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公開番号
2023172475
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2023-12-06
出願番号
2022084309
出願日
2022-05-24
発明の名称
紐留め具
出願人
株式会社ニフコ
代理人
個人
主分類
A44B
99/00 20100101AFI20231129BHJP(小間物;貴金属宝石類)
要約
【課題】紐を通す作業を合理的に容易化すると共に、この作業後の紐への紐留め具の留め付けもワンアクションで円滑に行える紐留め具を提供する。
【解決手段】二箇所の前記引き出し開口6間に亘る紐Wの第一挿通路7と、一方の端部2と第一挿通路7の中間部との間及び他方の端部2と中間部との間においてそれぞれ一方側部3に形成されて引き出し開口6にそれぞれ連通した端側開口8と、他方側部4に形成されて二箇所の端側開口8との間にそれぞれ第一挿通路7に交叉する二箇所の紐Wの第二挿通路12を形成させる窓状開口9と、二箇所の第二挿通路12の一方から通され窓状開口9から引き出された後屈曲されて二箇所の第二挿通路12の他方に通されるようにされた紐Wに対し前記屈曲を解く張力を作用させたときに中間部において紐Wに留めつく留めつき部とを備えてなる。
【選択図】図12
特許請求の範囲
【請求項1】
一方の端部とこれに対向する他方の端部と、両者間に位置される一方側部とこれに対向する他方側部とを備えてなる、紐留め具であって、
前記一方の端部及び他方の端部にそれぞれ形成された前記紐の引き出し開口と、
二箇所の前記引き出し開口間に亘る前記紐の第一挿通路と、
前記一方の端部と前記第一挿通路の中間部との間、及び、前記他方の端部と前記中間部との間においてそれぞれ、前記一方側部に形成されて前記引き出し開口にそれぞれ連通した端側開口と、
前記他方側部に形成されて二箇所の前記端側開口との間にそれぞれ前記第一挿通路に交叉する二箇所の前記紐の第二挿通路を形成させる窓状開口と、
二箇所の前記第二挿通路の一方から通され前記窓状開口から引き出された後屈曲されて二箇所の前記第二挿通路の他方に通されるようにされた前記紐に対し前記屈曲を解く張力を作用させたときに、前記中間部において前記紐に留めつく留めつき部とを備えてなる、紐留め具。
続きを表示(約 620 文字)
【請求項2】
前記留めつき部を、前記中間部において、前記第一挿通路の内壁から突き出す突部としてなる、請求項1に記載の紐留め具。
【請求項3】
前記突部を、前記第一挿通路を構成する前記内壁のうち、前記一方側部及び前記他方側部に交叉する向きに位置する内壁に形成させてなる、請求項2に記載の紐留め具。
【請求項4】
前記突部を、前記第一挿通路を構成する前記内壁のうち、前記一方側部及び前記他方側部に交叉する向きに位置する一対の内壁にそれぞれ形成させると共に、前記一対の内壁の一方に形成させた前記突部と前記一対の内壁の他方に形成させた前記突部との間の前記前記第一挿通路の連続方向に直交する方向での距離を、前記紐の太さよりも小さくさせるようにしてなる、請求項2に記載の紐留め具。
【請求項5】
前記突部を、前記第一挿通路を構成する前記内壁のうち、前記一方側部及び前記他方側部に交叉する向きに位置する一対の内壁の一方に前記第一挿通路の連続方向において間隔を開けて二箇所形成させ、かつ、前記一対の内壁の他方に前記一方の内壁に形成させた二箇所の前記突部間に位置されるように一箇所設けさせると共に、前記一方の内壁に形成させた前記突部と前記他方の内壁に形成させた突部との間の前記前記第一挿通路の連続方向に直交する方向での距離を、前記紐の太さよりも小さくさせるようにしてなる、請求項2に記載の紐留め具。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
この発明は、挿通された紐に対し所定の留め付け力をもって留め付くように構成された紐留め具の改良に関する。
続きを表示(約 1,700 文字)
【背景技術】
【0002】
紐の挿通路の入り口と出口との間に紐に押し当てられて挿通された紐を屈曲させるストッパー部を備えて、前記挿通路に挿通された紐に対し所定の留め付け力をもって留め付くように構成された紐留め具として、特許文献1に示されるものがある。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2017-86312号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
前記特許文献1に示されるものは、前記ストッパー部によって前記挿通路は屈曲していると共に、入り口および出口の大きさは挿通される紐の太さと実質的に一致した構成となっている。このため、紐留め具に紐を通すためには入り口とストッパー部と出口との三箇所でそれぞれ紐を曲げることを要し、また、これを容易化するために、入り口とストッパー部及び出口とストッパー部との間にガイド面部を必要とさせるものであった。
【0005】
この発明が解決しようとする主たる問題点は、この種の紐留め具に紐を通す作業を合理的に容易化すると共に、この作業後の紐への紐留め具の留め付けもワンアクションで円滑に行えるようにする点にある。
【課題を解決するための手段】
【0006】
前記課題を達成するために、この発明にあっては、紐留め具を、一方の端部とこれに対向する他方の端部と、両者間に位置される一方側部とこれに対向する他方側部とを備えてなる、紐留め具であって、
前記一方の端部及び他方の端部にそれぞれ形成された前記紐の引き出し開口と、
二箇所の前記引き出し開口間に亘る前記紐の第一挿通路と、
前記一方の端部と前記第一挿通路の中間部との間、及び、前記他方の端部と前記中間部との間においてそれぞれ、前記一方側部に形成されて前記引き出し開口にそれぞれ連通した端側開口と、
前記他方側部に形成されて二箇所の前記端側開口との間にそれぞれ前記第一挿通路に交叉する二箇所の前記紐の第二挿通路を形成させる窓状開口と、
二箇所の前記第二挿通路の一方から通され前記窓状開口から引き出された後屈曲されて二箇所の前記第二挿通路の他方に通されるようにされた前記紐に対し前記屈曲を解く張力を作用させたときに、前記中間部において前記紐に留めつく留めつき部とを備えてなる、ものとした。
【0007】
かかる構成によれば、二箇所の第二挿通路に紐を通す第一段階では通された紐の屈曲された部分を窓状開口から紐留め具外に位置させて紐に留め付け部を関係させないようにして紐留め具に紐を通すことができ、この第一段階の操作を円滑に行うことが可能となる。次に、第一段階終了後、紐に前記張力を作用させることで、紐の端側開口に位置していた箇所を引き出し開口内に移動させると共に、窓状開口を通じて紐の屈曲されていた部分を紐留め具内に導入して紐留め具を紐に所定の留め付け力をもって留め付けることができ、この第二段階の操作もワンアクションで円滑に行うことができる。
【0008】
前記留めつき部を、前記中間部において、前記第一挿通路の内壁から突き出す突部としておくことが、この発明の態様の一つとされる。
【0009】
また、前記突部を、前記第一挿通路を構成する前記内壁のうち、前記一方側部及び前記他方側部に交叉する向きに位置する内壁に形成させるようにすることが、この発明の態様の一つとされる。
【0010】
また、前記突部を、前記第一挿通路を構成する前記内壁のうち、前記一方側部及び前記他方側部に交叉する向きに位置する一対の内壁にそれぞれ形成させると共に、前記一対の内壁の一方に形成させた前記突部と前記一対の内壁の他方に形成させた前記突部との間の前記前記第一挿通路の連続方向に直交する方向での距離を、前記紐の太さよりも小さくさせるようにすることが、この発明の態様の一つとされる。
(【0011】以降は省略されています)
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