TOP特許意匠商標
特許ウォッチ Twitter
10個以上の画像は省略されています。
公開番号2023173857
公報種別公開特許公報(A)
公開日2023-12-07
出願番号2022086375
出願日2022-05-26
発明の名称比例制御弁
出願人株式会社ミクニ
代理人個人
主分類F16K 31/06 20060101AFI20231130BHJP(機械要素または単位;機械または装置の効果的機能を生じ維持するための一般的手段)
要約【課題】上流側の圧力(一次圧力)の変化に対する下流側の圧力(二次圧力)の変化を抑制でき、駆動源の小型化、全体としての小型化、軽量化を図れる比例制御弁を提供する。
【解決手段】流体を通す上流室11b及び下流室11d,上流室と下流室の間に介在する弁座11aを含むハウジング10と、上流室の圧力P1が前面21a1に作用しかつ下流室の圧力P2が背面21a2に作用するようにハウジング内に配置された第1ダイヤフラム20と、下流室の圧力P2が前面31a1に作用しかつ大気圧が背面31a2に作用するようにハウジング内に配置された第2ダイヤフラム30と、第1ダイヤフラム及び第2ダイヤフラムと連動すると共に弁座11aに対して着座及び離脱可能に移動する弁体40と、弁体に駆動力を及ぼす駆動ユニットDuを含む。
【選択図】図5

特許請求の範囲【請求項1】
流体を通す上流室及び下流室,前記上流室と前記下流室の間に介在する弁座を含むハウジングと、
前記上流室の圧力が前面に作用しかつ前記下流室の圧力が背面に作用するように前記ハウジング内に配置された第1ダイヤフラムと、
前記下流室の圧力が前面に作用しかつ大気圧が背面に作用するように前記ハウジング内に配置された第2ダイヤフラムと、
前記第1ダイヤフラム及び前記第2ダイヤフラムと連動すると共に前記弁座に対して着座及び離脱可能に移動する弁体と、
前記弁体に駆動力を及ぼす駆動源と、
を含む、比例制御弁。
続きを表示(約 1,200 文字)【請求項2】
前記上流室の圧力をP1、前記下流室の圧力をP2、前記第1ダイヤフラムの有効面積をAd

、前記第2ダイヤフラムの有効面積をAd

、前記弁体の有効面積をAv、前記駆動源の駆動力をFとするとき、前記弁体の移動方向における力の釣合い式は、
P2=[F+(Ad

-Av)・P1]/(Ad

+Ad

-Av)
を満たす、
ことを特徴とする請求項1に記載の比例制御弁。
【請求項3】
前記第1ダイヤフラムの有効面積Ad

及び前記第2ダイヤフラムの有効面積Ad

は、Ad

/Ad

>1を満たすように形成されている、
ことを特徴とする請求項2に記載の比例制御弁。
【請求項4】
前記弁体は、前記弁座に接触し得るべく前記下流室に向けて先細る円錐状面を含む弁部と、前記第1ダイヤフラム及び前記第2ダイヤフラムと連結されるロッド部を含む、
ことを特徴とする請求項3に記載の比例制御弁。
【請求項5】
前記ハウジングは、前記第1ダイヤフラムの背面が面する背圧室を含み、
前記弁体は、前記下流室と前記背圧室とを連通させる連通路を含む、
ことを特徴とする請求項1ないし4いずれか一つに記載の比例制御弁。
【請求項6】
前記駆動源は、前記弁体に係合する可動鉄心及び前記可動鉄心の周りに配置された励磁コイルを含むソレノイドである、
ことを特徴とする請求項1ないし4いずれか一つに記載の比例制御弁。
【請求項7】
前記弁体は、鉛直方向に移動する共に自重により前記弁座に着座するように配置されている、
ことを特徴とする請求項6に記載の比例制御弁。
【請求項8】
前記可動鉄心を前記弁体に向けて付勢する付勢部材を含む、
ことを特徴とする請求項7に記載の比例制御弁。
【請求項9】
前記上流室は、前記弁座の上方に配置され、前記下流室は、前記弁座の下方に配置されている、
ことを特徴とする請求項7に記載の比例制御弁。
【請求項10】
前記ハウジングは、
前記上流室,前記下流室,前記弁座,前記弁体の移動方向の両外側に向けてそれぞれ前記上流室を開口する第1開口部及び前記下流室を開口する第2開口部を画定するハウジング本体と、
前記第1開口部を塞ぐように配置された前記第1ダイヤフラムを外側から覆う第1ハウジングカバーと、
前記第2開口部を塞ぐように配置された前記第2ダイヤフラムを外側から覆う第2ハウジングカバーを含む、
ことを特徴とする請求項1ないし4いずれか一つに記載の比例制御弁。
(【請求項11】以降は省略されています)

