レンズモジュールに嵌合し、使用者の顔部に適切に密着可能な防水密封スカート、を含み、
前記レンズモジュールはレンズ部及び支持装置を有し、前記支持装置は、前記レンズ部の最外縁から内側に向かって一定の距離に、前記レンズ部と一体的に成形されるとともに、前記防水密封スカートの一部に相互接続されて、当該部分付近のエリアの剛性を向上させる呼吸を可能とするマスク。
続きを表示(約 1,600 文字)【請求項2】
前記防水密封スカートは、前記本体の内部を上室と下室に分割するスペーサーを有し、前記使用者が前記呼吸を可能とするマスクを装着する際に、前記スペーサーは前記使用者の鼻上に座し、前記使用者の目は前記上室に収容され、且つ、前記使用者の鼻、又は鼻及び口は前記下室に収容される請求項1に記載の呼吸を可能とするマスク。
【請求項3】
前記レンズモジュールは、前記上室内に対応するよう位置する請求項2に記載の呼吸を可能とするマスク。
【請求項4】
前記上室と前記下室の間は一方向に流体を通過させるようになっており、前記上室のガスは、一方向吸気弁を経由して前記下室に進入することのみが許容される請求項2に記載の呼吸を可能とするマスク。
【請求項5】
前記一方向吸気弁は枢動逆止弁であり、前記防水密封スカートには、前記上室の外周縁に沿って延伸する排気通路が形成されており、前記使用者の呼気を排出するために、前記下室は、前記排気通路を通じて外部との間で流体を通過させることのみが許容され、前記支持装置は弁座を有し、前記排気通路は排気通路入口及び内辺壁を有し、前記内辺壁は、前記排気通路入口に近接する箇所に、吸気口と、前記吸気口を遮蔽する揺動式フィルムが設けられており、前記弁座及び前記揺動式フィルムは、前記吸気口の両側に別々に設けられ、共同で前記枢動逆止弁を形成する請求項4に記載の呼吸を可能とするマスク。
【請求項6】
前記支持装置は、遮断壁を更に含み、前記排気通路が前記メインフレームと前記遮断壁の間に位置し、前記遮断壁は、少なくとも一部が連続状となっており、且つ少なくとも一部が前記排気通路の内辺壁に密接して設置される請求項5に記載の呼吸を可能とするマスク。
【請求項7】
前記遮断壁が前記排気通路から分離しないよう、前記遮断壁は複数のメス留め具を含み、前記排気通路の内辺壁の外側には、前記複数のメス留め具に対応して適切に緊合可能な複数のオス留め具が設けられている請求項6に記載の呼吸を可能とするマスク。
【請求項8】
前記シュノーケル内には、吸気管と、前記吸気管とは独立して配置される排気管が備わっており、前記排気通路は、前記上室の外周縁に沿って延伸するとともに、前記シュノーケルの排気管と連通しており、これにより、前記下室は、前記排気通路及び前記排気管を通じて外部との間で流体の通過が許容される請求項5に記載の呼吸を可能とするマスク。
【請求項9】
前記一方向吸気弁は枢動逆止弁であり、前記支持装置は弁座を有し、前記防水密封スカートは、前記スペーサー上に、吸気口及び前記吸気口を遮蔽する揺動式フィルムが設けられており、前記弁座及び前記フィルムは、前記吸気口の両側に別々に設けられ、共同で前記枢動逆止弁を形成する請求項4に記載の呼吸を可能とするマスク。
【請求項10】
前記一方向吸気弁は枢動逆止弁であり、前記防水密封スカートは、前記スペーサー上に、吸気口及び前記吸気口を遮蔽する揺動式フィルムが設けられており、前記フィルムは前記吸気口の内側に設けられ、これにより、前記揺動式フィルムと共同で前記枢動逆止弁が形成され、前記防水密封スカートには、前記上室の外周縁に沿って延伸する排気通路が形成されており、前記使用者の呼気を排出するために、前記下室は、前記排気通路を通じて外部との間で流体を通過させることのみが許容され、前記排気通路は、排気通路入口及び内辺壁を有し、前記支持装置は、第1リブ及び第2リブを有し、前記第1リブは、前記枢動逆止弁の上方において前記防水密封スカートに嵌設され、前記第2リブは、前記内辺壁における前記排気通路入口に接近する箇所において、前記防水密封スカートに嵌設され、これにより、前記枢動逆止弁が強化される請求項4に記載の呼吸を可能とするマスク。
(【請求項11】以降は省略されています)

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、フルフェイスマスクに関し、特に、シュノーケリング用の呼吸を可能とするマスクに関する。
続きを表示(約 3,100 文字)【背景技術】
【0002】
口及び鼻で自在に呼吸可能であり、且つ、使用者が可能な限り清潔な空気を吸い込むことができ、吐き出される汚れた空気に可能な限り清潔な空気を混合させないようにしたあと、再び次の吸気の循環に進めるようにするために、現在のフルフェイスシュノーケルマスク(即ち、いわゆるFull Face Snorkel Mask,FFSM)の多くは、マスク本体内を、顔を覆う上室と、口及び鼻を覆う下室に区分している。これにより、吸い込まれた清潔な空気は、上室を経由して一方向に下室へと進入可能となる。また、吐き出される汚れた空気は、一部が下室の排水弁を経由して排出され、残りの部分は独立した排気通路を経由して排出される。上記の排気通路は、いずれも独立して上室の周縁に装着されるとともに、シュノーケルと連通している。排出される空気は、上室に滞ることなく、シュノーケルを経由して外部に直接到達可能であり、次の吸気時に再び下室に進入して吸い込まれる。このような吸排気が分離された構成はむろん実行可能であるが、製品コストや信頼性の双方において明らかに不足がある。
【0003】
まず、吸気の面では、上室から下室に進入させるうえで、吸気逆止弁を設置する必要がある。吸気逆止弁の多くはマッシュルーム型をなしており(即ち、硬質の円形ハブ弁座に軟質の円形弁体が組み合わされている)、上室と下室を区画する軟質スペーサーに装設される。使用者がマスクを装着したあと、使用者の顔型の違いによって、スペーサーはきつく装着されすぎ、引っ張られて押圧変形することがある。この場合、吸気逆止弁が正しい位置とならずに漏気するか、確実に働くことができなくなる。また、装着にゆとりがありすぎる場合、このような問題は生じないが、水漏れしやすくなる。且つ、このような構造は組立部品が多く、手順も複雑である。
【0004】
そのほか、排気の面では、むろん、排気通路に軟質の材質を使用して防水スカート部と一緒に成形するのが大いに都合がよい。しかし、軟質の通路もまた、使用者の違いによって装着時に引っ張られることが多く(特に、きつく装着されすぎる場合)、使用時或いは長期間を経るうちに劣化及び変形して排気経路を妨害してしまう。そのため、大多数の排気通路は、主に硬質のメインフレーム、レンズ部又はこれらの組み合わせにより構成される。しかし、このような構造は、最後に防水スカート部に篏合する必要があり、コストが増加し、且つ防水性の効果的な制御が難しい。そのほか、硬質の排気通路は、衝突時に破損しやすく、製品の信頼性が不足している。軟質の排気通路を使用する際の欠点については、特許文献1の内容を参照すればよい。また、メインフレームを硬質の排気通路とする場合の欠点については、特許文献2の内容を参照すればよい。
【0005】
以上に鑑みて、上記の課題を同時に或いは部分的に解決し、吸排気の働きを円滑にするとともに、製造及び組立コストの双方を効果的に制御可能とすることが、業界の統一の目標となっている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
米国特許第10793239号明細書
米国特許第10566654号明細書
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