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、流体の通路を開閉する弁体の開度を比例的に制御する比例制御弁に関し、特に、ガス給湯器のシステムに組み込まれてガス流量を調整する際に適用される比例制御弁に関する。
続きを表示(約 1,900 文字)【背景技術】
【0002】
従来の比例制御弁としては、図12に示すように、ガス流体の入口室1a,出口室1b,入口室1aと出口室1bの間に位置する弁座1cを画定するケース1と、入口室1aの弁座1cと反対側の面を閉塞するダイヤフラム2と、ダイヤフラム2と一体的に往復動して弁座1cに着座し得る弁体3と、弁体3を往復駆動する可動鉄心4aを含むソレノイド4と、弁体3及び可動鉄心4aの自重をキャンセルするスプリング5を備えたガス比例弁が知られている(例えば、特許文献1を参照)。
【0003】
上記構成をなすガス比例弁においては、一般的に、入口室1aの圧力(一次圧力P1)に対して出口室1bの圧力(二次圧力P2)を一定に維持するべく、弁体3の有効面積Avとダイヤフラム2の有効面積Adは、設計上において同一となるように設定されるものである。
例えば、ソレノイド4が開弁方向に及ぼす力をFとすると、弁体3の移動方向における力の釣合い式は、F+Av・P1=Ad・P1+Av・P2となる。この式を整理すると、P2=[F+(Av-Ad)・P1]/Avとなる。
したがって、弁体3の有効面積Avとダイヤフラム2の有効面積Adが同一であれば、一次圧力P1に関係なく二次圧力P2を一定に維持することができる。
【0004】
しかしながら、上記構成をなすガス比例弁においては、ダイヤフラム2が弾性変形し得る柔軟性のある材料で形成され、又、ダイヤフラム2は外周縁部を二つの部材で挟み込むことにより取り付けられるため、各部品の寸法バラツキ又は組付け位置のバラツキにより、ダイヤフラム2の有効面積Adを画定する有効径が変化し、所定の有効面積Adが得られない場合がある。その結果、一次圧力P1の変化に対して二次圧力P2の変化が大きくなる虞がある。
また、従来のガス比例弁では、図13に示すように、弁体の外径(有効径)を小径化するに連れて二次圧力P2と釣り合う荷重が小さくなるため、僅かな荷重変化でも二次圧力の大きな変化を招く。それ故に、弁体及びソレノイドの小型化、ガス比例弁全体としての小型化及び軽量化が困難である。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
特開2007-162911号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
本発明は、上記の事情に鑑みて成されたものであり、その目的とするところは、従来の問題点を解消して、各部品の寸法精度や組付け精度を高めることなく、弁体の上流側の圧力(一次圧力)の変化に対する下流側の圧力(二次圧力)の変化を抑制でき、弁体の小径化、駆動源の小型化、全体としての小型化、軽量化を図れる、比例制御弁を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明の比例制御弁は、流体を通す上流室及び下流室,上流室と下流室の間に介在する弁座を含むハウジングと、上流室の圧力が前面に作用しかつ下流室の圧力が背面に作用するようにハウジング内に配置された第1ダイヤフラムと、下流室の圧力が前面に作用しかつ大気圧が背面に作用するようにハウジング内に配置された第2ダイヤフラムと、第1ダイヤフラム及び第2ダイヤフラムと連動すると共に弁座に対して着座及び離脱可能に移動する弁体と、弁体に駆動力を及ぼす駆動源と、を含む。
【0008】
上記比例制御弁において、上流室の圧力をP1、下流室の圧力をP2、第1ダイヤフラムの有効面積をAd

、第2ダイヤフラムの有効面積をAd

、弁体の有効面積をAv、駆動源の駆動力をFとするとき、弁体の移動方向における力の釣合い式は、
P2=[F+(Ad

-Av)・P1]/(Ad

+Ad

-Av)
を満たす、構成を採用してもよい。
【0009】
上記比例制御弁において、第1ダイヤフラムの有効面積Ad

及び第2ダイヤフラムの有効面積Ad

は、Ad

/Ad

>1を満たすように形成されている、構成を採用してもよい。
【0010】
上記比例制御弁において、弁体は、弁座に接触し得るべく下流室に向けて先細る円環状のテーパ面を含む弁部と、第1ダイヤフラム及び第2ダイヤフラムと連結されるロッド部を含む、構成を採用してもよい。
(【0011】以降は省略されています)

この特許をJ-PlatPatで参照する

関連特許

個人
配管固定金具
2か月前
個人
脚装置
2か月前
個人
家具
1か月前
個人
ジャイロの軸受装置
1か月前
個人
アンカーボルト
18日前
株式会社ミクニ
弁装置
2か月前
株式会社ミクニ
弁装置
2か月前
株式会社フジキン
バルブ装置
18日前
株式会社テイエルブイ
自動弁
23日前
カヤバ株式会社
緩衝器
2か月前
株式会社ミクニ
弁装置
2か月前
カヤバ株式会社
バルブ
26日前
マフレン株式会社
自動給脂器
1か月前
カヤバ株式会社
ダンパ
26日前
株式会社不二工機
電磁弁
2か月前
株式会社不二工機
電動弁
1か月前
個人
圧入成形物の製造法
1か月前
イワブチ株式会社
締結具
3か月前
日星電気株式会社
多層チューブ
2か月前
株式会社テイエルブイ
熱応動弁
2か月前
株式会社奥村組
制振機構
3か月前
株式会社奥村組
制振機構
3か月前
株式会社ナジコ
自在継手
1か月前
日東工器株式会社
防振構造
18日前
株式会社エステック
減速機
1か月前
井関農機株式会社
作業車両
26日前
株式会社伊藤製作所
連結具
1か月前
日本精工株式会社
ボールねじ装置
3日前
個人
穴なしナットと芯なしボルト
3か月前
個人
束ねばね
18日前
株式会社テイエルブイ
複座弁装置
2か月前
ダイハツ工業株式会社
変速機
2か月前
カヤバ株式会社
シリンダ装置
26日前
カヤバ株式会社
シリンダ装置
13日前
ダイハツ工業株式会社
変速機
2か月前
NTN株式会社
玉軸受
2か月前
続きを見る