本発明の主たる目的は、硬質レンズ部の適切なエリアに支持装置が一体的に設置された呼吸を可能とするマスクを提供することである。組立時に、支持装置は、軟質の機能性部材(例えば、一方向吸気弁、排気通路又は双方)の剛性を適宜強化可能として、その働きを的確且つ確実とすることが可能である。こうすることで、依然として、低コストで構造が複雑でない軟質の防水材料(例えば、シリコーン)を使用して上記の機能性部材を作製可能となり、ひいては、シリコーン製の防水スカート部を作製する際に一緒に成形を完了させられるため、製造及び組立コストが大幅に低下する。より具体的には、硬質のレンズ部と軟質の防水スカート部は組み付けが必要なため、本発明では、レンズ部にいくつかの補強部材を一体的に増設することを想定した。これらの補強部材は、別途必要な部品(例えば、軟質の排気通路を支持する遮断壁、又は逆止弁構造を安定させる硬質のリブ)としてもよいし、元々必要な部品(例えば、逆止弁の硬質弁座)としてもよい。こうすることで、レンズ部は、防水スカート部との組み付け時に別の部品を追加しなくともよいため、コストが大幅に低下するとともに、組み付けが容易となり、強度もより良好となる。
【課題を解決するための手段】
【0008】
上記の目的に基づき、本発明は、具体的に、本体及びシュノーケルを含む呼吸を可能とするマスクを提供する。前記シュノーケルと前記本体の内部は流体が通過可能となっている。前記本体は、メインフレームと、前記メインフレーム内に篏合するレンズモジュールと、少なくとも一部が前記メインフレーム及び前記レンズモジュールに嵌合し、使用者の顔部に適切に密着可能な防水密封スカート、を含む。特徴として、前記レンズモジュールはレンズ部及び支持装置を有する。前記支持装置は、前記レンズ部の最外縁から内側に向かって一定の距離に、前記レンズ部と一体的に成形されるとともに、前記防水スカート部の一部に相互接続されて、当該部分付近のエリアの剛性を向上させる。前記支持装置は、一方向吸気弁の硬質弁座、一方向吸気弁付近のエリアの補強リブ、排気通路を支持する遮断壁とすることができる。
【0009】
本発明の副次的な目的は、呼吸を可能とするマスクに用いられる上記支持装置を有するレンズモジュールを提供することである。前記レンズ部は、使用者の目のみを覆う形態としてもよいし、使用者の目、鼻及び口を覆う形態としてもよい。
【図面の簡単な説明】
【0010】
図1Aは、従来のフルフェイスシュノーケルマスクの外観図である。
図1Bは、使用者が従来のシュノーケリング装備を装着した場合の概略図である。
図2Aは、本発明の一実施例の外観斜視図である。
図2Bは、図2Aの分解斜視図である。
図2Cは、図2Aの背面図であり、ヘッドバンドを省略している。
図2Dは、図2Cの2D-2D線に沿う断面図である。
図2Eは、図2Aにおけるレンズモジュール及び防水スカート部の分解斜視図である。
図3Aは、本発明の別の一実施例におけるレンズモジュールの斜視図である。
図3Bは、図3Aの実施例に対応する斜視図であり、ヘッドバンド及びシュノーケルを省略している。
図3Cは、図3Bの3C-3C線に沿う断面図である。
図4Aは、本発明の更なる一実施例におけるレンズモジュールの斜視図である。
図4Bは、図4Aの実施例に対応する斜視図であり、ヘッドバンド及びシュノーケルを省略している。
図4Cは、図4Bの4C-4C線に沿う断面図である。
図5Aは、本発明のもう一つの実施例におけるレンズモジュールの斜視図である。
図5Bは、図5Aの実施例に対応する斜視図であり、ヘッドバンド及びシュノーケルを省略している。
図5Cは、図5Bの5C-5C線に沿う断面図である。
【発明を実施するための形態】
(【0011】以降は省略されています)

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